『頂〈いただき〉』なにかと話題の新ジャンルはガツンと飲みごたえある本格派の酒だった!
Web広告「絶頂うまい出張」動画の「コックゥ~ん」が多くの視聴者から批判され、公開中止するという顛末に話題が集まりがちのサントリー・新ジャンル『頂〈いただき〉』。期せずして注目を集めたこの新ジャンルのお酒は、キャッチコピーどおり「絶頂」なのか。飲んでレポートする。
7%のアルコール度数と力強いコクに絶頂!
サントリーから発売された新ジャンルの『頂〈いただき〉』(350ml/500ml・実勢小売価格 税抜140円前後/200円前後・2017年7月4日発売)は、謳い文句として「高麦芽量」「高醗酵」「高炭酸」の3つを兼ね備え、“力強いコク・飲みごたえ”と“飲みやすさ”を両立した“最高峰のコク刺激”を実現したという。近年、RTD(Ready To Drink=購入後そのまま飲める缶・ボトル飲料)を中心に、アルコール度数が高めの「飲みごたえがある商品」に注目が集まっている。特に新ジャンルに関しては、高アルコールかつ麦芽量が多く含まれたコクがある商品が好まれる傾向になる。これを受け、この『頂〈いただき〉』はアルコール度数を7%と、ビール飲料よりも高めに設定している。
低価格帯の新ジャンルでも、ユーザーの満足を得られる商品を提供したいというメーカーの姿勢には頭が下がる思いだ。それだけに、サントリーの同商品専用ウェブサイトのみで公開された体感型PR動画「絶頂うまい出張」編が、視聴者からの批判を受けて公開中止を余儀なくされたのは“頂けない”。もちろん、コレに関してはサントリーも公式サイトに謝罪文を掲載している。
ただ、こういったネット炎上と商品の味は関係がない。さっそく、飲んでみることにした。
まず感じたのは、泡が非常にクリーミーなこと。これは麦芽量が多いことが関係しているのかもしれない。そして、味わいは自信を持っているだけにとても飲みやすく、しかもコクを感じることができる。よく、新ジャンルの味に関して「まるでビールみたい」という表現が用いられるが、これはもう新ジャンルのアルコール飲料としてオイシイと言える。
まとめ:災い転じて? 注目を集めただけのことはある!
予期せぬ視聴者の批判が炎上をを起こし、良くない印象からスタートした新ジャンル『頂〈いただき〉』。もちろん、これは広告代理店の“悪ふざけ”が招いたことであり、サントリーに落ち度があるわけではない(ゴーサインを出したという面はあるが)。宣伝戦略と商品の品質はイコールではないし、ある意味では消費者の注目を集めたことはラッキーだったのかもしれない。それはメーカーにとっても、消費者にとっても。せっかくの美味しい新ジャンルなので、飲まず嫌いせずに飲んでみればいいと思う。
photo by 尹哲郎