『明星 シンガポールシーフードリパブリック カトンラクサ』ココナッツ風味の甘じょっぱさが強烈エスニック!
今年は日本・シンガポール国交樹立50周年なのだそうだ。それを記念して出たのが『明星 シンガポールシーフードリパブリック カトンラクサ』。シンガポールで愛されているココナッツミルクベースのスパイシーなライスヌードル・メニューを明星食品はカップ麺化した。果たしてそのお味は?
甘い香りのココナッツフレイバーにエビとスパイスの風味が入り混じる!
ラクサという言葉に聞き覚えのあるカップ麺ファンも多いと思う。そう、以前日清食品も「カップヌードル シンガポール風ラクサ」という商品を出していた。ただ『明星 シンガポールシーフードリパブリック カトンラクサ』(95gうち麺75g・希望小売価格 税抜205円・2016年4月25日発売)はラクサの中でも酸味が控えめで日本人の食べやすいカトンラクサがベースとなっている。
そして監修には日本でも3店舗を展開しているシンガポール政府推奨のシンガポール料理専門店「シンガポール・シーフード・リパブリック」を迎えて、本格派の味わいを実現した。
とはいえ麺は米粉を使用しているわけではないので、あくまでインスパイア商品。さてどんな味わいなのか、挑戦してみることにしよう。フタをめくるとココナッツミルクの濃厚な甘い香りが飛び込んできた。とてもラーメン的な感覚ではありえない状況に少々不安を感じる。
麺は細めの油揚げめんにスパイスを練り込んでいる模様。かやくは油揚げ、卵、えび、ねぎと和風であってもおかしくないラインナップ。湯入れをしてみるとココナッツミルクの甘い香り一辺倒がエビの香りと混じって、おいしそうな香りに変わる。タイのマッサマンカレーに似たクリーミーな香り。
後入れのどろりとしたペーストを入れると甘じょっぱい香りが際立つ。
これはエスニック。スープはココナッツミルクに、レモングラス、ガーリック、ジンジャー、カフィルライム、レッドカレー粉などの香辛料をブレンドした実にややこしい内容。一口飲んでみると、口の中はもう異国、東南アジア…。
アジア系エスニック料理が苦手な人はぜひ避けよう。ただクリーミーでスパイシーな独特の酸味が奥にあるこの味わい、アジアン風味が大好きな人にはたまらないのではないだろうか。記者はアジア系エスニック料理は得意ではないが、意外と美味しく食べられて意外だった。
食べながら油揚げが入っているのが何となく不思議だが、エビは美味しい。小さいけれど味が濃い。控えめなカレー風味と相まってエスニックながら旨味を存分に発揮する。
普段からココナッツミルクやココナッツウォーターを好んで飲む人なら問題なく美味しく感じるのではないか。マッサマンカレーが好きな人も照準内。エスニックファンなら一度は試してみてもらいたい味わいだと思った。