美味しく糖質制限ダイエット/ロカボ実践! 『カップヌードル ナイス 濃厚!キムチ豚骨』ならかなり大丈夫
糖質制限ダイエットやロカボ実践で健康でスマートなボディーを手に入れたい。しかしカップ麺も食べたい。ただ世の中の糖質オフ食品の大半が美味しくないのが現実。ところが『カップヌードル ナイス 濃厚!キムチ豚骨』なら、かなり大丈夫!
豚骨ベースのこってり感とキムチのピリ辛刺激で糖質オフ麺の弱点・風味を徹底的にごまかす攻めの姿勢にスタンディングオベーション!
糖質オフを謳うカップ麺が最近増えてきた。しかしこれはいいと期待して、一口食べた途端に壁に向かって投げつけたくなるいわゆる”まずい”モノが大半というのも現実。その中で健闘しているのが「カップヌードル ナイス」シリーズ。あれ? カップヌードルだったら「カップヌードル ライト」がダイエット向きなんじゃないの? と思うかもしれないが、日清食品はなぜか並行販売している。
あえて言うなら、ダイエット用という用途では同じだが、ライトは糖質が20g超で、ナイスは20g未満。この20gがポイントで、元祖糖質制限ダイエット的な存在の高雄病院の医師・江部康二氏提唱の1食20gまでのスーパー糖質制限に当てはまるのがナイス、それよりも1食の糖質量は30~40g以下と言うゆるさが特徴の医師・山田悟の提唱するロカボ食なら大丈夫なのがライトである。
当然のことながら、ライトの方がよりオリジナルに近くて美味しいのだが、糖質制限ダイエットやロカボ実践者にとって糖質は少ないに越したことはない。なぜなら同時におかずなどの副菜を取れるからだ。満足度は単品摂取よりもはるかに高いし、継続もグンとしやすくなる。
ちなみに「カップヌードル ナイス」シリーズは、カロリーも脂質もオフになっているが、近年の研究ではカロリー理論は無効で、脂質を多くとった人の方が健康維持に役立つと言う流れになっている。しかも脂質は基本的に糖質制限・ロカボともにノーカウントなので気にしなくていいわけで、「カップヌードル ナイス」シリーズはいっそ開き直ってさらなる境地にたどり着いてほしいとも思う。
では、日清食品の『カップヌードル ナイス 濃厚!キムチ豚骨』(58gうち麺40g・希望小売価格 税抜180円・2017年9月11日発売)を食べてみよう。麺量40gは確かに寂しい(オリジナル「カップヌードル」は65g)。まあそれでもダイエット中に安心して食べられるカップ麺なのだから我慢しよう。
お湯を入れるとブワッと沸き立つキムチ臭。豚骨ベースのスープと相まって、なかなかにオフィス食べしにくい商品に仕上がっている。まあダイエットのためなのだから周囲に我慢してもらおう。
湯入れ3分後、まずはスープをひと口。気持ち味が薄い気もするが、十分に美味しい。こうした糖質オフカップ麺にありがちなのが、塩分までオフしてしまうこと。塩分=味の濃さにも繋がるので、そこは維持してほしいところだが、なぜかこうした製品群は控えがち。糖質制限・ロカボ的には塩分は関係ないので、塩はふんだんに使ってほしい。血圧が高い、もしくは腎臓が悪いならともかく、健康な人にとっては塩分はそんなに気にする問題ではない。
そして問題の麺。ラーメンの麺は小麦粉であり、糖質の塊。ではどうするか。大抵の糖質オフカップ麺の手法は食物繊維を練りこんで、総糖質量をカットする。糖質制限の基本は、炭水化物量ー食物繊維。だが無味無臭と言われている食物繊維だが、そのザラザラした食感や小麦粉ならではの風味が消えることで俄然食べにくくなる。
食感をごまかすなら油を用いてツルツルにする手がある。なので糖質オフ麺で一番美味しくなりやすいのは、こってりした豚骨スープというのはある意味基本。そしてそれだけではごまかせない風味の麺を大きく攻めの姿勢でクリアしたのがキムチ。つまり『カップヌードル ナイス 濃厚!キムチ豚骨』はその両方の問題を解決したカップ麺となる。
もともと「カップヌードル ライト」で採用したミスト・エアードライ製法とオリジナル3層麺製法で麺をノンフライにしてオリジナルに近づける大成功を経験している日清食品。さらに同じ流れのノンフライ麺でさらなる美味しいままの糖質オフを実現したのが「カップヌードル ナイス」なわけだが、「濃厚!ポークしょうゆ」「濃厚!クリーミーシーフード」に続いて、一気に頂上の美味しさを豚骨スープで実現した。
マイルドクリーミーな豚骨スープの味わいと、酸味と辛味のキムチ、麺の違和感はほとんど感じにくい。ものすごく疑ってかかるとわかることはわかるのだが、そのタイミングでキクラゲのコリコリが来たり、謎肉の旨みが来たりで、麺量が少ないこともあるが気がつかないうちに食べ終わってしまう人がほとんどだと思う。
糖質制限もいいけど、カップ麺が好きなんだよなーと諦めていた人への福音となる『カップヌードル ナイス 濃厚!キムチ豚骨』。少なくとも「カップヌードル」ファンにとっては素晴らしい。と言うのは、カップ麺とは言っても、ここで再現されているのは、あくまで「カップヌードル」の味わい。なのでバリエーションの多い多種多様なカップ麺を楽しめるわけではない。その問題が解決される日も近いと信じたいのだが…。
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photo by 尹 哲郎