スタイリッシュなホワイトキューブ謎肉に生まれ変わった『カップヌードル チリトマトヌードル 白い謎肉』!

1986年にエスニック料理ブームを大胆に麺メニューに取り込むことから人気を博した「チリトマトヌードル」。ラーメン系にトマト、しかもチリスープという組み合わせはカップ麺ファンの度肝を抜いた。そんなチリトマトが、『カップヌードル チリトマトヌードル 白い謎肉』としてリニューアル。どこが変わったのだろうか、白い謎肉の正体は…?

謎肉のカラーチェンジで味わいは最近マッチョ系ダイエッターに人気のアノ味がする!?

 

日清食品『カップヌードル チリトマトヌードル 白い謎肉』(76gうち麺60g・希望小売価格 税抜180円・2017年6月26日発売)は35周年という節目の年のタイミングでリニューアルされた一品。麺メニューの基本といえば中華味、しかしベースとなっているトマト味のスープはメキシコ風アメリカ料理”Tex-Mex(テックスメックス)”をベースにしたものというエスニック感で発売当初は賛否両論真っ二つではあった。

しかしその味に慣れた民衆はすっかり受け入れてしまい、チリトマトはしっかり定番化。35年も続いているのには驚きだ。記者もかつてハマった時は、タバスコを入れてよりメキシカンな辛味を付け加えて楽しんでいたっけ。

そんなチリトマト、今回のコンセプトはズバリ具材充実。そこで何をしたかというと、それまでもかけらのようになら入っていた鶏肉と野菜のミンチを、白い謎肉として主役にしてしまった。謎肉といえばファンの間から生まれたダイスミンチの愛称。それを近年はメーカー自ら呼称を取り入れてしまっているが、その謎肉を白くしました、というのが今回のポイントだ。

その力の入れ具合だが、ホワイトのキューブが洗練されたインテリアのようにおしゃれな見た目だということで、プロモーションビデオまで作り上げてしまった。

それもPerfume、きゃりーぱみゅぱみゅを手がけた日本を代表する音楽プロデューサーが、具材(かやく)のために書き下ろしというのだから恐れ入る。

世界広しといえどもテーマソング及びMVを持つ具材というのは存在しないだろう。

 

チリレッドのスープに生えるどこまでも白い謎肉キューブ。味わいもシャープに感じるからファンは絶対試すべき!

麺はいつものつるみのあるカップヌードル麺、かやくは白い謎肉と、キャベツ、コーン、トマト、インゲンという全体的には謎肉の巨大化というところが最大の変化だろう。実際に前製品と食べ比べてみると謎肉だけでなく、キャベツのカットも大きくなり、以前は刻んだ野菜が溶け込んだイメージがあったチリスープが、具材とトマトスープのハーモニーとはっきり分かれた感がある。

湯入れ3分で、蓋をめくると確かに謎肉(白)がゴロゴロしているのはインパクト抜群。味わいも元々の濃厚なチリスープよりも具材たっぷりのトマトスープという感覚の爽やかな感覚に変化している。そして問題の白い謎肉は、従来のオリジナル謎肉(茶色)とは全くの別物だということを覚悟したい。

本来の謎肉(ダイスミンチ)は、豚肉味がベース。ところがこの白い謎肉はトマトスープによく合う鶏肉をベースに採用し、野菜の旨味も同梱したという。食べると確かに、コンビニで近年ダイエッターやマッチョ派の人が愛してやまないことで大ヒットしている、いわゆる「サラダチキン」のもさっとした味がする。

謎肉(茶色)が旨味のためのアクセントなら、こちらはヘルシーな肉感を前面に押し出した異色の味わい。ただトマトスープには非常によく合う鶏ささみタイプの味わいだ。単独で食べると味の濃いオリジナル謎肉の方が美味しいが、スープと合わさると白い謎肉もグンと美味しく感じられる。

35周年を迎えてのリニューアルは、より野菜スープとしてのチリスープの方向性を強めた、ヘルシーな味わい。チリトマト・ファンは果たしてこれをどう感じるのだろうか。

 

オススメ度:(良い商品です)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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