軽くてコンパクトなレンズで超望遠からマクロまで! じっくりと被写体と向き合える『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』

 

超望遠レンズといえば、カメラ好きにとっては、長くて重い、何より価格も高いイメージを持っているだろう。ケンコー・トキナー『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』は、軽量かつコンパクトな超望遠レンズであり、さらに近距離での撮影も可能。じっくりと被写体と向き合って写真を撮りたい人におすすめのレンズの魅力を、実際に使用しつつご紹介しよう。

 

持ち運びしやすく重くない超軽量レンズで、写真撮影の楽しさを再発見できる

カメラ用のアクセサリー類や交換用レンズなど幅広い商品を展開する、写真用品・光学製品メーカーのケンコー・トキナー(東京都)。APS-CフォーマットでソニーE・富士X・キヤノンEF-Mの3マウントに対応した『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』(235g・希望小売価格 税込72,600円・2023年2月3日発売)は、軽量でありながらフルサイズ換算450mm相当の超望遠レンズだ。

 

レンズとしては非常にお求めやすい価格なのはもちろん、250mlの缶コーヒーよりもひと回り小さいサイズ。小型のデジタルカメラに装着してもバランスが崩れないため、気軽に屋外の写真撮影にも持ち出せるのが魅力的。

レンズとレンズフードをカメラ本体に装着しても、非常にコンパクトだ。マニュアルフォーカスレンズのため、公式サイトの使い方マニュアルを参考に自身の使用するカメラに合わせた設定をする必要がある。ある程度カメラの操作に慣れている人であれば、マニュアルを参考に設定はすぐにできる。

手持ちでも収まりがいいサイズ感だが、超望遠での撮影では手持ちだとブレてしまい撮影しづらい。できれば三脚を用意してレンズとカメラを安定させて撮影に望みたい(自由雲台があればより撮影しやすい)。

 

『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』で超望遠撮影をしてみた!

『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』を使って、まずは遠くの被写体を撮ってみることに。川辺に集まった鳥たちを狙っていく。ファインダーを覗きつつ、被写体にピントが合うようにフォーカスリングを調整していくと、ぼやけた鳥たちがしだいに鮮明に映り出してくる。昨今のオートフォーカスは性能が上がり非常に効率的に撮影ができるが、被写体にじっくりと向き合ってフォーカスを合わせていくカメラをいじる楽しさを再発見できるだろう。

 

270°回転のフォーカスリングはシビアなピント合わせも可能なので、ここだというピントとタイミングでシャッターを切り、被写体を写真に収めていく。

被写体をくっきりと浮かび上がらせるボケの味もよく、超望遠撮影となるので動物に警戒心を与えることなく遠くから撮影できるのもポイントだ。撮影ポイントを模索する段階では、三脚とカメラおよびレンズを持ち運ぶが、軽量かつコンパクトなので動きやすい。ストレスが最小限で写真を撮ることに集中できるのは、非常にありがたい。

 

『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』は近距離撮影もすごい

続いて、『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』を使って近距離の撮影をしてみる。最短撮影距離0.92m、最大倍率0.4倍のマクロ撮影が可能。至近距離での撮影は、ボケ味を活かしつつ被写体をドアップで迫力満点に撮影できるのが魅力だが、こちらもファインダー越しに徐々に被写体がはっきりと映し出されてくる楽しさを満喫できる。

遠距離も近距離も撮影できるため、ハイキングなどで偶然見つけた被写体に対してレンズを変えることなくカメラを向けられるのもポイントだ。しっかりとピントを追い込んで、くっきりとした1枚を撮れた時の喜びはひとしおだろう。

綺麗なリングボケも撮影できる光学設計になっている。被写体の背後をリングボケで魅力的に輝かせる1枚も撮影可能だ。

もちろん、風景や動物だけでなく人物のポートレートも撮影できる。

カメラを自分で操作して、こだわりの写真を撮影する面白さを再発見させてくれる『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』。オートフォーカスに頼らずに被写体とじっくり向き合って撮影がしたいカメラ好きの方は、ぜひ1本持っておきたいレンズだ。

 

『SZ 300mm PRO Reflex F7.1 MF CF』は、全国のカメラ店や公式オンラインショップで購入可能。

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記者

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加藤 真大

神奈川県在住。“何でもためしてみる”が信条。出版社勤務時代から仕事のお供はカップラーメン&コーヒー。ゲーム&アニメにも造詣が深い。

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photo by 尹 哲郎

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