『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』数時間しても氷が残る断熱効果でドリンクをクールにキープ!
1921年創業、東京日本橋の有名高品質耐熱ガラスメーカー・HARIO(ハリオ)株式会社から、真夏に冷たく、真冬には温かいドリンク最適温度をキープできる『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』(容量約350ml・希望小売価格 税抜2000円・発売中)が登場。スルっとした成形がクールで丈夫この上ないステンレスマグだ。
すでに各メーカーから出ている断熱タイプのステンレスマグ。見た目がシンプルなので余りパッとしないのだけれど、一度使うと手放せない機能性がある。もしまだ使用したことのない人がいたら一度は試してみるべきだ。
その機能の最大の特長は冷たいものは冷たいまま、熱いものは熱いままという温度キープができるところにある。特に最近の猛暑の中で冷たいドリンクをオフィスのデスクに常備している人も多いと思う。
だが暑い日のペットボトルはあっと言う間にぬるくなり、ボトル表面にかいた汗で書類をビシャビシャにしてしまうというトラブルの経験があるのでは? またパソコン周りでの水気は大敵なだけに気を使うもの。うっかり転倒によるぶちまけもかなりの確率で被害を被る。
そんな時に役立つのがステンレス製の断熱マグ。この『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』のステンレス部分は二重構造になっており、内部は真空空間になって外気温度の影響を受けないようになっているのだ。
理屈はともかく、氷を入れたアイスコーヒーなどを放置しておくとその真価がわかる。この製品のようにポリプロピレン製の飲み口付きのフタが付いている場合も多いのだが、それを閉めておいておくと数時間、氷は溶けずに残ったままである。オフィスで外出して数時間後に戻ってきた時にまだ内部で氷のカラカラ当たる音がするというのはちょっとしたドラえもんのひみつ道具気分。
実際に『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』にアイスコーヒーと氷を入れてフタを閉め、温度確認。この時点で5℃。そしてエアコンを付けない部屋に放置、1時間半後にフタを開けてみてもしっかり氷は残っていて、そのまま飲んでもできたての美味しさ。測ってみると2.5℃になっていた。
飲みかけのものを数時間後にまた飲むのは衛生的にどうかとも思わないでもないが、夏場は冷凍庫の氷の出番も多く、無限に使えるわけではないのも確か。そんな時、必要最低限の氷で冷えたままのドリンクを長い時間かけて味わえるというのはエコだし便利。
ただ今回試用した『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』のブラックのモデルに付属していたポリプロピレン製の飲み口にバリが残っていて、唇に当たって少々痛みを感じたのは残念。もう一つのシルバーモデルは問題なかったので頻発する問題では無いと思うが。この手の真空断熱ステンレスマグは数多く市場に出回っているのも確か。
それでもこの『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』を選ぶ動機は何か。
第一はパッと目に飛び込んでくる丸みを帯びたデザインかもしれない。真空断熱ステンレスマグは通常シャープなデザインのものが多いので、この成形は意外と貴重。そしてこの凹凸は同時に持った時のすべり止めの役割も果たす。見ようによっては北欧デザインの匂いも感じられる形は女子にも好まれるだろう。ただカラーバリエ=ションはブラックとシルバーの二択なのが惜しい。
第二もデザインになってしまうが、ほぼ円筒状のフォルム。意外に底部が小さく上部が大きいグラス風のデザインのものが多いのだが、その場合安定性が今一つとなる。ステンレス製ということもあって底が滑りやすく、さらに底部が小さいと転倒しやすいのだ。その点『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』は、小技ながら底部が樹脂製で滑り止めになっているところが素晴らしい。
飲み口はしっかりとした作りでフタをしていれば転倒時もほとんど漏れることはない。フタが開いたままでも穴部が小さいので一瞬の転倒ならほとんど漏れることはない。
第三の特長は冬場に打ってつけとなる機能。よくあるプラスティックやガラス、陶器で出来たコーヒーのハンドドリッパーが直接使用できるのだ。推奨されているのは同じくHARIOの「V60ドリッパー」シリーズだが、ほとんどのハンドドリッパーで使える。つまり、この『HARIO ステンレス真空二重マグ V60 ウチマグ』の上にハンドドリッパーを置きフィルターをセットしてコーヒーの粉を入れ、お湯を注げば直接内部にドリップできるという仕組み。一人で飲む時には地味に便利な機能だ。
V60ドリッパー紹介サイト
http://www.hario.co.jp/coffee/hario_coffee/v60_dripper.html
ちなみにこのような簡易型のドリッパーでも使うことが出来た。
まだまだ暑い日が続くだろう日々、デスクサイドに冷たいドリンクを入れてちびちび飲むことで日常の快適さは段違いに良くなるはず。また仕事が終わったあとはキンキンに冷えたビールを注いで、最後の一滴まで冷えたまま味わうのもいい。もちろん冬はホット用に使えるし割れることもないので、コストパフォーマンスは高いといえるだろう。
【スペック】
サイズ 径7.4× 高さ15.6× 口径7cm
容量 約350ml
保温効力 73℃以上(1時間)
保冷効力 7度以下(1時間)
材質 ステンレス/ポリプロピレン