『カップヌードル シンガポールラクサ』濃厚ココナッツミルクにチキン風味の話題のエスニック味がうまかった!

4月に発売された「トムヤムクンヌードル」に続くカップヌードルエスニックシリーズ第2弾は、シンガポールやマレーシアで食されているココナッツミルクとチキンの濃厚ダシが特徴のエスニック麺料理・ラクサを題材に。日清食品『カップヌードル シンガポールラクサ』(81gうち麺60g・希望小売価格 税抜180円・2015年9月28日発売)の気になる味わいを試してみた。

 

ラクサと言われてもエスニック・ファンでないとわからないだろう。主にシンガポールやマレーシアで食されている濃いめのチキンベースのスープにココナッツミルクとコリアンダー(パクチー)、赤唐辛子などを混ぜ込んだ米粉使用の麺料理。鶏ベースで豚肉が使用されていないことからイスラム教徒でも気軽に味わえるというのもポイントらしい。

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とは言え、麺はいつものカップヌードル麺なので米粉を使用しているわけではない。あくまでラクサ風と考えた方がいいだろう。だがきっちり現地法人の日清シンガポールと共同開発しているところから期待は大きい。

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かやく(具材)は何とも不思議な、蒸し鶏、きざみ揚げ、スクランブルエッグ、赤唐辛子、コリアンダーというラインナップ。きざみ揚げが特に量も多いので目立つ。

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そして別添えでトップに貼り付けられているのがラクサペースト。内容は明かされていないが、10種類のスパイスとハーブを使用したドロッとした液体。

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湯入れをしている段階ではさしてエスニックなフィーリングは感じられない。通常通り3分間の調理を終えると、ほんわかした穏やかなチキンの香りに包まれるも、これでは何のインパクトも無い。と、ここで例のラクサペーストをひねり出して投入だ。甘じょっぱいアジアンな魚醤感覚の香りが一気に飛び出してきて、エスニックムードに見事に包まれた。ココナッツミルクの甘い香りもふんわりと漂う。

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さて食べてみる。スープが濃厚で鶏の濃いダシが旨い。そこにココナッツミルクの旨味とパクチーの香り、ハーブな酸味が加わる。これらが同時に主張して複雑怪奇味わい。甘いのか、しょっぱいのか、酸っぱいのかはっきりしないと気が済まない人は嫌だろうが、この割り切れない思いを凝縮したような謎の味わいこそエスニック料理のお楽しみだと思うので良しとする。

実際に濃厚チキンとココナッツミルクのハーモニーは見事にマッチ。本来の米粉使用麺だとさらにクセが強くなるのだろうが、いつものカップヌードル麺を採用しているがゆえに、日本人の舌でも抵抗なく受け入れられる味わいだと思う。きざみ揚げも不思議な食感だが、そこがまたいい。

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辛みはそれほど強くなく、中心となるのは濃厚ミルキーなチキン味。これは非常に美味しいと思う。近年ブームとなっているタイのマッサマンカレーに通じる甘じょっぱい酸味がここにもあって、パクチーが苦手な人じゃなければ美味しく食べられるのではないだろうか。

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もちろんクセがないとは口が裂けても言えない。ただそれだけにこのクセにハマると抜け出せなくなりそうな独特の旨さがここにある。エスニック料理好きだけでなく、食に冒険心を抱く人なら一度は食べてシンガポール気分を味わってもらいたいと思う。

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オススメ度:(絶対におすすめ)
公式サイト:カップヌードル シンガポールラクサ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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