大阪のユニークな新名物! 注釈だらけの『注釈まんじゅう』と『注釈だいふく』ってなんだ!?

 

注釈というものは、記者も仕事柄よく記載する。しかし、昨今はコンプライアンスやら何やらで、そこまで書かないといけないの? と疑問に思うこともしばしば…。そんな中、「平成シリーズ」のお土産など時勢を切り取ったユニークな商品を展開するヘソプロダクションから、ズバリ『注釈まんじゅう』『注釈だいふく』という名の新大阪土産が登場した。しっかりと注釈を交えてご紹介していこう!

 

いろいろと気にすることが多い時代。ユーモアと余裕を持って落ち着いてお茶でも飲もう。

注釈を意味する米印がパッケージ中央に堂々と描かれ、まわりに細かーい注釈がびっしりと書かれている株式会社ヘソプロダクション(大阪市福島区)『注釈まんじゅう』(内容量 6個・価格 税抜600円・2020年1月発売)

注釈まみれの世の中で、逆に注釈に足を取られて転んでしまいそうな現在の日本の世情を、和菓子の代表格であるお饅頭で表現しているインパクトある土産商品だ。ちなみに、大阪迷菓の「迷」の字は「名」の字の誤植でも誤字でもないことを注釈しておく。

びっしりと書かれた注釈の数々…

そして記事を読む人の中に「注釈という言葉が難しすぎてわからなかった」という人がいた場合、クレームに発展する恐れがある(?)ので、改めて「注釈」という言葉の意味を注釈にて解説する。

 

※語句や文章の意味をわかりやすく解説すること、もしくは補足的な説明。

 

というのは、もちろん極端な話だが、日本よりも些細なことから訴訟に発展することが多い欧米などでは、商品にあらかじめ細かい多くの注釈が記入されている。文化的というか国柄の違いはあれど、日本の場合取り巻く空気が非常に窮屈だ。そういった生き辛さにつながるものは、笑ってお菓子でも食べながら吹き飛ばしたいもの。きっとそういう想いが込められているのだろう(※記者の妄想なので確証はない)。

相方となる『注釈だいふく』(内容量 9個・価格 税抜800円・2020年1月発売)は、『注釈まんじゅう』ほど圧力のある注釈は書かれていないが、よくよくパッケージを見ていくとイラストとともにしっかり注釈が書かれている。

ついつい甘くて美味しいお菓子は食べすぎてしまうもの。お腹がいっぱいになるのはまだしも、動けなくなるほど食べないように気をつけよう!

投げちゃダメ! どうか投げないでくださいというフリではないので、注意してほしい(という注釈)。

『注釈まんじゅう』の中には、大阪土産のメッセージ注釈とともに、個別包装されたお饅頭が6つ入っている。お土産品として、小分けして配りやすいのはありがたいポイントだ。

『注釈だいふく』も同様に、こちらは9個小分けされている。9個「※」が並んでいると三目並べのようにも見えてくるが、当然「○」でも「×」でもなく「※」となっている。

封を開けてお皿に置いてみると、急に落ち着いて家紋や紋様のように見えてくるから不思議だ。

半分にわけて中身を見てみると、ぎっしりとこしあんが詰まっている。パクリといただくと薄皮でこしあんの美味しさを感じられる素朴で美味しいお饅頭だった。

 

日本人が安心できるシンプルイズベストな和の味わいには、注釈は不要だろう。

『注釈だいふく』は、もちもちとした手触りで中にはいちご餡が入っている。柔らかく甘い口当たりで、スイートな一品。甘党に喜ばれるはずだ。

ここまで書いておいて野暮かもしれないが、両商品とも大阪人のユーモアセンスがあふれるユニークなひと品だ。注釈もよくよく読んでいくと大阪の人々の憎めない人柄がにじみ出ており、ほっこりした気持ちになれるはず。気心がしれた人との話のタネとしてもピッタリな新しい大阪土産となっている。

 

『注釈まんじゅう』と『注釈だいふく』は、関西の土産店やバラエティショップなどで購入可能。あなただけの注釈を添えて、お土産に渡してみてはいかがだろうか。

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記者

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加藤 真大

神奈川県在住。“何でもためしてみる”が信条。出版社勤務時代から仕事のお供はカップラーメン&コーヒー。ゲーム&アニメにも造詣が深い。

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photo by 尹 哲郎

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