『日清 若鯱家カレーうどん 唐辛子と揚げ玉ねぎの旨辛仕立て』ねっとり濃厚ルーが飛び散り放題だが実に旨い!
愛知県名古屋市を本拠地とし全国展開しているカレーうどんチェーンの「若鯱家(わかしゃちや)」と日清食品がコラボして生まれたのが『日清 若鯱家カレーうどん 唐辛子と揚げ玉ねぎの旨辛仕立て』(258gうち麺200g・希望小売価格 税抜268円・発売中)。濃厚ぶりに定評ある同店のメニューが見事に再現された意欲作だ。
期間限定であり、販路はアピタ、ユニー、サークルKサンクス、ピアゴのみ。もちろん若鯱家店頭でも売っているので、近くにお店があれば購入できる。あとは同店の通販で入手可能(いきなりケース買いだが)。
そしてカップ麺ではあるけれど、これは生タイプというか生めんそのものが入っているのが特徴。従って調理もちょっと普通のインスタント麺とは違う。
一枚目のフタは全部めくり、中身を全て取り出す。
そしてずっしりとした生うどんをかやくとともにカップに入れ、熱湯を入れてうどんを箸でほぐし、焼きそばでお馴染みの湯切り口から湯を捨ててしまう。
そして改めて湯入れ。ダブルで湯が必要になるので多めに用意すること。目安は610ml。そしてそこに粉末スープを溶かす。
これでいきなり濃厚なカレースープが出来上がるが、そこへさらに液体スープも投入。強烈にドロドロしたカレーが出来上がる。まったり濃厚なその仕上がりは完全にカレー。そこにうどんを入れた、カレーうどんだけれど昭和の給食のソフトめん的なニュアンスのカレーうどん。うどんスープにカレーを溶かしたタイプではないので気をつけたい。
具材は油あげ、豚肉、ネギ。湯切りの時に少々ネギが逃げ出してしまうのはどうなのか。後入れしても問題ない気はした。
そして仕上げは赤唐辛子を主体とした旨辛トッピング。真っ赤なそれをササッと振りかけるととても美味しそう。香りも強力にカレーなので気持ちがはやる。
ただどろーりタイプのルーに、コシと弾力に恵まれた生うどんがタッグを組むのだから、当然のごとく白シャツの大敵。どうやってもこれはスープのハネを防げない。そこら中に黄色いシミを作ってしまうこと確実。
ただ抜群に濃厚なカレーが美味しいので、正直後で心配することにして食べ進む。油揚げが入っているが、それが唯一のカレーうどんの名残りという感じで、他は全てカレーのルーにうどんをぶち込みましたというニュアンス。
たまに入ってくる豚肉はいい味だが、存在感は薄い。そして肝心の揚げ玉ねぎも食感としては弱い。でも味わいとしては最高。ねっとり煮こまれた玉ねぎのみが持つその甘みがまた、古き良き時代のカレーを好きなタイプの人間にはうれしく感じることだろう。
乾燥麺と比べてしまうのは申し訳ないが、200gのうどんはさすがの食べごたえ。充実感が違う。濃い口のとろみのあるカレーうどんを食べたくて、近所に「若鯱家」が無い場合はファーストチョイスになってもいい。また実際に店で食べると約800円だということを考えれば、内容は多少違うがお得感があるので、カレーうどんを愛する人は一度は食べてみたほうがいい。