『トイレのルック 除菌消臭EX』塩素系全盛の時代だが、酸性トイレ洗剤のニューカマーがついに登場!

トイレの便器の汚れやニオイの除去はなかなかに厄介。ニオイでごまかす芳香剤は根本的な解決にならないし、除菌力を自慢しているトイレ洗剤でも今ひとつ頼りにならないものも多い。しかしこの『トイレのルック 除菌消臭EX』は強力な効果を見せてくれた。しかも塩素系が幅を利かす世の中で、酸性というプロフィールが異色だ。

漂白・除菌効果では決定版と思われていた塩素系洗剤とは別の角度から攻める酸性洗剤のチカラ!

トイレ洗剤の代表格といえば、やはり「ドメスト」(ユニリーバ)の存在感は大きい。記者もボトルデザインに惹かれて「スクラビングバブル トイレ洗浄 超強力トイレクリーナー」(ジョンソン)に手を出したり、ブランド力に魅せられて「トイレマジックリンスプレー 消臭ストロング」を使ってみたり、便器内にスタンプしたり、シートタイプの「トイレクイックル」で面倒な思いをしたり、様々な寄り道をしてきた。

その中で、ボトルデザインがあまりにも豪快なところが厳しいと思いつつ(ホワイトタイプも出たが、何か違う…)、効果の面で毎回「ドメスト」に舞い戻っていた。そんな中、流れを変えてくれたのが、ブラシ先端を使い捨てで流してしまうタイプで、使用時にドバッと青い洗剤が大量に吹き出すギミックが楽しい「スクラビングバブル トイレ洗剤 流せるトイレブラシ」だ。大量の洗剤でこすり、洗い流すという面倒さはあるものの、効果は絶大。いざという時の「ドメスト」、普段使いの「スクラビングバブル トイレ洗剤 流せるトイレブラシ」の二刀流で落ち着いていた。トイレ洗剤は中性、塩素系、酸性が存在するが、やはり塩素系のパワーに勝てるものはないと考えていた、これまでは。

ところがライオン『トイレのルック 除菌消臭EX』(450ml・参考価格 税抜238円・発売中)を使ってみて驚いた。汚れ落としも強力だが、何より消臭力がすごかった。用便後のニオイが気になる時、便器にサーっとひと回しして流すだけで、汚れとニオイを消臭してくれるのだ。

正直最初に入手した時はドラッグストアで”新発売お試し価格”で販売されていたので、つい買ってしまったのだが、期待はしていなかった。前モデル「トイレのルック」は効果不十分、ちょい拭き用に同シリーズの「まめピカ」は便利だったので使用していたが、その効果はあくまで形状・使用形態によるもの。EXといってEXな効果が期待できる方が少ないという実感がある。

その効果に驚いて調べてみると、通常普段使いのトイレ洗剤は中性洗剤であることが主流で、強力さを謳い文句にするのは塩素系が大半。そんな中、「サンポール」(大日本除虫菊)のみが酸性で一つ、気を吐いている状況。記者ももちろん「サンポール」の効果の高さは知っているし、使ったこともあるのだけれど、どうしてもあの香りが昭和イメージを激しく主張してきて、トイレ感を感じてしまうというジレンマがあった。かと言って他に酸性トイレ洗剤がなかなか見つからないので諦めたという過去がある。

そんなメインストリームから少し外れたところにある酸性洗剤、ここにきて『トイレのルック 除菌消臭EX』としてフロントに出てきた。確かに便器に付着する尿石は、酸性洗剤でとるのが鉄則。黄ばみや水垢にもしっかり除去できて、アンモニア臭除去にも強い。それでいて香りがフレッシュハーブ。待ってました。

液体はとろみのある粘度の高いブルー。近年主流のL字型の噴出口で、便器のフチ裏に楽に噴射できる。実際に使ってみると、多めに使用した場合、水を流しても青みが残ってしまうくらい強力な粘度。実に頼り甲斐がある。2〜3分放置してブラシでこすって汚れを落とすという使い方なのだが、実際はほとんどの汚れは普通に水を流せばきれいに洗い流されてしまうのがポイント。これは気軽に使用できる。

香りはハーブといっても少々苦味のあるクセのある香りで、遠くの方にサンポール臭も感じないこともないのだが、これが臭いニオイと混ざるとあら不思議、無臭化となる。なので結果としてトイレで理想の無臭化の実現に一役買ってくれるのである。

しかも塩素系洗剤と混ざってしまったとしても、有毒な塩素ガスを発生しないように調整してあるのが地味に安心。多品目併用ユーザーとしては気になるところなので、うれしい。

 

 

記者は現在『トイレのルック 除菌消臭EX』1本でほぼ満足している。ただ強力すぎるので、便器の周りや床や壁などを拭く場合は薄めなくてはならないのが不便。適宜クリーニングシートなどとは併用しなくてはならないと思う。入手は全国の薬局、ドラッグストアなどで可能。この手のトイレ洗剤には珍しく詰め替えバックもあり。

 

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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