大人が欲しがる世界最小のトイヘリ!『ピコファルコン』専用のピコボックスから出して楽しむ、約4分のフライト

先にちょこんと乗ってしまうほどの小ささ。全長はわずか58.5mm、重量は9gしかない。おもちゃのヘリコプターでは、昨年12月現在で世界最小なのだそうだ。

バンダイグループで、R/C系の玩具や生活家電の製造・販売会社である株式会社シー・シー・ピー(東京・台東区)が出す、この『ピコファルコン』 。記者の周辺では、いい大人たちが欲しがっている。

とても小さいのに、操縦感覚は本格的。それがいまや、わずか5000円足らずで手に入るのだから、対象年齢6歳以上のこのおもちゃを大人も欲しがるのは、無理もないのかも…。

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かつての世界最小ヘリ「ナノファルコン」と並べると、『ピコファルコン』の小ささがわかる。

総全長で約22mm、重量で2gほどのダウンサイジング。シャープな「ナノ」に比べ、ちょっとずんぐりした印象の「ピコ」である。

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パッケージには本体とコントローラー、取説のほかに、本体とコントローラーを入れて手軽&安全に持ち運びができる「ピコボックス」が入っている。

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ピコボックスには、本体とコントローラーのほかに、コントローラー用の単3電池4本と、ドライバー1本がスマートに収まる。

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コントローラーに電池を入れ、チャージ用のプラグに本体を接続して30分でフル充電。それで約4分の飛行が楽しめる。

電池4本で、このフル充電を約15回行うことができ、また別売りのUSBケーブル(税・送料込500円)を使えば、パソコンのUSB端子からも充電可能である。

『ピコファルコン』のリモコンには3つのバンドの赤外線が使われており、まず本体とコントローラーのペアリングを確立させる必要がある。それにより、3機同時に飛行することが可能になる。

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ペアリングを終え、さっそく飛行開始。

そっとスロットルを上げると、メインプロペラが勢いよく回り出し、デスク上からスッと垂直に離陸。と、あっという間に天井に届くくらいまで上昇したので、あわててスロットルを戻すとストンと急降下、で、あわててまた急上昇。こんな具合で、慣れるまでは、上がったり下がったりの不安定な飛行を繰り返すが、次第にコツをつかんで、安定したホバリングができるようになる。

安定してきたところで、方向レバーを前に倒すと、テイルプロペラが回り出し、機体は軽く前進。同様に方向レバーを後ろに倒すと機体は後退。左右に倒すと、機体はそこで左右に回転する。

さらに、方向レバーを斜め前や斜め後ろに動かすと、機体は左右旋回もでき、ライトボタンを押すと、サーチライトも点灯する。

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これだけの複雑な操作を、安定した飛行で行えるのは、機体に仕込まれたジャイロセンサーで、機体の姿勢を制御しているため。なかなか、思った通りに上手く操作はできないものの、この小さな機体で、いつも安定した飛行ができることに驚かされる。

記者も、充電を数回繰り返して遊んでいるうちに、デスク上のヘリポートから飛び立って、洋服ダンスの前を回って、再びデスク上のヘリポートに着陸させることに、1度だけ成功した。

エアコンやファンヒーターなどの暖房を使っていると、気流が乱れ、ヘリが突然、錐揉み状態で墜落することがあった。でも、この機体、非常に丈夫にできていて、墜落時にプロペラを止めさえすれば、落下しても、機体にダメージはほとんどないようである。

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『ピコファルコン』はオレンジ、ブルー、グリーンの3色のラインナップがあり、価格は税別で4480円となっている。

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記者がまだ子どもの頃、リモコン操作のヘリコプターは、非常に高価でまさに“高嶺の花”だった。そんな叶えられなかった思いを、今、この小さなリモコン・ヘリコプターで叶えようとでもしているのだろうか。記者の周りの大人に大人気の『ピコファルコン』なのである。

子供のおもちゃとしてはもちろん、大人もデスク上をヘリポートにして、ストレス解消にも1台いかがだろう。そして、休みの日には、子供とランデブー飛行もできる。約4分のフライトは、なかなか充実していて楽しめるのである。

オススメ度:(買っても損はない)

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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