今年のコラボはペアリング重視!『午後の紅茶 ストレートティーベイクドチョコ/ミルクティーサンドクッキー/レモンティーガレットサンド』

「午後の紅茶」の再現性を確かめた!

 

毎年おなじみとなった森永製菓とキリンビバレッジのコラボレーション。今年の内容は、昨年発売35周年を迎えた「午後の紅茶」とのコラボ『午後の紅茶 ストレートティーベイクドチョコ/ミルクティーサンドクッキー/レモンティーガレットサンド』だ。“午後ティー史上最高おいしい!”味わいを再現したビスケットやチョコレートの味わいをたしかめてみよう。

 

今年のコラボはペアリングでさらに楽しめる味わいに!

森永製菓(東京都)とキリンビバレッジのコラボは、今年で14年目を迎えた。毎年森永製菓のお菓子をベースに、キリンビバレッジのドリンク味(主に「午後の紅茶」)が発売されている。今回発売されたのは『午後の紅茶 ストレートティーベイクドチョコ/ミルクティーサンドクッキー/レモンティーガレットサンド』(2022年1月18日発売 ※期間限定)の3種類。

「午後の紅茶」が35周年を迎え、“午後ティー史上最高おいしい!”をキーワードに大幅リニューアルされたこともあり、その味わいや香りを森永製菓が表現するべく試行錯誤を繰り返したようだ。その1つがペアリング。「午後の紅茶」味のお菓子だが、あえて同じ味の「午後の紅茶」と一緒に味わうことで一層楽しめるという。そこで今回は、ペアリングを楽しみながら再現性などに注目した食レポをお届けしよう。

 

『ストレートティーベイクドチョコ』

1つ目は『ストレートティーベイクドチョコ』(89g・税込321円 ※編集部調べ・無くなり次第終了)。おそらく「BAKE(ベイク)」をベースに、微粉砕した紅茶葉パウダーを使用することで、「午後の紅茶 ストレートティー」の華やかな香りや程よい渋みを表現している。紅茶とチョコのバランス感が難しく、その割合を何度も試行錯誤して、焼きチョコの香ばしさと紅茶感の織りなす絶妙なハーモニーを発見したようだ。

パッケージは標準23粒入りの大袋。「午後の紅茶 ストレートティー」と見間違えるほど同じデザインとなっている。これが商品棚に並んでいたら目立ちそう。

1粒あたりのエネルギーは23kcal、炭水化物(糖質)は約2.2g

個包装を開けると、すぐに分かるほどの茶葉の香り。正直、チョコと紅茶の組み合わせはどうなんだ? と疑っていたのだが、この香りはクオリティの高さを思わせる。華やかな香りの後ろにベイクドチョコの甘い香りも漂っているのだ。

ひと口サイズのチョコを口に入れてひと噛み。外はカリっと中は柔らかいチョコレート仕立て。これだけでも十分おいしいのだが、それだけで終わらないのがこのコラボ。チョコと紅茶のバランスが絶妙に計算されている。噛み初めは驚くほどの紅茶の味わい。それも、まさに「午後の紅茶 ストレートティー」にそっくりなのだ。

そこにチョコレートの甘さが加わり、砂糖たっぷりの甘い紅茶チョコとしての新たな味わいが表現されている。ちなみに「午後の紅茶 ストレートティー」は、ディンブラ茶葉を20%使用した甘さスッキリな味わい。その奥には茶葉の渋みがあり、立体的な味が楽しめる。

不思議なことに甘さの方向性も違うし渋みは全くないしで、味の方向性は全く違うはず。それなのに、食べた瞬間、あ、これは「午後の紅茶 ストレートティー」だと思わされた。もちろんペアリングも相性バッチリ。濃厚なチョコの甘みを紅茶が流してくれるから、すっきりとした味わいが楽しめる。

 

全国のスーパーほかで販売中(コンビニエンスストア・駅売店などを除く)。

 

