山形県の名店「味の店 満月」の人気メニューを再現した『サッポロ一番 スタミナワンタンメン』

ンヨー食品株式会社(東京・港区)が製造を担当したサークルKサンクス中心のPB商品『サッポロ一番 スタミナワンタンメン』(99gうち麺70g・オープン価格・発売中)が発売中である。

この商品は「PrimeONE」というユニー系列のアピタ・ピアゴ・サークルK・サンクスにで展開しているPB(プライベートブランド)製品の中の上級ラインナップ(標準ラインナップはStyleOne)にあたる製品の一つ。

 

コンセプトは豪雪地帯として有名な山形県酒田市に店舗を置くワンタンメンの名店「味の店 満月」の20年来の人気メニューの再現。雪かきで冷えきったカラダを温めるかのように投入されたごまラー油のピリ辛ぶりが特徴のワンタンメンがベースになっている。

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「スタミナ」と謳っているだけあって、タテ型カップ麺の標準よりは一回り大きいサイズ。そのフタの上には後入れとなる「仕上げの小袋」なるものがベタッと接着されている(これは後でちょっとした仕掛けがある)。

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標準的に細かく畳まれて縮れを出すタイプの油揚げめんを確認しつつ、お湯を入れて3分。必要湯量は400ml。仕上がりは思ったよりも麺がお湯を吸い込んだ感があり、スープが見えにくい。もちろん取ったフタは捨ててはいけない。そこに引っ付いている「仕上げの小袋」を入れなくてはならないのだ。

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これがマジカルなのは、あんなにべったり張り付いていた小袋が熱のせいでペロリと剥がれるところ。その中身は、オレンジ色のピリ辛ラー油。けっこうな量のラー油を表面にぶちまけて、ザクザクとかき混ぜる。香ばしいごまラー油の香り。油揚げめん独特の罪深い香りと相まって食欲をそそりだす。

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スープはぐっと飲むとラー油のせいでむせやすいので注意。辛いけれどゴマ醤油味が基本にあり、良い感じにカップ麺らしい味わい。麺もまた同様で、標準的ではあるけれど美味しい。チャーシュー、メンマ、ネギという基本のかやくがバランスよく入っている。

でも何か忘れている気がする…。

あっ、ワンタン! そう、これはワンタンメンなのだ。なのにワンタンが出てきてないではないか。え、どこどこ!? とばかりにグリグリと箸で探し回り、おそらく底に貼り付いていただろうワンタンを3個発見。あー、びっくりした。

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食べてみると何とも標準的なワンタン。名店の人気メニューとか謳っているから期待しすぎたのか、何となく肩すかしなあじわい。美味しいんだけど、普通。ピリ辛ラー油との相性もいいんだけど、やっぱり何か一つ足りない感はつきまとう。

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ピリ辛ごまラー油の風味もいいし、コクのあるスープもそれなりだし、ワンタンもちゃんと入っているし、なんだけれど。正直「ワンタンメン」ということで、ワンタンをもっと楽しめるかと期待していた自分に気がついた。そう、小ぶりの標準的な味わいのワンタン3つというのが何となくガッカリしていたのである。スタミナというのも量的なこととラー油のことかと思えば納得できなくもないけれど、ワンタンをもっとフィーチャリングして欲しかったというのが正直な感想だ。

 

東北地方で長年愛されてきたラーメンというだけって、やや濃い目の味わいとピリ辛具合については概ね満足! であった。

オススメ度:(良い商品です)
公式サイト:サッポロ一番 スタミナワンタンメン

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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