『一番搾り 匠の冴』vs「一番搾り」飲み比べでわかった研ぎ澄まされた味わいのセブン&アイ限定ビール!

ビールはやっぱり苦味がなくちゃね、という人に

キリンビールの定番アイテム『一番搾り』。ビール好きだけでなく、お酒を飲む人なら誰でも一度は口にしたことがあるというのは大げさではないくらいのロングヒット商品だ。そして今回、セブン&アイ限定商品『一番搾り 匠の冴(さえ)』が発売された。はたして普通の「一番搾り」と何が違うのだろうか? 飲み比べてみて見えてきたものとはいったい…?

“研ぎ澄まされた味わい”というが、いったい…?

「一番搾り麦汁だけを使った贅沢なビール」というキャッチフレーズで、1990年に発売されてからキリンビール(麒麟麦酒株式会社・東京都中野区)の定番ヒット商品「一番搾り」。最近では「47都道府県の一番搾り」と題し、地元感を演出するなどの展開も行い、第9回「日本マーケティング大賞」も受賞している。そして2018年4月17日からは「地元産の一番搾り 初出荷!」と題し、「9工場の一番搾り」として全国9ヶ所にあるキリンビールの工場ブランドで出荷するキャンペーンも展開している。

2018年4月3日にセブン&アイ限定で発売されたキリン「一番搾り 匠の冴」

そんな「一番搾り」シリーズのセブン&アイ限定商品として発売されたのが『一番搾り 匠の冴』(350ml缶/500ml缶・希望小売価格 税込221円(350ml缶)/286円(500ml缶)・2018年4月3日発売)だ。

 

メーカーのふれこみは「芯の通った麦芽のうまみと、研ぎ澄まされた味わいを実現した特別な一番搾り」と銘打っている。うん、ちょっとよく分からない。

 

ということで、実際に普通の「一番搾り」と飲み比べて、違いをチェックしてみることにした。

缶のパッケージデザインを見ると「氷点下熟成」とある。

 

これは氷点下の温度でビールを熟成させることで、一般的なビールに比べて雑味を抑えることができる製法だという。そのうえ、キリン独自の“一番搾り製法”によって純度の高い麦芽の旨味が抽出されているというわけだ。

商品コンセプトの「清澄な味わい」というのは、どこから来るのか。原材料などをチェックしてみると、麦芽・ホップとある。

 

あれ?

 

「一番搾り」って、米やコーンスターチも入ってなかったっけ?
と気になって、普通の「一番搾り」の原材料をチェックしてみると、こちらも麦芽とホップのみ。い、いつの間に……?
調べてみると、2009年3月にリニューアルされて麦芽100%ビールへと生まれ変わっていたのだ。不勉強でした…。

とまあ、能書きはこのへんにして気になる味わいを飲んで確認してみよう!

 

口に広がるビール特有の苦味が心地よい!

まずは普通の「一番搾り」を飲んでみる

より違いがわかるように、最初に普通の「一番搾り」を飲んでみる。うん、間違いのないフルーティーな味わいで、これは“実家のような”安心感のある飲み慣れたビールの味だ。

 

それでは、続いて「一番搾り 匠の冴」を飲む!

グラスに注いでみた感じでは、違いはまったく見出だせることはなかった。黄金色の美しいビールと、決めの細かい泡が“飲欲”をそそる。

 

ひと口含んでみると、ビール特有の麦芽の苦味が口の中に広がる。普通の「一番搾り」よりも、より硬派なビールという印象。これは、ビール好きにはたまらない鮮烈な苦味と、それでいて後味がスッキリとしていて美味い! 確かに「研ぎ澄まされた」という表現が的確に表しているようだ。

 

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キリン「一番搾り 匠の冴」は、普通の「一番搾り」よりも雑味が抑えられた結果、ビール本来の「苦味」をしっかりと味わえるビール好きのためのビールに仕上がっている印象。ビールが苦手な人にとっては、普通の「一番搾り」のほうが飲みやすいかもしれないが、記者はこちらの味わいのほうが好みだ。

 

 

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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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photo by 尹 哲郎

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