日本人の体に馴染む『玄米でつくったライスミルク』! 混ぜ物なしの玄米で作られた香ばしいミルクだ!
「ライスミルク」という飲み物をご存知だろうか。お米から作られる穀物ミルクのことで、海外ではヘルシー・ドリンクとして人気を集めている。それがいま日本でも流行の兆しあり、今回はキッコーマンから発売された『玄米でつくったライスミルク』(190g・希望小売価格 税抜200円・2015年5月発売)をご紹介しよう。
ベジタリアンが多い海外では、ヴィーガンと呼ばれる酪農製品も摂取しない人も多いため、ライスミルクは牛乳の代用品としてスーパーマーケットで普通に売られているという。国産初のライスミルクは昨年ケイ・エス・ティ・ワールドより発売された「GEN-MY」で、キッコーマンは2番手となる。しょう油のイメージが強いキッコーマンだが、本みりんの醸造で培った技術を応用し『玄米でつくったライスミルク』を産み出した。ライスミルクの製法は、玄米を粉末にして、酵素の力で甘みを持ったドリンクに変えるというもの。要するに甘酒と同じだが、米、それも玄米を使ったミルクと聞けば、余り美味しそうには感じないのが正直なところ。
実際に味わってみるとどうなのだろうか。見た目は若干オレンジめの白濁したもので、ヨーグルトドリンク風に見えないこともない。香りはまさに玄米の香り、それも研ぐ前のソレだ。やっぱりどうも気が進まない。
それでも気を取り直してグイッと一口。おや、これは香ばしい甘酒から甘さを差っ引いたような味わい。ほんのりとした米の甘みがあって、見た目より全然美味しい!
添加物なしの『玄米でつくったライスミルク』は、100%国産玄米のみを使用して作られているというが、確かに高級なみりんに通じる所もあり控えめながらしっかりと甘みを感じる。牛乳よりはザラザラとした舌触りだが飲みやすく、玄米を日頃から食している人なら全く抵抗は無いだろう。
さらに玄米が苦手な人でも、これが玄米によるライスミルクであるということを教えずに飲めば、普通に美味しいと感じるのではないか。それくらいクセがない。グイグイ飲んでもいいし、シリアルを入れて味わっても全く問題ない。お米を主食とする文化だからだろうか、そんじょそこらのエナジードリンクよりも元気になる気がするし、五臓六腑にしみわたるような美味しさがここにはある。日本人なら必ずやこの味わいは美味と感じるはずだ。
1本200円と少しお高めにも感じるが、食のトレンドに敏感な人やアレルゲンになることが多い牛乳をライスミルクに置きかえるなど日本でも需要があるはず。たとえば健康のために毎朝豆乳を飲んでいるような人であれば、その日の気分によってライスミルクを飲んでみるなど、何ら抵抗なく生活に取り入れられるのではないか。
ただ気をつけた方がいいのは、牛乳に比べてタンパク質が少なく炭水化物(糖質)は高いというところ。この一缶で27gの糖質というのはなかなかの量。飲み過ぎには十分注意したい。