【次世代モデル】濃い筆跡でより長く書けるって本当? 消せるボールペン『フリクションボールノックゾーン』をおためし

パキッとした黒

消せるボールペン「フリクション」に次世代モデル『フリクションボールノックゾーン』が登場。これまでよりも筆記をより濃くはっきり、長く書けるように進化したというので、従来品と書き比べつつチェックしていこう。

 

パイロットコーポレーション(東京都)が手がける消せる筆記具「フリクション」シリーズは、独自開発の摩擦熱で筆跡を消すことができるボールペン。

そのフリクションから新モデルが誕生。より濃い筆跡やインキ容量の増加を望むユーザーの声に応え、「濃く・長く書ける」を実現しているという。

 

全3アイテムあるなかから、今回は『フリクションボールノックゾーン』(品番:LFBKZ-50EF-FP/ファーストライトピンク/全長:150mm 最大径:11.1mm・ボール径0.5mm・希望小売価格 税込550円・2022年11月18日発売)をおためし。

ボディカラーは全5色

カラーは、くすみピンクが大人っぽいファーストライトピンク。マットな質感のボディカラーに合わせたラバーグリップでかっこよさがある。シンプルですっきりとした見た目はビジネスシーンにも最適なデザインとカラーリング。

 

使う環境を意識し、使いやすさも兼ね備えた1本

チップホールドシステムで、がたつきのないスムーズな書き心地。ペン先に新開発の「チップホルダー」を装備している。ペン先の繰り出しに合わせて、三又形状の特殊パーツでペン先をしっかりと掴むことで、ペン先のがたつきを抑制し、安定した筆記で集中力をサポート。

クリップスライドノック式

ノック時のカチカチした音も軽減。内部パーツにバネを追加してノック時の衝撃を和らげている。従来品のフリクションボールノックと比べると、ノック時の音を78%カット。ちょっとしたことだが、環境によってはノック音が響いて気になる場合もあるので、会議や図書室などの静かな環境でも使いやすい。

すらすらと流れるような書き心地。ペン先にがたつき感がないこともあるが、チップホルダーがあることで重心もペン先寄りになっている感覚があり、それがまた書きやすい。

くっきり見やすい黒

インキは、新開発の「プレミアムフリクションインキ」を採用。従来の「フリクションインキ(フリクションボール単色用替芯)」より、インキ濃度をブラックで30%アップしている。

 

従来品と比較

下:フリクション(FRIXION)ボール3スリム デザインシリーズ

従来品の筆跡とも比べてみたが、たしかに新商品は色味がくっきりしている。かすれやインクムラもなく、するすると書いていける。さらに、パイプの厚みが薄い金属レフィルを使用することで、従来の樹脂レフィルに比べ、1本当たりのインキ容量が70%増えた。書くことが多い人にとって、インクが長持ちするのはうれしい。

 

気になる消しやすさは?

証書類・宛名など消えてはいけないものには使用しないこと

摩擦熱で筆跡を消せるのは従来品と同じ。トップについている専用ラバーでこすって消していく。

インクの色が濃くなっても、こすって消える感覚はいつもと変わらない。ラバー部分をしっかりと紙に密着させて、やや力を加えながら消すのがポイント。消えづらいと感じるときは、下敷きや机など平らで固さのあるところで消すと、簡単に消えていく。

確かに従来品は、フリクションで書いたと分かるような色味をしていたが、パキッとした発色の黒になったことで、書いた文字の見やすさもアップした印象だ。インクもなめらかでスムーズ。引っかかったり、かすれたりする感覚がない。インクの濃さだけでなく、安定した筆記ができるのでとても書きやすい。替え芯『フリクションボールVer.2 0.5mm替芯 2本セット』(0.5mm極細・希望小売価格550円)もある。

 

『フリクションボールノックゾーン』は、全国の文具店や量販店などで発売中。

 

あわせて読みたい:消せる3色ボールペン×2! 『フリクションボール3 スリム〈デザインシリーズ〉』vs『ユニボール RE3』

 

公式サイトはこちら

記者

アバター画像

蘭 よう子

デザイン/マーケティング専攻。商品開発やレシピ開発に携わる。雑誌やWebメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作から撮影まで、すべてをこなすマルチクリエイター。文具やアートの分野にて講師経験あり。

この記者の記事一覧

photo by 蘭 よう子

トラックバック