『Mighty Wallet』(マイティ ウォレット)は紙みたいなのにメチャクチャ丈夫で、絶対に引き裂けない財布!

で作られたような財布『Mighty Wallet』(マイティ ウォレット)。ところがどうしたって破れない、水に濡れない、とにかく軽い! という不思議なサイフである。

 

アメリカ発、日本販売の総代理店を務めるのはUSA雑貨を中心に輸入している株式会社シームーン(神奈川・横浜市)。

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人間、サイフに何を求めるのだろうか。それによってこの『Mighty Wallet』(マイティ ウォレット)の価値は大いに変わってくる。
昔からの価値観で生きている大人層にとってはこれ、実に常識破りの製品なのだ。

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お金は大切、紙幣は向きを揃えて入れないと金運が下がるなど、日本銀行券自体を信心している常識満点の高年齢層にしてみたらとにかく噴飯物だろう。

そもそも彼らにサイフを荒っぽく扱うという習慣は忌み嫌われるものであり、本革などの高級素材を用いて大事なお金さまをしまうためのグッズだから、そこにはお金をかけるし、貧相に見えるサイフなどはもってのほかだ。

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この『Mighty Wallet』(マイティ ウォレット)には、少なくとも高級感は無い。外国人=とくにアメリカ人は平気で紙幣を丸めて無造作にポケットに突っ込んでいたりするが、そういう習慣があるからこそ、この紙サイフは成立するのかも知れない。そんな無造作なスタイルが、特に若者や、自由を愛するにとっては魅力的に、あるいはセクシーに見える、そんな気持ちが理解できるだろうか? 理解できるならば、あなたはこの財布を持つ資格がある。

 

見た目は確かに安っぽい。画用紙を折り畳んだような質感・手触りで高級感はゼロ。それを逆手にとって、地図や封筒、ルーズリーフのようないかにも弱々しい柄がプリントされている。

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しかしこれ、紙ではないのだ。素材にはデュポン社のタイベックという高密度ポリエチレンが使用されている。不織布なので、正確には布である。
その機能性は化学防護服にも使用されているほどの凄さ。擦れようが、ひっかけようが、ねじれようが、ものともしない! 記者は両手で思い切り力を入れて、引き裂こうと試みたが、無傷。

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タイベックが一番身近なところで使用されているのが、洋服のタグである。洗濯を繰り返して服がボロボロになっても、何食わぬ顔でしっかりとくっついているアレだ。ジャマだからちぎってしまえと引っ張れば、服の生地自体を破ってしまうアレである。

だからこの『Mighty Wallet』(マイティ ウォレット)、とんでもなく頑丈。手でクシャクシャにするとシワが残り、一層ヤレた印象が増す。この頼りない見た目と裏腹な強靭さのギャップが、この上なくCOOLだ。

 

 

 

驚いたのはそのパッケージまで頑丈だったということだ。一見紙に見えるこの包装もどうやら同じタイベックでできているらしく、どんなに頑張っても手で開けることは不可能。

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結局パッケージの指示通り、ハサミを使って開けることに。

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タイベックのさらなる特質は、美しい発色でのプリントが可能ということ。様々な柄のバリエーションを海外の公式サイトでチェックしてみてほしい。写真からパターンまで、ユーモアたっぷりの柄に、おもわずニヤリとさせられるはずだ。

 

 

 

 

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さて、肝心のサイフとしての機能性を見てみよう。

日本人にとって一番ネックになりそうなのは、きちんとした小銭入れが存在せず、札入れのみという点だろう。アメリカはカード社会で小銭を使う習慣が少ないから、これはやむなしか。内側にはクレジットカードなどを挿入できるポケットがあり、コイン数枚であれば一応ここに収納できる。ただしコインを入れた場合は、ポケットの中で財布の上下の向きに注意しないと、こぼれる恐れがある。

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外側両サイドにもカードを入れられるようになっている。電子マネーの普及している都心部であれば、ここにSuica・PASMO・nanacoなど入れたら便利だろう。

 

水濡れにも強い。水を弾くほどではないが、グズグズになったり印刷が滲んだりする心配は一切無い。これはつまり、汚れがつきにくいことも意味する。

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この半端ではない丈夫さ、そして軽さ、シンプルさ、防水性が最大限に活かせるのはアウトドアスポーツ、もしくは野外フェスなど激しい動きと水濡れ・発汗に晒されるシーンだろう。一方で都会の日常において、ジーンズのポケットにギュッと押し込んだまま、路上や階段に座り込む。でもサイフの型崩れなんて一切気にしなくていい、そういうライフスタイルにも当然すごくマッチする。或いはオーダースーツを着こなすビジネスマンがナイトクラブで、このオモチャみたいな財布で会計したら、そのハズし具合はきっとセクシーだ。

 

 

 

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むりやり折り目を分解すると、もともと1枚のタイベックを、まさに「折り紙」のように組み立てたものだとわかる。

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とにかく丈夫な“布”だから、いざとなったら洗濯も可能。

 

 

 

Amazonでの実勢価格は1998円。これをメインの財布にするのはどうかと思うが、アウトドアや旅行用のセカンド財布としてなら、大人が買うのも遊び心があって良いと思う。

まず破れることはなさそうだから、この財布、ひょっとしたら一生使えるかもしれない……。

公式サイト:ダイノマイティ mighty wallet

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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