【コーラ飲み比べ】『コカ・コーラ』と『ペプシコーラ』の違いをコーラファンの記者がチェック!

どっちが好み?

 

コーラファンの中では、『コカ・コーラ』派なのか、『ペプシコーラ』派なのかが大問題。いわゆる犬派か猫派、WindowsかMacかのような、正解のない戦いをずっと繰り広げている。さらにそこに最近クラフトコーラ勢も加わって、コーラの定義はさらに難しくなった。そこであらためて、王道製品『コカ・コーラ』と『ペプシコーラ』を飲み比べ、その違いを、コーラファンの記者が確かめてみた。

 

成分はほぼ同じ。今のところデファクトスタンダードは『コカ・コーラ』だが…

コーラの代名詞といえば、近年はコカ・コーラシステム(東京都)『コカ・コーラ(オリジナルテイスト)』(500mlPET・希望小売価格 税込120円・発売中)だ。1886年に薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士が、米国ジョージア州アトランタで生み出し、以降120年以上にわたって世界中の人々に愛され続けている清涼飲料水である。愛称はコーク。日本での全国発売は1957年。

ガラス瓶時代は、ボトル形状とともにアートやサブカルチャーに大きな影響を与えた

 

一方、サントリー(東京都)『ペプシコーラ』(600mlPET・販売価格 税込119円・ファミリーマート限定発売中)は1894年にケイレブ・ブレッドハムによって開発(当初の名称はBrad’s Drink)。『ペプシコーラ』の名称は1898年から。ペプシマンなどのキャラクターでも知られ、日本での発売は1956年と、『コカ・コーラ』より一年早い。コーラの部分を略してペプシと呼ばれることが多い。

コーラと書かない、この自信

 

では成分を比べてみよう。

 

『コカ・コーラ』 糖類(果糖ぶどう糖液糖※国内生産)、砂糖、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン10mg弱・45kcal/100ml
『ペプシコーラ』 糖類(果糖ぶどう糖液糖※国内生産)、砂糖、炭酸、香料、酸味料、カラメル色素、カフェイン10mg・48kcal/100ml

 

ご覧の通り、ほぼ一緒。あえて違うとすれば酸味料の順番くらいだ。では実際に飲み比べて確認していく。

 

 

『コカ・コーラ』を飲んでみた


さほど強くない香り立ち、爽やかさの中にカラメル感を感じる、コーラ独特の風味がいい。飲むと炭酸は細かくて強め。味は砂糖による自然な甘さを主体に、ほどよい酸味料が彩りとして加えられ、バランス良くまとまっておいしい。王道、鉄板、これぞコーラの味という印象だ。

近年はクラフトコーラもブームとなり、コーラの味の定義も難しくなってきているが、すべての基準として考えるべきはこの『コカ・コーラ』だろう。

 

 

『ペプシコーラ』を飲んでみた

香りにレモン感があるのが何よりの特徴。炭酸は粒が大きく感じるが、強くはない。まったりとした甘さの中に、柑橘系の酸味が際立ち、鮮烈な印象。昭和の喫茶店ではよくコーラにレモンスライスが添えられていたものだが、何も入れなくてもシトラス感を感じるのがペプシである。

 

『コカ・コーラ』と『ペプシコーラ』は結局、何が違うのか。

一般的にブラインドテストでは『ペプシコーラ』がおいしく感じるという実験結果が取り沙汰されることも多いが、あくまで嗜好品なので、好みの問題だと思う。その結果にしても、普段『コカ・コーラ』に慣れている人が、柑橘感のある『ペプシコーラ』に新鮮味を感じた可能性も否定できない。

コカ・コーラ

そのくらいどちらもおいしいのだが、カラメル感と甘みを主体に考えるなら『コカ・コーラ』。コーラにレモン感を求めるのなら『ペプシコーラ』という選び方が良いと思う。

ペプシ

とはいえ、ペットボトル入りとガラス瓶、缶それぞれで味が変わるのもコーラである。いろいろなシチュエーションでおいしさを追求するのも良いと思う。

入手は全国のスーパー、コンビニエンスストア、自販機などで可能だ。

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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