【加熱式タバコ】新発売した『マールボロ・ヒートスティック・リッチ・レギュラー』をIQOS専用レギュラー2種と吸い比べてみた

レギュラー好きにおすすめな3種

 

メンソールの支持が高い昨今だけれど、タバコの基本はやはりレギュラー。それは加熱式タバコも同様だ。そこでIQOS専用スティックのレギュラータイプを代表する、最新『マールボロ・ヒートスティック・リッチ・レギュラー』と、元祖『マールボロ・ヒートスティック・レギュラー』、廉価版の本格派『ヒーツ・ディープ・ブロンズ』を吸い比べて、それぞれの魅力を再確認してみたい。

 

タバコらしい味わいが楽しめるのは、やっぱりレギュラー! 「IQOS」で人気の3銘柄の個性を改めて確認してみた

加熱式タバコの風味は、独特のクセがあると感じる人は多い。そのため紙巻きタバコでレギュラーでも、加熱式タバコではメンソール系を選ぶという人も少なくない。


しかし加熱式タバコの世界は日進月歩。

人はクセに慣れる上、技術的にも味わいはどんどん改良されている。その中でもフィリップ モリス ジャパンの展開する「IQOS」は、紙巻きタバコからの切り替えの第一選択肢として知られている。

 

特徴は、約300℃以上の加熱式タバコデバイスの中の最高加熱温度を実現すると同時に、加熱ブレードをスティックの中心に挿してタバコ葉を直接加熱することで得られる強い喫味。


吸いごたえを重視する喫煙者にとっても第一選択肢なのは、登場当初も今も変わりない。それでは最新の『マールボロ・ヒートスティック・リッチ・レギュラー』を含めたレギュラー3種を吸い比べてみたい。

 

紙巻きタバコからのスイッチを加速させる強く、濃い喫味『マールボロ・ヒートスティック・リッチ・レギュラー』

行きつけの飲食店で「加熱式タバコ専用室」が設置されていて驚いた人も多いだろう。

なぜなら2020年4月に施行された改正健康増進法の影響で、喫煙しながら飲食は原則不可となり、例外は加熱式タバコのみという状況になったからだ。

 

そんなシチュエーションや、健康意識の高まり、周囲への配慮などから、「そろそろ替え時かな」と思っている成人喫煙者は日に日に増加している。しかし現実には切り替えられていない人も少なくない。

 

フィリップ モリス ジャパンがその理由をリサーチしたところ、「もう少し、きつめのヒートスティックが有ると(紙巻きタバコから)完全に切替えができるのですが…」という意見が浮かび上がったという。他にも濃い、強いなどの要望も非常に多かったそう。


その背景から、従来は『レギュラー』が君臨していた最高喫味のラインナップの上に加わったのが『マールボロ・ヒートスティック・リッチ・レギュラー』(20本入・希望小売価格 税込550円・2020年10月26日発売)だ。

 

もはや箱を開けた瞬間に、違いがわかる。

『レギュラー』の若干ケミカルな香りに比べて、こちらは紙巻きタバコの「マールボロ」を思わせる、樹木由来ならではの上質なボタニカルアロマ。もはや期待しかない。

実際に加熱を始めても、その印象は持続し、上質なタバコ葉のみが醸し出すことのできる良い香りに惚れ込んでしまう。蒸気を吸い込むと、ストイックで甘さを控えたプロフィールとともに、キリッと引き締まった濃さ・深さの味がやってきて、それをタバコ葉ならではの芳醇な旨味が包み込む。

 

紙巻きタバコユーザーでも納得するだろう濃厚喫味、かつて挑戦して諦めた人もこれならいけるのではないか。

 

特筆すべきは吸い続けても、最後まで甘酸っぱさが出てこないところ。吸い終わる瞬間まで、その本格喫味は持続するのだ。

 

慣れ親しんだ味が愛おしい、歴史の証人銘柄『マールボロ・ヒートスティック・レギュラー』

先発な分だけ不利な戦いのような気もするが、加熱式タバコの歴史とともに歩んできた『マールボロ・ヒートスティック・レギュラー』(20本入・希望小売価格 税込550円・発売中)はやはり捨てがたい魅力にあふれている。

 

普及当初に奇異な目で見られながら吸ってきた、一本吸うたび充電が必要だったあの頃を経験した人なら、ひときわその思いは強いはずだ。

 

ヘビースモーカーの記者も、この『レギュラー』が加熱式タバコライフのスタートだったということを考えると、やはり感慨深い味だ。ケミカル感のある特有の香りも、今となっては愛おしく感じるから、人間の嗜好というのは不思議だ。慣れもあるだろうが、ニオイもだいぶ軽減されたように思う。


『レギュラー』は酸味とともに、雑味も含めて味わうタイプのいささか洗練されていない味わいが特徴。このニュアンスは、ことタバコに関しては決して否定的なことではない。実際に吸うと吐き出す蒸気の存在感も大きい。

 

『リッチ・レギュラー』は洗練された都会的な力強い喫味、『レギュラー』はもう少し郊外の荒々しさが残る雑味込みの喫味とでも表現したら良いだろうか。

 

加熱式タバコのために開発された廉価版ブランド『ヒーツ・ディープ・ブロンズ』


サブブランド的に、ワンコインの安価を実現しながら、加熱式タバコ用に開発された独自色の強い銘柄が「HEETS(ヒーツ)」シリーズ。そのレギュラー系の代表がこの焦げ茶色カラーがおしゃれな『ヒーツ・ディープ・ブロンズ』(20本入・希望小売価格 税込500円・発売中)である。

 

一般的には「軽い」と表現されて終わることも多いが、タバコは嗜好品なので、強ければいいというものではない。それよりも洗練されたシンプルでロースト感をたくわえたこのフィールは、「マールボロ・ヒートスティック」とはまったくの別路線だが、その必要最低限ぶりが逆においしく感じるという味仕立てだ。


何よりワンコインはお財布にうれしいし、独特のパッケージデザインも美しい。

ニオイも少なめに感じるシンプルなタバコ味がいい。

 

選ぶ目安は、喫味の濃さ・強さなら『マールボロ・ヒートスティック・リッチ・レギュラー』に決まり。しかし「IQOS」登場当初から慣れ親しんできた人なら『マールボロ・ヒートスティック・レギュラー』は捨てがたいだろう。

『ヒーツ・ディープ・ブロンズ』は軽めの喫味だが、シンプルに楽しませてくれるし、ワンコインだということが魅力だろう。

その日の気分で吸い分けてみるのもおすすめだ。

 

 

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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎/清水葉子

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