一面に広がるキムチオレンジが素敵な『サッポロ一番 みそラーメン BESTレシピ 豚キムチ タテビッグ』

オレンジ色の憎い奴になれたのか!?

 

冬の風物詩の一つが、熱々の袋めん「サッポロ一番 みそラーメン」だということは間違いない。万人うけする程よいミソ風味のスープで身も心もあったまると、日本人で良かったと思うのではないか。そんなみそラーメンをベースにキムチオイルを加えて仕上げたのが『サッポロ一番 みそラーメン BESTレシピ 豚キムチ タテビッグ』である。

辛さよりも旨味に特化したキムチ風味で、定番袋めん「サッポロ一番 みそラーメン」の味をリアレンジ!

 

かつては袋めんの味とカップ麺の味は、同一ブランドでもかなりの違いがあった。しかし近年の努力の賜物で、その味はかなり近づいてきたと言える。そして袋めんでは実現しにくいのが、変わりかやくの同梱。そこはやはりカップ麺のほうがバリエーションが格段に多い。

そんな特質を活かして、定番袋めん「サッポロ一番 みそラーメン」の味わいにたっぷりのキムチオイルを追加したピリ辛スタイルの一品となったのが、サンヨー食品『サッポロ一番 みそラーメン BESTレシピ 豚キムチ タテビッグ』(95gうち麺72g・希望小売価格 税抜205円・2017年10月16日発売)である。

使用しているのは袋めんにかなり近づいた中太ちぢれタイプの油揚げ麺。そこに味付豚肉、白菜キムチ、ねぎを加えることによって、”ブタキム”な味わいを実現している。湯入れは3分。上部に貼付されているのは後入れオイルで、これがキムチの味わいを強める役割を果たす。

3分後にフタをめくると、中から香ってくるのは定番袋めん「サッポロ一番 みそラーメン」に少しだけキムチが絡んだ食欲をそそるアロマ。たまらないので一口食べたら、この段階でも十分に美味しい。

そこに後入れオイルを投入。見事に大量なキムチオレンジが一面に広がる。混ぜ合わせているうちに、みそ風味はかなり引っ込んで、キムチ感が強くなる。ん? この状態は良いのか。小さな乾燥キムチとなかなか見つからない豚肉を確認しつつ、麺をすすろう。

そんなに辛くない。舌が温まる程度のライトな辛み。普段七味唐辛子を大量に入れてしまいがちなみそラーメンユーザーとしては、このくらい屁の河童。さっきよりもオイリーになった麺をツルツルと食べ、その少しだけざらっとした食感を楽しむ。やはり袋めんの味わいに近い。スープは辛みをましているが、少々塩分は控えめな模様。濃い味が好きな人は少し湯を控えめに入れたほうがいいかもしれない。

キムチオイルは辛みより旨味に焦点を当て、味噌スープと絡まって良い味を出す。ただビッグサイズの宿命か、具材はやはり少なく感じてしまう。一通りの乾燥キムチと豚肉のかけらを楽しむと、あとは単調に食べていくしかない。

多分これで通常サイズなら、気がつかなかったろう。タテビッグも良し悪しだなと感じた午後だった。

 

 

オススメ度:(面白い)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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