『minimaru(ミニマル)RV-DX1』小さなボディで狭い・低い場所に対応する日立初のロボットクリーナー!

ロボットクリーナーの代名詞ともいうべき「ルンバ」(アイロボット)の他に、「ルーロ」(パナソニック)、「トルネオ」(東芝)、「Dyson 360 eye」(ダイソン)など、出揃った感のある市場だが、日立としては初投入となるのが『minimaru(ミニマル)RV-DX1』。一回り小さいボディが特徴だというが…?

どけられないモノがあふれる狭い家環境でも活躍してくれる直径25cmの小型タイプ。イスの脚の隙間にも入り込む!

最近では拭き掃除のできる「床拭きロボット ブラーバ ジェット240」なども評判となり、進化しているロボットクリーナーの世界。その普及ぶりは着実に進んでおり、掃除道具レンタル大手のダスキンも「SiRo」という独自ブランド機種を貸し出しているほど。


ただいかんせん本体が大きく、直径30cmを超えるものも珍しくない。したがってうさぎ小屋と揶揄される日本の家庭では、最大のパフォーマンスを得るのはなかなか難しかった。狭い上に床の上にモノが散らかっているとなると、自然ロボットクリーナーの活躍できる範囲も狭まる。結局のところ入り込めない場所ばかりで、部屋の中央部分をうろうろするクリーナー…。

 

導入を考えても、そうした光景が容易に予測される上、それなりに価格も張ることからためらっている人も多いのではないか。床にあふれるモノやイスを全部上に上げるとなるとかなりの負担で、ロボットクリーナーのために手間が増えるのは本末転倒という事実に圧倒されているのでは?


そんな中、かなりの後発だが、日立アプライアンスが初投入してきたロボットクリーナーが、直径25cm・高さ9.2cm『minimaru(ミニマル)RV-DX1』(実勢価格 税込約70,000円・2016年11月19日発売)。精悍なブラック(K)とシャンパンゴールド(N)の2色展開。イメージキャラクターは嵐。


その最大の特徴はやはり直径25cm・高さ9.2cmの小型ぶり。持ってみると2.3kgとずっしり重いその中身には、リチウムイオン電池と高密度実装技術による独自車輪構造・サスペンション機構及び効率的なレイアウトによるもので、”掃除のプロ”を自負する日立が13年かけて作り上げた技術の結晶なんだとか。

 

構造としてはこの製品のために開発された「小型ハイパワーファンモーターR」を使用して、本体のダブルかき取りブラシと触覚のようなサイドブラシを駆使してパワフルにゴミをかき集める。ここも”モーターの日立”でもあるわけで、期待値は高い。


さらに毎秒250回の高速センサー稼働によって状況判断するminimaru AI搭載で、自分で充電スタンドまで戻り、内部ゴミを圧縮するという機能も備わっている。すぐにゴミがいっぱいになりやすいというユーザーの声に応えた形だ。

 

 

小型ロボットクリーナーの実力をおためし。どこまでしっかり掃除してくれるのか!?


まずは専用充電スタンドに『minimaru(ミニマル)RV-DX1』を乗せて充電。スタンドが軽いので、本体に押されてずれてしまうので、コツが必要。ただ一回使い始めれば自力で元に戻ってくれるので良しとしよう。奥行きはスタンド込みだと30cm程度なので、やはり小型だ。常日頃から置いておくものだけに、これはメリット。また試用したシャンパンゴールドは色味も良く、目立ち過ぎないのもいい。


操作は本体上部のボタンとリモコンの両方で可能。ただ遠くからリモコンで操作しようとしても反応が今ひとつ鈍いので、本体を操作した方が手早い。ラジコン的に自由自在に動かすというレベルではない。操作状況は女声のアナウンスで答えてくれる。自動モードの運転で約60分間動く。念入りモードではさらに10分追加で、スポットモードでは直径60cmの範囲をターボパワーで二度掃除してくれる。最大約32畳の稼働面積なので、物足りないことはほとんどないはず。


実際に運転してみると、自動モードでも結構丁寧に働いてくれる。

段差も1cmくらいならモーター音を激しくして乗り越えていく。

確かにイスの脚の隙間に潜り込んで行ったのは、感動モノ。

ただ潜り込むだけ潜り込んで、出られなくなってしまうこともあった。

さらに掃除後の帰り道で、行きは軽々乗り越えた段差を帰り道では乗り越えられないという謎の障害も。賢いようで間抜けな部分もあるというところは、現在のminimaru AIの限界なのだろうか。


それでも放って置いて、全行程が終了すると驚くほどのゴミが取れる。しかも充電スタンドに戻ると、ひときわ高いモーター音でゴミを圧縮してからスリープモードへと移行する。次は使用後の手入れ方法も解説しよう。