蛍光色の液状のり『アラビックヤマト色消えタイプ』  従来品よりスムーズな塗り心地。接着後は無色に!

状のりと言えば、「アラビックヤマト」。すでに発売開始以来、40年近い歴史を持ち、国内シェアNo.1を誇る。その「アラビックヤマト」に、目立つ蛍光イエローの色が付いた新製品が登場した。

商品名は、『アラビックヤマト色消えタイプ』。接着面にのりを塗布するときは、今までにない鮮やかな蛍光イエローに発色し、接着後のりが乾くと色が消え失せ、無色透明になる。

さて、その使い心地をさっそく試してみた。

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製造発売元の株式会社ヤマト(東京・中央区)のHPで商品紹介を見ると、蛍光イエローは、かなり濃くしっかりと紙に着色するかのように思えるが、実際に使用してみると、HPで見るほどには、のりの色は濃くない。

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封筒や、ノートなど、様々な紙に、軽くこすりつけたり、ギュッとボトルを押しながら、多めにのりを塗りつけたりしてみたが、やはり、紙に着色する蛍光イエローは、かすかな薄い発色である。

さらに、塗った後、乾燥して透明に変わるまでは、意外に長い時間がかかる。記者が普段使っている、色消えタイプではない普通の「アラビックヤマト」と比べても、なかなか乾燥しにくい気がしたので、主成分を見てみると、従来品はPVA(ポリビニルアルコール)だったが、今回ご紹介の『アラビックヤマト色消えタイプ』は、「でんぷん」となっていた。

乾燥の遅さが、主成分の影響かどうかはわからないが、「でんぷん」が主成分だということは、記者が子供の頃によく使っていた「ヤマト糊」と同じで、懐かしさと同時に、この「色消えタイプ」を今後は使いたい気分にさせられたのであった。

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実際に使って記者が気に入った部分は、実は蛍光イエローの発色よりも、のりを塗るときの、とても繊細でスムーズなタッチだった。かつての、のりが筋状になるような目の粗い感じがなく、本当に塗り心地がなめらか。

その秘密は、ボトル先端の特殊スポンジキャップにあるらしい。この部分が、とても柔らかく、軽い弾力性に富んでいるのだ。

さてこうして原稿を書きながら、紙に塗ったのりを乾かしているのだが、この『アラビックヤマト色消えタイプ』は、少し厚めに塗ると、完全に乾燥しても、多少、黄色い色は残る。だからといって、使用には何の不都合もないが、貼り上がりを本当にキレイに透明にしたいときは、のりを盛り上げないように薄く塗る必要がありそうだ。

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この『アラビックヤマト色消えタイプ』は、オフィス用の40ml入りタイプと、パーソナル用の20ml入りタイプの2種類があり、価格は、それぞれ税別で170円と230円となっている。

コストパフォーマンス的には、40mlを選ぶ方が圧倒的にいいが、自分のデスクに置いて使うことを考えると、20ml入りのボトルの方が、可愛らしくてポイント高い!それに、こうしたのりを一本全部使い切ったことなど記者には経験がないことも考え合わせると、記者的には20ml入りの小さい方をオススメとしたいと思うが、あなたはいかがだろうか。

いずれにせよ、デスクの上の必需品である「アラビックヤマト」。同じ使うのなら、楽しく美しく気に入ったものを使いたいものである。

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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