細字なのに滑らかクッキリの0.7mm!『鉛筆シャープ』鉛筆とシャープペンのイイとこ取りの“太芯”シリーズ

2012年2月以来、すでに累計340万本以上も売り上げているコクヨS&T株式会社(大阪市)の人気シャープペンシリーズ『鉛筆シャープ』。この7月、芯径0.7mmがラインナップとして加わった。鉛筆のような形状・軽さに、太くも細くもない“手頃”な0.7mm芯を装着した新シリーズは、使ってみると非常にバランスがいい筆記具であることがわかる。

 

コクヨS&T株式会社で行った調査によると、この0.7mm芯の『鉛筆シャープ』は、「中高生に大好評」とのことだが、鉛筆に慣れた、あるいは鉛筆を日頃からよく使う大人にとっても、素直に受け入れられる筆記具ではないかと思われる。

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より鉛筆に近いキャンディーカラー

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まず形状。軸が鉛筆の軸と同様に六角形をしている「キャンディーカラー」シリーズと、どっしり安定感のあるグリップでペンを握ることができる三角軸の「フローズンカラー」シリーズの2種類がある。
フローズンカラーには、軸にソフトなエラストマーコーティングが施してあり、形状に加え、わずかに太く滑らない感覚は悪くないが、より鉛筆らしい雰囲気は、シンプルな「キャンディーカラー」の方が上である。

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そのキャンディーカラーのペン軸の断面を、本当の鉛筆と並べて比較したのが上の写真である。本当の鉛筆よりは、心持ち太いが、実際に持って書いてみると、鉛筆と遜色ない握り心地である。

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0.5mmと同じ太さで濃い!?

さて肝心の書き心地はというと、0.5mm芯のシャープペンは、紙に食い込んで抵抗感があるように感じるほどだが、この0.7mm芯の『鉛筆シャープ』はサラサラと軽い書き心地なのである。書いた文字を見ると、文字の太さはそんなに違いはないのだが、書き味はまるで違う。しかも芯が太い分、折れにくく、クッキリと濃い文字が書ける印象がある。

削りすぎて芯がトガり過ぎた鉛筆を少しだけ使って、一番書き味のいい太さになった時の「いい感じ」が、この0.7mm芯の『鉛筆シャープ』にはあるのだ。この軸の形状、軽さ、そして0.7mmの芯、それらのバランスがとてもいいのが、0.7mm『鉛筆シャープ』のキャンディーカラーなのではなかろうか。

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この『鉛筆シャープ』、使用しないときには、ペン先が軸内に収容される安全設計。

また、キャップを外さなくても芯を入れられるキャップレス設計なので、キャップをなくす心配もない。

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発売にあわせ、コクヨS&Tでは、0.7mmのHB、B、2Bの3種類の替芯も発売。それぞれ40本入りで、税別200円となっている。

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カラーバリエーションは、シンプルなキャンディーカラーシリーズ、ソフトなフローズンカラーシリーズ、どちらも3色の計6色。価格はいずれも税別180円と手頃なものとなっている。販売元によっては、本体と芯がセットで販売されているものもある。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.7mm HB・2B替芯付セット キャンディ ピンク

コクヨ 鉛筆シャープ 0.7mm HB・2B替芯付セット フローズン ピンク

今、確実に利用者が増えている“太芯”シャープだが、記者はやはり、使い勝手の良さを考えると、芯径0.7mmと0.9mmが本命だと考えている。当サイトでは、今後も幾つかの“太芯もの”を比較しながら紹介していきたいと考えている。

オススメ度:(買っても損はない)

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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