35年目の大胆変化! 『キリン 午後の紅茶 ストレートティー/ミルクティー/レモンティー』【新旧飲み比べ】

発売35周年のリニューアル

 

今年で発売35周年を迎える『キリン 午後の紅茶 ストレートティー/ミルクティー/レモンティー』がリニューアルして新登場! 茶葉の配合バランスを変えて“午後ティー史上最高おいしい!”味わいを実現したとのこと。その言葉が本当なのか、新旧飲み比べをして確かめてみる!

 

「午後ティー史上最高おいしい」は本当か!? 茶葉配合バランスを大幅変更し事前調査も大好評だったというが

キリンビバレッジ「キリン 午後の紅茶」は、今年で発売から35周年を迎える。これを機に、フラグシップ商品である『キリン 午後の紅茶 ストレートティー/ミルクティー/レモンティー』(500mlPET・希望小売価格 税抜140円・2021年3月9日発売)の全面リニューアルを実施した。

1986年に日本初のペットボトル入り紅茶飲料として誕生

“幸せの紅茶、午後の紅茶。”をテーマに、”午後ティー史上最高おいしい!”を実現するべく、茶葉の配合バランスを再調整。フレーバーごとに相性の良い品種のスリランカ産茶葉を使用し、新しい味覚を実現した。その味は、ひと足早く試飲したユーザーのほぼ全員が「今までで1番おいしい」と回答するほどの美味しさだったとか。

 

だが、茶葉が変わったり配合バランスを見直したりというリニューアルはこれまで幾度も繰り返されてきた。いったい何がユーザーに美味しいと思わせたのかを知りたい。今回は、各フレーバーの新旧を飲み比べしてその魅力をレビューする!

 

『キリン 午後の紅茶 ストレートティー』

左:新、右:旧

まずは『キリン 午後の紅茶 ストレートティー』から。茶葉にはセイロン紅茶の女王と呼ばれる「ディンブラ茶葉」を20%使用。華やかな香りがストレートティーと相性が良く、茶葉の魅力をダイレクトに感じられる仕立てとなっている。キリン独自の「マイクロブリュー製法」(2018年〜)を採用し、茶葉の魅力を最大限引き出した1本だ。

 

ただ少し気になるのは、5年前の30周年でリニューアルされた旧「キリン 午後の紅茶 ストレートティー」は「ディンブラ茶葉」を100%使用していたにも関わらず、今回大幅に減少したこと。一体相性が良いのか悪いのかよくわからないのだが…とにかく飲んで確かめてみよう。

1本あたりのエネルギーは80kcal、糖質は約20g

パッケージにはティーポット。文字の大きさや配置なども変わっていて上品なデザインとなった。

 

香りはじゃっかん新『キリン 午後の紅茶 ストレートティー』の方が甘く華やか。

 

じっくりと飲み比べてみると、香りでも感じたように新『キリン 午後の紅茶 ストレートティー』の方が若干甘くまろやかな味わい。さらによく味わうと茶葉の渋みもあってより立体的な味が楽しめる。風味に関してはどちらも華やかで大きな差は感じない。

正直なところどちらも一長一短があると思う。新『キリン 午後の紅茶 ストレートティー』の方が甘味や渋みなど、色んな味を楽しめるようになった。一方、旧「キリン 午後の紅茶 ストレートティー」はスッと口の中に入っていくので、どちらかというとゴクゴクと飲みたい人向けだろう。

 

『キリン 午後の紅茶 ミルクティー』

左:新、右:旧

続いては『キリン 午後の紅茶 ミルクティー』。コクのある香りが特徴の「キャンディ茶葉」を20%使用した茶葉の香りとミルクの濃厚な味わいを楽しめる1本だ。こちらも30周年リニューアル時には茶葉の80%に使用されていたのだが、大幅にその割合を減らしている。

 

そもそも『キリン 午後の紅茶 ミルクティー』と後述の『キリン 午後の紅茶 レモンティー』は元々ユーザー評価が高く、リニューアルが見送りになるほどのクオリティを持っていた。この大胆な割合変更は吉と出るのだろうか。

1本あたりのエネルギーは190kcal、糖質は約33~39g。微量だがともに増加

パッケージはミルクティー入りのポット。ちなみに、容器が代わりひと回り細く、5mmほど長くなっている。香りの違いはほとんど感じられなかった。

 

記者の思う『キリン 午後の紅茶 ミルクティー』の良さは、ミルクの濃厚さとその甘さから織りなす飲みごたえ。これが新『キリン 午後の紅茶 ミルクティー』は見事に強化されていて、口に触れた瞬間の甘味が強く口の中で広がる茶葉やミルクの旨味をしっかりと感じ取ることができる。

成分が底に沈殿しているのでよく振ってから飲むこと

旧「キリン 午後の紅茶 ミルクティー」は比較的スッキリとした飲み口で、甘いのが苦手な人にも飲みやすかった。後に残る茶葉感もリニューアル後はしっかりと印象に残る仕立てで満足度が高い。事実、冒頭で紹介したキリンビバレッジのアンケートでも100%の人がおいしいと回答している。ファンにはうれしいリニューアルとなったと言えるだろう。

 

『キリン 午後の紅茶 レモンティー』

左:新、右:旧

最後は『キリン 午後の紅茶 レモンティー』。フルーティな香りが特徴の「ヌワラエリア茶葉」を15%、レモン果汁を0.1%使用したレモンティーだ。こちらは大幅な茶葉の割合変更がなく、15%以上の記述から15%と言い切っただけ。

 

パッケージにはレモンティー入りのポット。緑のアクセントカラーが入って可愛らしくなっている。こちらも容器を一新。

1本あたりのエネルギーは140kcal、糖質は約35g

ほんのりと香るレモンを感じながらそれぞれ口にしたのだが…正直なところ記者には全く味の違いが分からない。温めて甘味や香りを際立たせてみたのだが、それでもやはり明確な差は感じられなかった。史上最高おいしいというより変わらぬおいしさという印象。

そもそもリニューアル前から十二分に美味しいと評判の『キリン 午後の紅茶 レモンティー』。どちらも舌に触れると甘味があり、ゆったりと風味が広がっていく。最後の方にはやさしい酸味がキュッと口の中を引き締めて爽やかな気分を楽しませてくれた。

 

配合変化で甘さが際立つ味わいへ

茶葉の配合バランスを変化しリニューアルした「キリン 午後の紅茶」シリーズ。じっくりと味わってみたが、その違いは三者三様だ。

 

「ディンブラ茶葉」を20%使用した『ストレートティー』は、立体的な味わいとなり複雑な味を楽しめるようになった。「キャンディ茶葉」を20%使用した『同 ミルクティー』は、甘さやミルク感など全体的に濃厚な味わいとなっており、今回のリニューアルでは一番おいしくなったと言えるだろう。最後の『レモンティー』は残念ながら明確な違いが実感できなかったが、スッキリとした酸味がおいしい1本だ。

 

35周年を迎えた午後ティーの味わいを確かめてみてほしい。全国のスーパー、コンビニで発売中。

 

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キリンビバリッジ公式チャンネルより キリン 午後の紅茶「午後ティー史上最高おいしい! 35年目の特別なリニューアル」篇 15秒 出演タレント・ナレーター:清原果耶

公式サイトはこちら

記者

森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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