プロ講師による添削つき!『14日間マンガ家コース』でマンガを上手に描けるようになろう!

カラトミーより発売されたお仕事体験玩具『14日間マンガ家コース』をご紹介しよう。自分の描いた作品をプロ講師に添削してもらえるサービスがセットになっており、これを実際に体験してみた!

 

『14日間マンガ家コース』は、子供たちの「なりたい!」を叶える本格的体験型玩具”ジョブアカデミー”シリーズ第1弾として11月20日(木)より販売中。14つのレッスンを1日1つこなすことでマンガが上手に描けるようになるレッスンBOOKと画材がパッケージされており、レッスンの集大成として、追加料金なしにプロの添削サービスが1回のみ受けられる仕様となっている。

 

絵が上手くなりたい子供達はたくさんいる!

マンガ家は子供たちの中で憧れの職業のひとつでもある。タカラトミーの調査では「絵やマンガが上手になりたい」と願う子供は全体の67%にものぼるという。しかしながら、どのように学んだら良いのか分からない事も多く、そんな子供たちの思いを応援するために作られた。

 

『14日間マンガ家コース』で、本格的な道具が揃う!

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セット内容は、プロが使用するような本格的な薄型トレース台やマンガを描くときに必要なミリペン(マンガ画材メーカーのデリータ社製)などの画材。マンガが出来るまでの工程や顔の描き方、トーン処理、コマ割や演出・ストーリーの組み立て方などが載っている「レッスンBOOK」。
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マンガをトレースするための原稿用紙(8枚)、お手本シート(8枚)、オリジナルトーン(3種)、添削応募シート、添削申し込みチケットが入っている。
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薄型のトーレス代の大きさは横18cm×縦28cm。単4形アルカリ乾電池を3個使う(別売)。背面にあるカバーを開けて、電池をセット。サイドにあるスイッチを回すと、点灯する。トレース台は、絵を写す(トレースする)ことによってマンガ家のペンの使い方や線の強弱のつけ方を学ぶことができ、より立体的な表現方法が身につくのだ。

 

レッスンBOOK・動画でマンガの基礎を学ぼう!

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レッスンBOOKは1日1ステップ。14日間でマンガの基礎知識が学べるようになっている。

1日目:マンガってどうやってできるの?
2日目:マンガ道具の使い方
3日目:トレース台を使ってみよう!
4日目:トレース台の良いところ
5日目:顔を描いてみよう!……等。

全18ページ。大人からみるとボリュームは少なめだが、子供が飽きずに続けるにはちょうど良いレベルだろう。当然だが、すべての文字にふり仮名がふってあるなど、配慮は行き届いている。

また、購入者限定で視聴できるプロのレクチャー動画も配信されており、より深く学ぶことが出来る。

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さて、記者もレッスンBOOKや動画を参考に、早速マンガの描き方にチャレンジ! トレース台を使って、お手本を真似たりしながら勉強していく。14日間でマンガの基礎を学べるというものだが、『14日間マンガ家コース』を通じて、素人がいきなり自分作風を掴めるわけでは、もちろんない。それには何枚も何枚も描いて、自分の線を作っていく必要があるだろう。

 

『14日間マンガ家コース』はトレース作業を中心に、子供がプロ気分を味わいながら、ペンの動かし方を学んでいくというニュアンスのアイテムである。14日後には、自分のマンガが完成するというわけではなく、一通りの手順を把握出来るといった感じ。

 

そして黙々と作業を楽しんだ記者だが、壁にぶちあたった。どこをどう直していいかが分からないと感じ始めたのだ。タカラトミーが、狙ってこのような味付けにしたとすれば、大したものだ。ここでプロのアドバイスを受けたい気持ちが、自然に湧いてきた。

 

プロによる添削サービスを利用しよう!

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そう、この『14日間マンガ家コース』の大きな魅力は、プロのマンガ家講師による添削サービスがついていることだ。
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添削応募シート(①原稿用紙、②キャラ設定用紙)、添削サービス申し込みチケットが入っており、プロのレッスンが受けられる。添削指導にあたるのは、マンガ専門校「日本マンガ塾」(東京都千代田区)のプロ講師。

添削は1回のみ。原稿用紙にオリジナルのマンガを描き、必要事項を記入して、郵送またはメールで応募する。
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お手本などを参考にしながら、記者も下書き、ペン入れ、トーン処理などをし、メールにて添削応募してみた。後日、プロ講師による添削がメールにて返却される。
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そこには自分では気づけなかったポイントやアドバイスが赤ペンで記入されていた! 顔のバランスや手の長さ、髪のツヤの出し方、小物の描き方など極めて具体的な指摘である。そして、表現として良い点なども書き込まれていた。これならば子供も落ち込むことなく、「もっと上手に描きたい」と前向きな気持ちが湧いてくるのではないか。

やはりプロに添削してもらうと、自分のダメなところがよく分かり今後の課題となるし、もう1ステップすすめるような気がする。尚、このサービスは現在のところ、2016年11月30日で終了予定とのこと。

 

『14日間マンガ家コース』で、子供達の「なりたい!」気持ちを応援しよう!

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さて一通り体験してみて感じたことは、この玩具は子供たちの「マンガを描いてみたい!」「絵が上手く描けるようになりたい!」という気持ちの導入部分として、間違いなくオススメできる商品ということ。さすがに14日間でマンガがスラスラ描けるようになるわけではないが、基礎の基礎を知ることは出来る。技術的な側面だけでいえば、自分の好きなように描くよりも、ひたすらトレースを繰り返すことが上達の近道ではないかとも思う。

 

ただし、プロの添削サービスを受けたその先は、子供たち次第になってくる。あくまで玩具であるから、「飽きちゃった」子供にはそれで良いが、もっと上達したいと思った子供たちの、気持ちの受け皿が用意されていればパーフェクトだった。後述のコンテストはその一つの試みだろうが、まあ、このあたりはタカラトミーの仕事ではなく、親の仕事と言えるかもしれない。もし子供がもっと学びたい様子だったら、ぜひ画材やHOW TO本を買ってやるなど、才能を伸ばしてあげてほしい。

 

 

『14日間マンガ家コース』の対象年齢は8歳以上とのことで、小学校の中・高学年向き。トレース台やミリペン、トーンなど画材も入っているので基本を学ぶのにあれこれ揃えなくても、これがあればすぐに始められる。トレース台は、子供たちが練習するのには薄くてオススメだが、やはり本格的にやりたいとなると、明るさや大きさは物足りない。中学生以上でしっかりと練習したいとなれば、玩具ではなく本格的な画材を購入したほうが良いだろう。

 

何事もまずは「知る」ことが大事。「上手に絵を描けるようになりたい!」という子供たちの気持ちをこういったものでサポートしてあげるのも良いかもしれない。

販売価格は4,500円(税抜き)。公式ショッピングサイトやインターネット通販、玩具専門店、量販店などで購入出来る。

また、今回添削をしてくれた「日本マンガ塾」では『14日間マンガ家コース』連動企画として「小学生対象コミックイラストコンテスト」を開催している。投稿締切は2015年8月31日(月)。レッスンBOOKや動画で学んだ後は、ぜひコンテストにもチャレンジしてみよう!

同校では「1日小中学生マンガ講座」なども開講しており、気軽にマンガを学べるようになっているので、興味のある人はぜひ1度足を運んでみるといいかもしれない。

日本マンガ塾 (東京都千代田区神田神保町)

 

 

オススメ度:(良い商品です)
公式サイトはこちら

記者

蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

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