消しゴム1つ加わっただけで筆記具の世界がガラリと変わる『フリクションイレーザー』でノートはカラーになる!?

イロット「フリクション」というブランドは、摂氏65度以上の熱で色が消えるインクを使った筆記具のシリーズに名付けられたもので、ボールペンを中心に、サインペン、蛍光ペン、色鉛筆と徐々に商品ラインナップを拡大し、2007年の発売開始以降、世界中で好調な売れ行きを記録している。当サイトでも、以前、「フリクション」の色鉛筆をご紹介したことがある。

これまでは、「書く」方に注意が行きがちだったが、今回初めて、ペン軸の末端に付いた消しゴム状のラバーではない、フリクション専用の“消しゴム”、『フリクションイレーザー』が発売された。さっそく、このフリクション専用の“消しゴム”を使ってみた。

1

『フリクションイレーザー』は、通常の消しゴムに比べると、薄く小ぶりである。しかも黒いプラスティックのケースに入っていて、そこからラバーをスライドして出したり引っ込めたりして使う。どことなくUSBメモリーと見間違いそうな大きさと形である。

2

袋の裏に、ご丁寧に「使い方」が説明されているが、まあ、そこまで言われなくても、何のことはない「出してこする」、これがすべて。

ゴシゴシとこすった時に、紙との摩擦熱が65度以上になるとインクの色が消え、書いた文字が消される仕組みである。

3

さて、たまたま記者の書斎にあったフリクションの蛍光ペン(ピンク)を使って、『フリクションイレーザー』の実力のほどを見てみた。

フリクションの蛍光ペンは、ラインマーカーのような書き味で、これが消えるとはおよそ思えないが、不思議なことに、これが写真のように、きれいに跡形もなく消えてしまう。消え具合は、もともとペンの末端に付いていたラバーと同様だが、独立した“消しゴム”になって、楽に安心してけすことができる。もちろん消しカスも出ないし、ゴムも基本的には擦り減らない。

また今回の『フリクションイレーザー』は、紙に当てる角度によって、細く消したり、幅広く消したりできる。細かい部分を消したり、大きな面積を一気に消したりと、ラバーの当て方を変えて使えるのが便利である。

4

そして何より、消せるとはいえ、これまでだとゴシゴシと威勢良く消すのは、どことなくはばかられるような付属の“消しゴム”の存在だったものが、こうして専用の独立した“消しゴム”ができたことで、ようやく鉛筆やシャープペンシルと同じように、自然に消すことができる筆記具に「フリクション」が成長したのだという実感を得ることができた。“消しゴム“ができることで、筆記具自体の使い道や使われ方が、格段に幅広く自由になったのではないかと思うのだ。

そういう意味では、この『フリクションイレーザー』の発売自体は比較的地味な出来事に映るかもしれないが、記者は、「フリクション」の普及にとって、とても大きな重要な出来事なのではないかと考えている。

すでに教育現場でも、子供たちが「フリクション」のボールペンでノートをとることも見かけるようになっているようだが、そうなることで、これまでは、あたかも白黒写真のようだったノートが、これからはカラー写真のようになるということを意味するのである。

いろいろな色で書いて、それを自由に消したり修正したりできる。そんな筆記具の使い方を、ノートだけでなく、手帳や資料作成などさまざまなところで実践できることで、手書き筆記の世界がとても自由に楽しく、機能的に変わるのではないかと期待してしまう。

catch

『フリクションイレーザー』は、写真の「グレー」「ライトブルー」「イエローグリーン」の他に「ピンク」を加えた4色のラインナップ。価格は税別100円である。

今回は、読者1名様に、写真の3色の『フリクションイレーザー』をプレゼント。応募は下記からなので、フリクションユーザーも、これから使ってみようと考えている人も、ふるってご応募して欲しい。【渡邉 穣】

記者

アバター画像

渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

この記者の記事一覧

プレゼント画像 撮影に使用した商品を1名様にプレゼント。 Twitterでのご応募が可能です。 通常のご応募は下記のフォームからどうぞ!

【応募受付は終了しました。】

トラックバック