キリン「ファイア」の”焼き”への挑戦第2弾『ファイア シャープネスブレンド/シャープネスブラック』は「冷水重ね焼き」!

キリンの缶コーヒー「ファイア」17年振りのリニューアルで3種類(微糖、スタンダード、ブラック)の新旧飲み比べを行ったが、ファイアはそれ以外のラインナップも刷新。なかでも記者が注目したのはボトルタイプの2缶。”焦がし焼き”の豆も使いつつ”冷水重ね焼き”製法を採用したんだとか。ということで出来たばかりの新商品『キリン ファイア シャープネスブレンド/シャープネスブラック』を飲んでみた!

缶コーヒー市場の中で若い世代中心に人気の高いリキャップOKなボトルタイプ

キリン社内での飲み比べ企画が終わる頃、キリンビバレッジ株式会社マーケティング本部の増田さんがバッグの中から取り出したボトル。それが『キリン ファイア シャープネスブレンド』(260g・希望小売価格 税抜130円)『キリン ファイア シャープネスブラック』(400g・希望小売価格 税抜140円)だった。どちらも2016年11月1日発売。

 

さんざん焦がし焼きについて話を聞いてきたのだが、すでにキリンはネクストステップへ足を踏み出していたよう。それがこの”冷水重ね焼き”である。

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「このボトルタイプは最近人気ですが、その中心となるのは若い世代です。そもそもはブラック無糖タイプで人気を得たんですが、2014年頃から20〜30代のユーザーが増加するとともに、甘いタイプのコーヒーでも人気が高まりました。そうした若い世代の特徴は、すっきり味。いわゆるイチキュー缶(※ショート缶)は一気に飲まれることが多いのですが、リキャップ可能なボトルタイプはデスクの上に置いておいて、ちびちびと飲まれるのが特徴です。もちろんコクは必要なので、焦がし焼き豆も使用しているんですが、味の中心となっているのはすっきりとしたキレ。そのために”冷水重ね焼き”という製法を取り入れました」

日本そばの乾麺を茹でる時に、沸騰して吹きこぼれそうになった時にスッと冷水を加える差し水(別名・びっくり水)というのを聞いたことがないだろうか。冷水を加えることでスッと湯面が下がり吹きこぼれなくすると同時に、食材の中と外の温度差を少なくして麺にコシを出す方法だ。

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「この”冷水重ね焼き”の場合は、焙煎中に熱くなったコーヒー豆に冷たい冷水を散布して急冷することによって、豆を引き締めます。するとムラなく焼き上げることができます。その作業を繰り返し行うのが、冷水重ね焼きです。これにより味わいや香りを犠牲にすることなく、後味をクリアですっきりとさせることができるのです。ボトルには以前の「挽きたて工房」で好評だった素材感を活かしたシルバーのボトルになっています」

百聞は一飲にしかず。それでは飲んでみよう。

 

『キリン ファイア シャープネスブレンド』

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ミルクと砂糖の入ったスタンダードタイプ。さんざんすっきりしていると聞いていた後だったが、しっかりコーヒー味がするところがうれしい。そして疲れた体にうれしいタイプのミルキーな甘さ。ちびちび飲むためのボトル缶だが、グイグイ飲みやすいプロフィールだと感じた。

そして飲んだ後にきちんと感じるコーヒー感。スキッとリフレッシュさせるためのキレの良い味わいが、確かにシャープ。仕事中に飲むコーヒーにかなり適していると思う。

 

 

『キリン ファイア シャープネスブラック』

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一方こちらは大型ボトルの無糖ブラックタイプ。酸味よりも苦みや豆本来の持つ甘みに振れた仕上がりが、いまどきタイプの味わい。すっきりしているのだが、しっかりコーヒー豆の存在感を感じる、かなり美味しいブラックコーヒー。

 

ちょっと難しい課題に取り組む時に気合いを入れる意味合いで、クイっと流し込みたくなるシャープな味。ともすると酸味の際立つ無糖ブラックが多い中で、これはうれしい味わいだ。

 

 

まとめ:「冷水重ね焼き」はいまどきの若いコーヒー・ファンに受け入れやすいすっきり感と両立する豆感がすごい!

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コンビニの棚や自販機でもかなり目立ちそうなルックスの『キリン ファイア シャープネスブレンド/シャープネスブラック』。すっきりはしていて欲しいがコーヒー感もきちんと味わいたいというわがままに応えられるのが”冷水重ね焼き”だと感じた。

 

どちらもリラックスタイムに味わうというよりは、ワーキングタイムにキリッとするための味わい。焦がし焼き「ファイア」同様に、残業のお供に先輩社員にポンと渡してもらいたいタイプの缶コーヒーである。

オススメ度:(絶対におすすめ)
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記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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