たき工房『しおりつきブックカバー』は洒落たデザインと落ち着いた紙質が魅力! 本のプレゼントにも◎

年末年始の旅行のお供に、好きな本、読みたかった本を連れていくだけでなく、こんな小技の効いたブックカバーはいかがだろうか。株式会社たき工房による『しおりつきブックカバー』である。
株式会社たき工房のブランド、TAKI PRODUCTSの商品は、これまでもいくつかご紹介してきた。たき工房はもともと広告制作を本業とするデザイン会社であり、普段は電通などの依頼によってパッケージデザインや、新聞雑誌などマスメディアの仕事をしている。たとえば、誰もが目にしたことのあるNTTドコモのロゴマークもたき工房の作品である。そんなたき工房の若手デザイナー陣が、紙製品という縛りの中で消費者向けの商品を展開するプロジェクトがTAKI PRODUCTSであり、それがそのままブランド名にもなっているのだ。
今回ご紹介するのは紙製のブックカバー。デザイナーは大原葵さん。彼女は2014年、味の素株式会社の広告制作等に参加している模様である。
さて、このアイテム。商品名の通り、ブックカバーにしおりが付いているだけのものだが、ちょっとしたデザインの遊び心が効いている。
カバーに印刷された絵と、しおり部の絵が対になり、ちょっとしたストーリーを感じさせるものになっているのだ。
パッと見は、マットな色合いのおしゃれなカバーが、ちょっとした話のネタになるというのが面白い。
種類は4つで、「Fishing」には釣りをするおじさんと、糸の先には魚が。
「Kinitting」は編み物をするおばあちゃんと、転がった毛糸のボール。
「Dog」は走るダルメシアンと、ロープ。
「Light」は電気スタンドと、そのコンセントという具合である。
凝っているのが、それぞれ紐の素材を変えている点。「Fishing」で魚を釣り上げるのは、細く光るハリス風の紐であり、「Kinitting」の毛糸は撚り紐、「Dog」のロープは平紐で、「Light」の電気コードは丸紐となっている。
サイズはいわゆる四六判、単行本のサイズだが、紙製なのでA6判の文庫本サイズにも対応できる。
価格は1枚500円(税別)と決して安くはないが、実用品として考えるのは野暮なアイテムだろう。部屋に花でも飾るようにちょっとした生活の彩りとして、買って楽しいアイテムである。或いは人に本をプレゼントする際、小粋なラッピング代わりにするのも良さそうだ。たとえば開高健の著書を「Fishing」で包んだりするのも、洒落ている。
残念なのは購入経路が限られること。ネットショップでは、セブンネットショッピング上のLOFTのページでしか見つけることができなかった。実店舗も、LOFT渋谷店など、ごく一部の店頭にしか並んでいない模様である。
