『アサヒスーパードライ 煎りたてコクのプレミアム』はグッとくる苦みと深い焙煎香とビール特有の甘みに痺れる
炒りたての麦芽の香ばしさに焦点を当てた飲みごたえが特徴の『アサヒスーパードライ 煎りたてコクのプレミアム』(350ml/500ml・オープン価格・2015年2月17日発売)が期間限定発売となった。
350ml缶を、都内スーパーにて税込224円で購入。「ヱビス」や「プレモル」よりもちょっと高く、まさにプレミアムクラスの実勢価格である。
基本はもちろんデファクトスタンダードの「スーパードライ」。その上で炒りたて国産麦芽を一部使用することによって香ばしさとコクを高めているというその味を、飲んで確かめてみた。
アルコール度数は「スーパードライ」の5%に対して6.5%と高め設定。糖類もプリン体もきちんと入っている本物のビールなので、やはりその美味しさには期待してしまう。
グラスに注ぐとビールならではの豊かな泡立ち。グラスを彩る水色はアンバーエールとでも言うべき濃い褐色に近い黄色。濃厚な見た目を持っている。
そしてその色は若干泡自体まで色づかせてしまうほどで圧倒される。自慢の香りはノーマル「スーパードライ」と比べると実にビール。ホップの爽やかさと麦芽の香ばしさは確かに本来のビールが持つ大人の香りがする。
飲んでみると、おお、苦い! この濃い口の味わいは本格ビールならではの旨さ。甘みも同時に感じつつ、苦味があり、高いアルコール度で酒欲を満たしてくれる。
キャラクター的に本格ビールに近いので、キンキンに冷やさなくても味わい豊か。ちびりちびりとアイルランドやベルギーの人々のように味わいたくなる独特のビール味の世界。炭酸は程よく、グラスに注ぐとまろやかに。そして飲み干せば心地よい喉越しにうっとりとすること間違いなし。ビール嫌いの人はたぶんダメだろう。しかしビール党の人にとってはこれほど充実感のある一杯はないのではないだろうか。
ドライビールももちろんいいのだけれど、ある程度の年齢になったらやはり、こうしたビールの苦味も含めた芳醇な旨味をじっくりと味わうことが出来る大人になりたい、そう思わせる一杯である。