香り味わい華やか『りんご乙女』は摘果りんごを活用したサスティナブルな菓子

 

りんごの華やかな香りと味わいを楽しめる『りんご乙女』。生のりんごそのものをスライスして生地にのせて焼き上げた菓子は、国際的な味覚コンテストも受賞している。パリッとした食感と、摘果リンゴを活用して作られた菓子のおいしさと魅力をご紹介しよう。

 

りんごへの想いを込めて

マツザワ(長野県)は、昭和35年松澤商店として設立。観光土産品の企画や製造、青果販売、道の駅の経営などを手がけている。今回ご紹介するのは、iTQi国際優秀味覚コンテストで三つ星受賞、16年連続している商品。

『りんご乙女』(8枚入り・希望小売価格 税込702円・発売中)

 

摘果リンゴを活用した商品づくり

摘果リンゴとは、本来は廃棄されてしまうりんごのこと。果実の栽培において、余分な実を間引いて大きな実を育てるための「摘果」という作業がある。秋に大きな実を育てるために、初夏に小ぶりな「青りんご」を間引きする。それらは使い道がなく捨てられていたのだが、その摘果リンゴをなんとか活用できないかという想いから開発された。

 

長野県の飯田・下伊那地域で採れた摘果リンゴが使われている。

 

商品としては出荷できなかった摘果リンゴが世界に認められる味に

iTQi国際優秀味覚コンテストは、世界中の味覚的に優れた食品および飲料品の審査、表彰、プロモーションを行う世界有数の独立機関。そこで16年連続で最高ランクの三ツ星を受賞している。

1枚ずつ手作業で焼いているという『りんご乙女』。薄いクッキーのような、おせんべいのような、そんなお菓子。

1枚ずつ個包装になっているので、職場などでもシェアしやすい。絵手紙ような温かみのあるイラストと文字がほっこりとさせる。

個包装裏面にも「りんご乙女」への想いと原材料名が記載されている。

賞味期限は外装のみに記載。

 

リンゴの甘酸っぱさと、パリッとした食感の良さ

封を開けるとりんごの華やかな香りがふわり。薄いせんべいのような見た目で、真ん中にスライスしたリンゴをのせ、プレスして焼き上げている。ドライフルーツではなく、生のりんごをのせているからこその香りと味わいの良さが抜群。

パリッと軽い食感。生地には卵が使われておりやさしい甘みがある。この生地の部分にもすりおろしりんごが加えられており、酸味のあるりんごの味わいと香りが抜群。紅茶とともにフルーティーな味わいを楽しんだり、日本茶とともに爽やかなおいしさを楽しんだり。ちょっとひと休みしたい時にぴったりな菓子。

 

サスティナブルなりんごの菓子を

廃棄されてしまうりんごが主役となった菓子には、手間ひまをかけて栽培している農家さんの想い、食品ロス削減への想いなどが詰まっている。りんごの酸味と香りを存分に感じられる上品なおいしさは手土産にも喜ばれる一品。

 

今回ご紹介した8枚入りの他に5枚入り袋(税込432円)、16枚入り(税込1,296円)でも発売中。『りんご乙女』は、観光地、高速道路サービスエリア(道の駅など)、駅、空港、ホテル旅館の土産物売り場、オンラインショップなどで購入できる。

 

公式サイトはこちら

記者

アバター画像

蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

この記者の記事一覧

photo by 蘭 よう子

トラックバック