『ミルクティーサンドクッキー』

続いては『ミルクティーサンドクッキー』(8個・税込216円 ※編集部調べ・無くなり次第終了)。クッキーでサンドされたクリームには、香り高い茶葉と味の強い茶葉の2種類を使ったブレンド茶葉パウダーを使用。「午後の紅茶 ミルクティー」もキャンディ茶葉20%を使ってコクのある香りを出しているから、表現方法は似ている。

1個あたりのエネルギーは62kcal、炭水化物(糖質)は約7.4g

パッケージは、同じく「午後の紅茶 ミルクティー」と瓜二つなデザイン。シェアするのにもぴったりだ。

香りはややクッキーが強め。見た目には普通のクリームが挟まったサンドクッキーだが……。

サクッと音を鳴らせてみると、初めはクッキーの味だけだが中のクリームが口に広がるにつれて茶葉の香りや濃厚なミルク感が強まっていく。中盤からはクッキーよりも、「午後の紅茶 ミルクティー」の味わいが前面に出てくるほど。

「午後の紅茶 ミルクティー」は、はっきりいってかなり甘い。飲み終わってもずっと口に残っているような、後を引く味だ。『ミルクティーサンドクッキー』はその甘さもしっかりと引き継いでいて、1つ食べただけで満足できるくらいの濃厚さを堪能できる。

クリームの層が意外と厚い

ペアリングをしてみると甘い味わいがより濃厚になっていく。記者にはちょっと甘すぎるが、ミルクティーならではの特長をより強調して味わえた。ガツンと甘いものを食べたい人におすすめ。

 

全国のスーパーほかで販売中(コンビニエンスストア・駅売店などを除く)。

 

『レモンティーガレットサンド』

最後は『レモンティーガレットサンド』(6個・税込268円※編集部調べ・2月末まで販売)。生地とクリームに微粉砕した紅茶葉パウダーを練り込み、レモン果汁を入れたクリームをサンドすることで「午後の紅茶 レモンティー」を表現したケーキ菓子だ。

こちらも「午後の紅茶 レモンティー」を踏襲したデザインだが、ガレットサンドが大きくて目立つデザイン。コラボ感は3つの中で1番。

1個あたりのエネルギーは139kcal、炭水化物(糖質)は約15.1g

レモン色の個包装をあけると、茶葉とレモンの華やかですっきりとした香り。「午後の紅茶 レモンティー」はレモンの香りが強めなので、紅茶らしさはこちらのほうが表現されている。

表面はサクッと中はホロホロ。ガレットサンドのしっとり食感とともに、レモンの爽やかな酸味が広がっていく。ちょっと意外だったのは、どちらも上品な味わいに調整されていること。薄いわけではなく、しつこくない甘さや紅茶の味わいで、お菓子なのにあっさりと食べられてしまうのだ。おそらく、レモンの風味を活かすためだろう。

というのも、「午後の紅茶 レモンティー」も一番に大切にしていると感じるのはレモン感。茶葉とのバランスを見極めながら、レモンティーとしての風味や酸味を大切にしながら作られていると感じる。そうした試行錯誤の思いをしっかりと『レモンティーガレットサンド』も大切にしているのだろう。

ペアリングしてみると、それぞれの上品な味わいが心地よい関係を作っており、気持ちをリラックスさせてくれるような味わい。先ほどの2つとはちょっと方向性の違う、まさに午後3時の休憩に食べ合わせたいおいしさだ。

 

全国のスーパーほかで発売中。

 

午後の紅茶らしい絶妙なバランス感を感じられたコラボ商品!

紅茶菓子は世の中にあふれるほどある。その中で「午後の紅茶」だと分かるのだろうか、と疑問を持っていた。だが今回おためしした3商品は、いずれも「午後の紅茶」の絶妙な特徴をとらえた表現力の高いものばかり。流石は14年目のコラボと言わざるを得ないクオリティだった。午後ティーファンにはぜひ楽しんでほしい。

 

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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