一番搾り製法をノンアルで!? 『キリン 零ICHI(ゼロイチ)』が挑んだビール味の限界を飲んだ!

居酒屋からファミリーレストランに至るまで、アルコールを頼もうとするとドライバー確認されるのが当たり前になった昨今。飲みたくても飲めない人にとってノンアル・ビールテイストは我慢して飲むものだった。しかしこの『キリン 零ICHI(ゼロイチ)』は、あえてノンアル志向の人を含めた層を狙う、うまさ追求の新商品だ。

“味は落ちるが、気分だけは味わえる妥協の産物”という汚名を払拭するべく一番搾り製法を採用した本格的ノンアルコールビール!

2009年にキリンビールが世界で初めてアルコール0.00%のノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン フリー」を市場に投入。以来各社がこぞって取り組んできたノンアルコールビールテイスト飲料。しかしその味はというと、やはりビールとは違うということがわかってしまい、かえって本物を飲みたくなることが多かったのではないか。


そんな中、ついにキリンビールが1990年にリリースした、原料の自重だけで流れ出して来る一番搾り麦汁だけを使用した贅沢な”一番搾り”ビール。渋みのないスッキリしたその味わいは大好評を呼んで現在に至るわけだが、この度その技術をノンアルへ持ち込んでくれた。


だからキリンビール『キリン 零ICHI(ゼロイチ)』(350ml・実勢価格 税込104円・2017年4月11日発売)は、これまでのビールテイスト飲料とは一線を画す存在。人工甘味料、着色料、苦味料不使用でひたすら味を追求したという。果たしてどれだけ美味しく、ビールに近づいたのか、実際に味わって検証してみたい。ちなみにCMには俳優・東出昌大とフリーアナウンサー・夏目三久が登場する。

多少の酸味は感じられるものの、味わいは確かに”一番搾り”。知らずに飲んだら、酔っ払ってしまいそう!?


缶のプルタブを落として、グラスに注いでも、そのテクスチャーはビールそのもの。得てしてノンアルビールは泡立ち感に違和感を感じてしまうことも多いが、コポポという音とともにグラスの底を打つその様は、判別は難しい。泡残りもちょっと縁に残る感じがビール…。


さらに立ち上る香りはビールそのもの。飲んでみると、心持ち酸味が強い気もするが、嫌なものではなく、食べ物と一緒に飲めばほとんど問題にならない程度。これはすごい。舌先で味わうとビールとの違いを判別することもできるが、そもそもビールを舌先で味わう人などいないだろうし。喉越しもビールそのまま。グイグイ飲んでいると、本当に酔っ払ってきてしまいそうだ。


近年では高齢化社会の影響か、運転などの問題がなくても最初からノンアルコールを所望する人も多いのだそう。そうした人にとってはアルコールを取らずにビールを飲んだ感をしっかり味わえる『キリン 零ICHI(ゼロイチ)』はうれしくてたまらない新製品なはずだ。季節柄新入社員の歓迎会なども多いタイミングだが、そんな時でも見た目はまるっきりビールなので、お酒が飲めない人でもこれならアリだと思う。これはかなり市場にインパクトを与えるのではないだろうか。

 

 

他に500ml缶、小びんもラインナップされている。

 

オススメ度:(絶対におすすめ)
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記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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