【冷凍唐揚げ5種を徹底比較】スーパーで購入できる冷凍唐揚げ5種を食べ比べてみた!

 

唐揚げの起源については、「唐」の時代の中国を指す説もあるが、その直接的な関連は確認されていない。しかし、揚げ物料理の技術は中国から日本に伝わり、20世紀に入ってから日本で鳥の唐揚げが広く普及した。特に高度経済成長期に鶏肉が手頃な価格で入手しやすくなったことから、鶏肉の利用が増え、唐揚げが人気料理になった。

 

日本各地で鳥の唐揚げにはさまざまなバリエーションが存在する。例えば、九州地方の唐揚げは、ニンニクや生姜などの調味料で下味をつけた後に、片栗粉や小麦粉をまぶして揚げるスタイルが一般的である。また、名古屋地方では、手羽先を使用したピリ辛の唐揚げが特に有名である。

 

冷凍唐揚げ5種を食べ比べ!

今回はスーパーマーケットで手軽に購入できる冷凍唐揚げを以下の項目に焦点を当て食べ比べてみた。

 

1. 味:しょうが、にんにく、塩分、スパイス、チキンの風味

2. 食感:柔らかさやジューシーさ

3. 原材料:鶏肉、調味料、添加物の使用状況

4. コスパ:価格と内容量、品質のバランス

5. 健康面:カロリー、脂質、たんぱく質の含有量

 

「若鳥 たれづけ唐揚げ」(ニチレイフーズ)

・購入場所:マルエツ

・価格:478円(税込)

・内容量:260g

・原産国:タイ

・輸入者:株式会社ニチレイフーズ

原材料は、鶏肉(もも)、しょうゆ、砂糖、食塩、しょうがペースト、にんにく、衣(でん粉、小麦粉)、植物油脂、食塩、粉末状植物性たん白、ぶどう糖、脱脂粉乳、香辛料、粉末鶏卵、ホエイパウダー、粉末卵白)、たれ(砂糖、しょうゆ、酢、還元水あめ、アセロラピューレ、アセロラ濃縮果汁、みりん)揚げ油(パーム油、大豆油)/加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、キサンタンガム)、調味料(アミノ酸)、酢酸Na、グリシン、炭酸Na、着色料(カロチノイド)、(一部に小麦、卵、乳成分、ごま、大豆、鶏肉、りんごを含む)。

秘伝の特性甘酢だれを最大の特徴とする商品であるが、食べた感想としては、とにかく甘い。アセロラ果汁やリンゴ酢を加えた爽やかな味わいを謳っているが、とにかく甘さが目立つ。食感はとても柔らかく、味付けを考慮してもご飯が進むことは間違いない。

添加物として、調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工でん粉、キサンタンガム)、酢酸Na、着色料(カロチノイド)の4種類を使用している。

 

260gで478円(1g当たり1.8円)。カロリーは100g当たり226kcal、たんぱく質9.8g、脂質11.3g、食塩相当量2.1gである。

甘酢だれを特長としているため、カロリーはやや高めで、たんぱく質は少ない。脂質は標準であるが、塩分は多い。甘酢だれが口に合うかどうかによって、大きく好みが分かれるところである。

 

「ザ・から揚げ」(味の素冷凍食品)

・購入場所:マルエツ

・価格:549円(税込)

・内容量:270g

・原産国:タイ

・輸入者:味の素冷凍食品株式会社

原材料は、鶏肉、しょうゆ、香辛料、オニオンペースト、大豆油、砂糖、でん粉、食塩、チキンミートパウダー、酵母エキス、風味油、衣(でん粉、香辛料、大豆油、粉末状大豆たん白)、揚げ油(大豆油、パーム油)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、重曹、(一部に小麦、大豆、鶏肉を含む)。

秘伝のにんにく特級醤油と葱油を用い、肉汁や大きさにもこだわった商品である。食べた感想としては、ひとつがかなり大きく、食べ応えがある。謳い文句通り、しょうゆをベースににんにくのパンチが効いており、食感は柔らかく非常にジューシーで、噛むごとに旨味を感じられる。ほのかに香辛料の風味もあり、商品のコンセプト通りで期待を裏切らないクオリティーである。

添加物は、調味料(アミノ酸等)、乳化剤の2種類のみだ。

 

270gで549円(1g当たり2.0円)であり、単価は高いが質を考慮すればコスパは悪くない。

カロリーは100g当たり221kcalと高カロリーであるが、たん白質17g、脂質13g、食塩相当量1.5gと、非常に高たんぱくで塩分もかなり控えめだ。添加物の使用も少なく、健康面でもとても魅力的な商品である。

 

「若鳥の唐揚げ 特から」(ニチレイフーズ)

・購入場所:マルエツ

・価格:579円(税込)

・内容量:380g

・原産国:タイ

・輸入者:株式会社ニチレイフーズ

原材料は、鶏肉(もも)しょうゆ、砂糖、にんにく、しょうがペースト、食塩衣(小麦粉、でん粉、粉末状植物性たん白、しょうゆ、食塩、ぶどう糖、香辛料、米粉、植物油脂、ホエイパウダー、粉末鶏卵、粉末卵白)、揚げ油(パーム油、大豆油)、加工でん粉、調味料(アミノ酸)、ポリリン酸Na、増粘多糖類、乳化剤、大豆、鶏肉を含む)。

