『老舗の逸品 神田まつや監修 鴨南ばんそば』そば粉の清々しい香りと本格だしの年越しそば最適品!

有名ラーメン店監修のカップ麺は今では全然珍しくないが、老舗日本そば店監修となると話は違う。それも今回は「鬼平犯科帳」で有名な作家・池波正太郎がこよなく愛した東京・神田須田町の「神田まつや」である。もし年越しそばをカップ麺でと考えているならファーストチョイス必至の『老舗の逸品 神田まつや監修 鴨南ばんそば』を食べてみた。

「神田まつや」の大旦那/若旦那の指導で作り上げられたという本格つゆ!

ちなみにこの日清食品『老舗の逸品 神田まつや監修 鴨南ばんそば』(93gうち麺72g・希望小売価格 税抜205円・2015年12月14日発売)は2012年にも一度カップ麺化されているので記憶のある人もいるかもしれない。それがこの年越しそばシーズンにまた戻ってきてくれたのは非常にうれしいこと。

 

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神田須田町の「神田まつや」といえば明治17年創業の老舗中の老舗。東京都の歴史的建造物に選定された店構えでマスコミにもよく取り上げられているところ。普段はやはり混み合っていることが多いので、なかなか気軽に入りにくい老舗そば店である。近所には神田ももう一つの名店「かんだやぶそば」もあるので、そば好きならいつもどちらにするか迷ってしまうそばゾーンだ。

 

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そして「神田まつや」といえば、甘辛く濃いめのそばつゆが特徴で、そば粉の味わいに溢れるそばとともに頂くと、つくづく「日本人に生まれてよかった」とため息の出るものである。今回はそんな「神田まつや」の中でも人気だが1000円越えの高額メニュー「鴨南ばん そば」がベースになったカップ麺。

 

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フタの上には鴨の旨味を利かせた「特製香味あぶら」付き。鴨の味は脂で決まるだけに、これはうれしい仕様。フタをめくると日本そば特有の清々しい香りがしてきてテンションが上がる。湯入れをしていてもそば粉の香りが本格的でうれしい。

 

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3分間の調理後、フタをめくると再び温かいそば特有の幸せな香りが広がる。しょっぱくて甘いそばつゆ独特の香りが和風気分を最大限にアップする。そこへ「特製香味あぶら」を投入して鴨独特のこれまた幸せ感溢れる香りを追加。

 

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さてまずはつゆから味わおう。なるほど、「神田まつや」の大旦那・小高登志氏/若旦那 小高 孝之氏の指導で作り上げられたという本節、宗田節などからとった和風だしを使った甘辛く濃厚なつゆがたまらなくうまい。ゆずをほんの少し利かせて仕上げた合鴨のだしはもうカップ麺領域を超えている。

 

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そしてそばをすする。油で揚げて仕上げているが、そば粉特有の清々しい香りと味わいが鴨の幸せムードの味わいと合体して「鴨南蛮」特有のうま味あふれる温かいそばを作り出す。これが約200円で味わえるのは素晴らしいとしか言いようがない。

 

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具材には鴨つくね、白ネギ、ネギが入っているのだが、鴨つくねがかなり本気の鴨の味がして美味しかった。ギリギリまで大掃除が押してしまい、そばを茹でる時間もない時の年越しそばとして、それでいて味の面では妥協したくないというわがままな人ならば、この『老舗の逸品 神田まつや監修 鴨南ばんそば』はオススメ。

 

もちろん他のタイミングで食べても問題ないので、そば好きなら一度は試しておいた方がいいと思う。

 

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オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:老舗の逸品 神田まつや監修 鴨南ばんそば

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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