『明星 鬼どろそば 濃厚鶏辛白湯』はスチームノンフライ製法の極上麺と、とろみスープのハーモニーが決め手!

厚味ファンなら期待せざるを得ない”鬼”表記。明星食品『明星 鬼どろそば 濃厚鶏辛白湯』(93gうち麺65g・希望小売価格 税抜205円・2015年4月発売)はどのくらいドロドロしているのだろうか。

 

調理前、フタを開けた時点で濃い味のポテトチップスのようなスパイシーな香り。大きく切られたネギとキャベツと味付け鶏肉がたっぷり入っているのが目視で確認でき、期待は高まる。

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沸騰した湯を注げ、カップの底までかき混ぜろ、などと注文が目立つが、沸騰した湯を使用しろというのはノンフライ麺はほぐれにくさが特徴なのでその対策だろう。底までかき混ぜろというのはおそらくドロドロのスープがダマになりやすいわけで、麺をほぐす作業と共に必須なのだと思われる。

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お湯を入れる時点までは何も辛そうなエッセンスが存在しなかったので鶏辛白湯の”辛”の意味がわからなかったが、後入れ調味油がもろにラー油で、これで一気に辛さがフィーチャリングされるという寸法。

熱湯5分という待ち時間を経ても麺は完全にほぐれていない。なるほど、これはきっちりかき回しの儀式は執り行ったほうが良さそうだ。混ぜれば混ぜるほどスープが溶けて味がしっかり出てくる。6周くらいかき回したけれど、それでもあとで底の端に溶けきらないスープが固まっていたので、かなり気合いを入れて混ぜた方がいい。

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スープはポークとチキンの合わせダシ。まろやかな粘性のあるスープは確かにトロリとしている。火傷しないようにおっかなびっくりですすると深みのある旨味が香ばしいラー油の辛みとともに口の中に広がる! 濃厚ではあるけれど、辛さは程よい温かさ程度なので辛さに弱い人も安心だ。

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気になるのはやはり「スチームノンフライ製法(特許出願中)」で作り上げられたという麺。通常カップ麺に使用される麺は油で揚げて乾燥させる「油揚げめん」と熱風で乾燥される「ノンフライめん」の2種類があるが、明星はそれに加えて「スーパーノンフライ製法」という乾燥時に出来た気泡の数をコントロールして食感を調整する技術を持っている。

それだけでも結構すごいのだが、このスチームノンフライ製法はそのまた上を行く内容。ノンフライめんの密度感と油揚げめんの食べやすさや湯戻りの速さを兼ね備えるために、麺の水分を奪いすぎずに高温で加工するという、もはやそこで何が行われているのか想像が追いつかない製法が取られているらしい。

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そのスペシャルな麺の味わいだが、確かに従来の麺とは明らかに違う食感。瑞々しいさぬきうどん張りのツルツル感と幅広でコシと弾力が強力に主張する麺はかなりのインパクト。フタを開けた瞬間こそ完全にほぐれてはいないが、きっちりかき混ぜると見事にバラけて本格的な麺に変化する。これはすごい。生麺の味がする。

そうしたすごい麺と濃厚なスープが絡まると強力な旨味が誕生して、あっと言う間に口の中が幸せになる。濃厚味ラーメン愛好家なら思わず微笑むに違いない。

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実はこの『明星 鬼どろそば 濃厚鶏辛白湯』、麺量は65gとカップヌードルの通常バージョン(70g)に比べても少ないのだが、スープが強力に濃厚なせいか、けっこう満腹度も高い。まったりした食感と瑞々しい麺のハーモニーは一度は試す価値がある。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:明星 鬼どろそば 濃厚鶏辛白湯

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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