『カルビーポテトチップス 日本の塩味/世界の塩味』母性の日本に父性の世界、塩でポテチは様々に表情を変える!
コンビニエンスストア・チェーンのローソンが6月2日より展開しているのが「40周年創業祭」でそれを記念した商品が40品発売されている。その一つがこのカルビー『カルビーポテトチップス 日本の塩味/世界の塩味』(70g・希望小売価格 税抜141円・2015年6月2日LAWSON限定発売)である。奇しくも「カルビー ポテトチップスうすしお」も40周年ということで、Wでおめでたい商品。そのテーマは”塩”である。
塩こそスナック菓子、いや全ての食物の原点と言ってもいいだろう。極端に言えば、塩さえかければ大抵のものは食べられる程度に美味しくなる。野菜から肉から魚から、大抵は新鮮なものなら塩をかければそこそこ美味しくなるものなのだ。
また人間は一定の塩分量を取るために食事をしているとも考えられる。味が薄いと人間はたくさん食べてしまう。だがしょっぱいものをたくさんは食べられない。
健康のためと敵視されがちな塩分だが、無ければ死ぬのが塩分。熱中症対策で見直されてきてはいるものの、まだまだこの人体に必須な塩分を体に悪いと避ける風潮があるのは残念だ。塩分を避けるべきなのは高血圧疾患などで体が機能障害を起こしている場合だけで、健康な人間は塩分の摂り過ぎでおかしくなることは、まず無い。
そんな塩礼賛をひと通りしたところで、『カルビーポテトチップス 日本の塩味/世界の塩味』である。精製塩はただしょっぱいだけで美味しくないのは御存知の通り。そして本来塩には各産地で独特の味がある。そこに着目したところに拍手を贈りたい。
『カルビーポテトチップス 日本の塩味』
長崎・対馬の浜御塩、沖縄・石垣島の塩、北海道・オホーツクの塩、瀬戸内海の塩の4種をブレンドした上で、昆布などの旨味だしを加えて完成させたという。
味わいはまろやかな優しさ。お母さん的慈愛にあふれたフワッとした塩味が癒やされる至福の味わい。幸せの味って、こんな感じだっけ? という思いに耽ることの出来る美味しさ。
『カルビーポテトチップス 世界の塩味』
一方こちらは、南氷洋の塩、アメリカ岩塩、シチリア島の塩、伊豆大島の塩と世界を股にかけた4つの塩のブレンド。岩塩の味わいが何ともシャープで、お父さんの力強さを思わせる旨い塩味。
記者は一時期ポテトチップスに片っ端から岩塩をかけて味わってたくらいの岩塩ファンなので、単純に岩塩味がするこちらの方がキリリとして好きだ。
さて結論だが、これは絶対食べ比べるべきである。同時に袋をあけて、交互に食べて、スナック菓子の原点の塩味にリスペクトを払いながらその違いを満喫すべきである。塩だけでこんなに違いが出るのかということがわかると、食卓に乗せている普段使いの塩もまたこだわりたくなってしまうもの。さあ、塩ワールドへようこそ。