秘伝の醤油ダレを使用し、二度揚げで旨味を閉じ込め、三度揚げして衣をカラッと仕上げた点が特徴である。さらに、「売上NO.1」(※)という記載が目を引く。食べた感想としては、醤油ダレが非常に美味しく、柔らかくジューシーである。黒胡椒が効いており、しょうがとともにアクセントとなっている。ほんのりとしたにんにくの香りが漂い、万人に好まれる商品で売上No.1も納得の仕上がりだ。

添加物としては、加工でん粉、調味料(アミノ酸)、ポリリン酸Na、増粘多糖類、乳化剤の5種類を使用しており、やや多めである。

 

380gで579円(1g当たり1.5円)と、コストパフォーマンスは非常に優れている。カロリーは100g当たり194kcalと非常に低カロリーであり、これも嬉しいポイントだ。

たんぱく質11.4g、脂質9.6g、食塩相当量2.0gで、たんぱく質は少なめであるが、ジューシーさに対して脂質は控えめであり、塩分はやや高い。

 

(※)インテージSRI+冷凍調理からあげ市場(2018年3月~2023年5月)累計販売金額

 

「極旨! ももから揚げ」(マルハニチロ)

・購入場所:マルエツ

・価格:849円(税込)

・内容量:500g

・原産国:タイ

・輸入者:マルハニチロ株式会社

原材料は、鶏肉、塩こうじ、しょうゆ、にんにくペースト、砂糖、しょうがペースト、食塩、香辛料、昆布エキス、衣(でん粉、香辛料)、揚げ油(大豆油)ポリリン酸Na、(一部に小麦、大豆・大豆・鶏肉を含む)。

広東名菓赤坂璃宮譚澤明シェフ(※)監修のもと、塩こうじに漬け込み、手作り製法による薄衣仕立てが特徴である。肉は非常に柔らかくジューシーで、衣が薄いため肉の存在感が際立つ。香辛料とにんにくが程よく効いており、非常に美味しい。商品コンセプトを見事に実現している。

添加物はポリリン酸Naのみであり、健康面への配慮も素晴らしい。

 

500gで849円(1gあたり1.6円)であり、量が多いため800円を超える価格でも、コストパフォーマンスは素晴らしい。カロリーは100g当たり206kcalとヘルシーだ。タンパク質16.4g、脂質9.7g、食塩相当量1.4gと、高たんぱくで脂質も塩分も控えめであり、総合的な完成度が高い商品である。

 

(※)譚澤明氏
広東料理の次世代を担う料理人である。1976年、横浜に生まれる。高校卒業後、料理の世界に足を踏み入れ、東京全日空ホテルの「花梨」、横浜ベイシェラトンHOTEL&TOWERの「彩龍」を経て、2012年10月には「広東名菜 赤坂璃宮」の総料理長に就任した。雑誌やテレビへのレシピ提供、料理教室の開催など、幅広い活動で現在も活躍中である。

 

「国産若鳥の塩から揚げ」(テーブルマーク)

・購入場所:マルエツ

・価格:380円(税込)

・内容量:250g

・原産国:国内工場

・販売者:テーブルマーク株式会社

原材料は、鶏肉(国産)、鶏皮、つなぎ(パン粉、小麦粉、でん粉、粉末状植物性たん白、大豆粉)、砂糖、食塩、しょうゆ、こんぶだし、香辛料、かつお節エキス、おろしにんにく、こうじ調味料、チキンエキス調味料、植物油脂、衣(小麦粉、でん粉、コーンフラワー、食塩、パン粉、大豆粉、ショートニング、たん白質加水分解加工品、ぶどう糖、卵白粉、こうしん、脱脂粉乳、砂糖、植物油脂)、揚げ油(パーム油)/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、キシロース、膨張剤、重曹、増粘剤(グルコマンナン)、カラメル色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン含む)。

今回取り上げる商品の中で、唯一の国内製造である。赤穂の塩を決め手として使用し、過熱水蒸気オーブンを利用して、柔らかくジューシーに仕上げた点が特徴だ。食べた感想としては、食感がとにかく柔らかい。そして、赤穂の塩を使った味付けが非常に美味しい。シンプルで品のある美味しさで、ついつい食べ過ぎてしまうほどだ。コンセプトを見事に再現した素晴らしいクオリティーである。

添加物としては、加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、キシロース、膨張剤、重曹、増粘剤(グルコマンナン)、カラメル色素の8種類を使用しており、他の商品と比較して使用料は多い。

 

250gで380円(1g当たり1.5円)と、コストパフォーマンスは素晴らしい。カロリーは100g当たり199kcalで低カロリー。たんぱく質14.5g、脂質11.6g、食塩相当量1.7gと、全体的にバランスの良い商品である。

 

お弁当に入れるのもおつまみにもおすすめ! あなたのお気に入り唐揚げを見つけてみて!

唐揚げはその人気と多用途性により、さまざまな場所で購入可能である。スーパーマーケットの総菜売り場やコンビニエンスストアの冷凍食品コーナーでは即食用の唐揚げが、専門店では多彩な味付けの唐揚げが提供されている。

居酒屋やレストラン、デパートの地下食品売り場では、地域の名産品としての唐揚げも見つかる。これらの違いを楽しむのも良いだろう。

また冷凍庫にストックしておけばお弁当の一品にもなり、おつまみとしてお酒と一緒に楽しむのもおすすめだ。是非あなたのお気に入り唐揚げを見つけてみてはいかがだろうか。

 

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