切り離せる「ふせん」は果たして本当に便利なのか?  「ふせん」使用の可能性広げる、ビバリー『ココサス』

やノート、手帳などに広く便利に使われる文具に、「Post-it(ポストイット)」に代表される「ふせん」がある。貼ったりはがしたりが簡単自由にでき、しかも見た目もカラフルで楽しい。いまや「ふせん」は、老若男女を問わず、だれもが便利に使う、いわば国民的文具の1つである。

その「ふせん」に昨今、「切り離せる」機能を持たせることが流行りつつあるようである。当サイトでも、今年3月に紹介した「Piri-it!」は記憶に新しい。そして、今日は、「Piri-it!」とはまたひと味違う“切り口”をみせる、切り離せる「ふせん」、『ココサス』のご紹介である。

catch

「ふせん」を貼り付けたときには、肝心の場所はわかっていたのに、あとでページを開いたときに、なぜ「ふせん」を貼ったのか、どこが大事な箇所だったのか思い出せない、なんて経験はないだろうか。

この『ココサス』は、まさにそういう人の、そういう症状を解決するのに適した「ふせん」なのである。

まず、ページ内の大事な場所に、『ココサス』をピンポイントで貼り付け、その一部を残して切り取って、ページ上部に普通に貼り付ける。そうすることで、ページを開いた時に、見つけたい場所が、迷うことなく見つけられるというのだ。

なるほど、確かに便利そうな新機能である。しかもデザインも可愛らしいので、つい使ってみたくなる商品だ。しかし、「ふせん」の便利さというのは、とにかく簡単にパッと貼ったり、はいだりできることにあるとすれば、いちいち「貼って、切って、さらにもう一度貼る」という使い勝手は、次第にうっとうしくならないものだろうか。実は、同じ感想を、「Piri-it!」を試用したときにも、記者は感じていた。

どうしても、ページ内で“迷子に”なりそうなら、記者ならパッ、パッと2枚の「ふせん」を貼ってしまうが、読者のみなさんはいかがだろうか。

2

この『ココサス』を製造した株式会社ビバリー(東京・中央区)は、実はジグソーパズルや立体パズルなどで知られる会社である。

最初、この『ココサス』を見たときに、15枚重なった矢印型の「ふせん」が、「ジグソーパズルのパーツの質感にどことなく似ている」と感じられたのは、あながち見当違いではなかったかもしれない。

さきほど、いちいち切り離すことのデメリットを指摘したが、しかしその反面、使う人の工夫次第では、こうして切り離せることは、使い方のバリエーションを大きく広げる可能性も秘めているとも言える。自分の使い方の中で、この「切り離せる」機能を生かす使い方を考えてみるのも面白そうである。

3

『ココサス』は、記者が試用した「矢印」タイプのほかにも、「色鉛筆」や「ゆびさし」、さらに「ミッキー」などのキャラクターものもあって、全部で12種類のラインナップがそろっている。

パズルなどの玩具を作るメーカーらしく、この商品バリエーションも楽しくて魅力的だが、メーカーサイトでは、ほとんどすべてが「品切れ」となっている。メーカー自身の想定よりも、商品の人気がでてしまったのだろうか。

「ふせん」のサイズは、15mm×45mm。1つのパッケージで、15枚×4タイプ=60枚が入って、価格は柄により、税別360円~420円となっている。メーカーサイトでは今日現在、品切れ状態だったが、楽天などのeコマースサイトでは買える模様。また全国の全国の文具店、玩具店、百貨店、量販店などでも発売中である。

記者

アバター画像

渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

この記者の記事一覧

トラックバック