生まれ変わった『爽健美茶』、何が変わったのか、実際に飲み比べてみた!

日本コカコーラから1993年に「ドクダミ、ハブ茶、プ~ア~ル」というインパクトの強いテレビCMで颯爽とデビューした『爽健美茶』。このほど、大リニューアルが行なわれると聞き、いち早く発売前に入手、試飲することができた。いったい、どこが変わったのか。これまでの商品と飲み比べをして検証する。

何と79%の人が「今までよりも美味しい」と評価!

コカ・コーラシステム(主幹企業・日本コカ・コーラ株式会社、東京都港区)が1993年に販売を開始した『爽健美茶』は、累計販売本数200億本を数えるドリンクで、“ブレンド茶”という新たな飲料カテゴリーを確立したパイオニア的な存在だ。このほど、その安定した人気商品をリニューアルすることが発表された。新しい『爽健美茶』600ml・希望小売価格 税抜140円・2016年5月9日発売)は、素材の焙煎やブレンドを見直し、香ばしい風味と後味の良さを追求したという。同社が事前に行なった消費者調査では、79%の人が「今までの爽健美茶より美味しい」と回答したという。

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右が今までのもので左がリニューアル品。成分を見ると、リニューアル前とまったく変更はなし。

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2013年に小規模のリニューアルが行なわれ、その時新たに「黒ごま」と「ヨモギ」が原材料に加えられたが、すでに人気商品としての地位を確立しているだけに、基本的な成分を一新するのはリスキーなので、これは当然といえば当然。それでは、さっそく飲み比べてみよう。

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見た目はもちろん、今までの爽健美茶と何ら変わりがない。

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先に今までの爽健美茶を飲んでみて、新・爽健美茶に口をつけてみると、玄米の独特の風味が薄い印象を受ける。記者は、その玄米の風味が苦手なので、むしろ好印象を受けた。飲み味はスッキリとして、それでいてしっかりとお茶の味も楽しめる。さすが、長年培ったブランドの強みである。

 

まとめ:安定した人気ブランド商品が正しい進化を遂げた

コカ・コーラシステムは人気ブランド『爽健美茶』をリニューアルするという思い切った改革を打ち出してきた。そのままでも十分売り上げが見込める商品に手を入れるのは、ある意味では冒険だろう。しかし、うまい具合に従来商品の良さを継承しつつ、より良いものを提供しようという姿勢が好印象だ。

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また、新たにスーパーマーケットやコンビニ向けに600mlサイズのペットボトルを導入。自販機の525mlサイズと同価格というのは、オトク感があるだろう。ロゴデザインもフォントをオシャレな女性誌が使うようなものへと一新し、女性層への訴求力も高い。これからも安定した人気を継続していくだろう商品だと思う。

 

オススメ度:(買っても損はない)
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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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