『サッポロ一番 まろやかWHITE 白ごま担々麺』クリーミーな白湯仕上げスープにハリガネ風の麺が絡む
豚骨ベースの上品な博多風白湯スープに白ごまを合わせた白尽くしのサンヨー食品『サッポロ一番 まろやかWHITE 白ごま担々麺』(101gうち麺60g・希望小売価格 税抜220円・2015年7月発売)。強力なゴマ風味でクリーミーな仕上がりの一杯だ。
タンタン麺といえばラー油が不可欠でオレンジ色の外見をしているもの。そんな常識を覆してくれたのが、この白いタンタン麺。その正体は、博多ラーメン的コクはあるけれどスッキリしたマイルドスープに、極細ノンフライめんを合わせ、さらにたっぷりの白ゴマで仕上げた牛乳は使っていないがミルキーな印象のラーメン。
まずフタをめくるとまさに糸のような極細麺が顔を出す。ノンフライめんは普通湯戻しに時間がかかるものだけれど、この細さなので3分。具材は肉そぼろ、チンゲン菜、赤唐辛子。スープはカイエンペッパーと中国四川料理で使用される花椒を使用してピリ辛を演出している。
香りはもう圧倒的に白ゴマ。練りゴマを使用することによりさらに強力に香り立っているのが特徴。スープを飲んでみると、確かにマイルド。さながら生クリームでも入っているかと思うくらいクリーミー。そこに唐辛子の辛さと花椒由来のビリビリっとしたシビレ感が合わさってコクと旨味にアクセントが加わる。
そして麺が博多ラーメンで言うところのハリガネ風で、小麦粉の味を楽しむタイプのストレート麺が美味しい。麺も白いので、チラチラしている赤唐辛子の粒以外、風景は白い。
ただ正直、白方向ばかりなので、若干物足りない感もある。ラー油でもいいし、明太子でもいいけれど、赤いものを欲してしまうのだ。白ゴマの味わいも美味しいし、存在感の薄いチンゲン菜はともかくとして麺のキリリ感も素晴らしいのでもったいない気もする。
つまり白く仕上げることに重きを置きすぎて、味のバランスが崩れていると感じたのだ。自分で何かしら赤い食べ物を用意して食べるともっと美味しく食べられるのではないかと思った。