【レトルトパスタソース9種比較】スーパーで購入できるレトルトパスタソースが本格的で美味しい!

 

パスタの歴史は非常に古く、紀元前1000年頃の中東において麺類が存在していたという記録が存在するが、中世にイタリアで大きく発展したようだ。特に、南イタリアの乾燥した気候はドライパスタの生産に適しており、19世紀の産業革命によって機械化が進み、大量生産が可能になったことで、パスタは世界中に広まり一般的な食品となった。

 

パスタに絡めるだけで完成するレトルトパスタソース

レトルトパスタソースは、ミートソースやカルボナーラ、ペペロンチーノなどの定番から季節限定や地域限定の特別な味まで幅広い選択肢がある。その魅力はプロの味を手軽に楽しめる点にあり、パスタに絡めるだけで完成する。品質向上にも力が入れられており、常温保存が可能で、ストックしておくといざという時に便利である。

 

今回はスーパーで手軽に購入できるレトルトのパスタソースを食べ比べてみたが、レビューでは下記の項目に着目した。

 

1.味:風味と特徴

2.具材の質と量

3.価格とコストパフォーマンス

4.原材料

5.パッケージデザイン

6.オリジナリティー

 

今回使用したパスタは日清製粉ウェルナのマ・マー。太さは標準の1.6mm。

結束タイプで量も統一できる。茹で時間は7分。

原材料は、国内製造のデュラム小麦のセモリナ。内容量は600g。

 

欲深い大人のイタリアン「青の洞窟」シリーズ(日清製粉ウェルナ)

「青の洞窟」シリーズは、食卓の雰囲気や気分も大切にする「欲深い大人」のための本格濃厚イタリアンを追求するブランドだ。価格は同じだが、味によって内容量が微妙に異なる点が興味深い。

 

青の洞窟「ズワイ蟹のトマトクリーム」(蟹の旨味と完熟トマトの甘味)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:トマトクリーム278円(税込)

・内容量:130g

原材料は、トマト・ジュースづけ(イタリア製造)、トマトペースト、かに、ショートニング、砂糖調整品、かにエキス、食塩、にんにくペースト、脱脂粉乳、生クリーム、でん粉、ワイン、植物油脂、オニオンパウダー、コンソメ、ミルポワ、香辛料、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸)、リン酸K、カゼインNa、(一部にかに、小麦・乳成分・大豆・鶏肉を含む)。

パッケージは透明感のあるブルーを基調としており、ブランドコンセプト通りの濃厚で本格的なイタリアンをイメージさせるものだ。非常に印象的であり、売り場でも特に目を引いていた。

蟹の産地として有名なヴェネト州。蟹と相性の良いトマトクリームを合わせ、蟹の濃厚な旨味と完熟トマトの甘味が重なるコク豊かな美味しさが特徴だ。

蟹の濃厚でまろやかな香りが非常に心地よい。味は香りほどの濃厚さは感じないが、むしろ品があり、まろやかな味でしつこくない点が好印象だ。蟹とトマトクリームとの相性は本当に素晴らしく、オリジナリティーも抜群だ。

 

価格は130gで278円(税込)であり、コストパフォーマンスは1g当たり2.1円と中価格帯の部類に入るが、クオリティーを考慮すると満足度は高い。

 

青の洞窟「カルボナーラ」(2種類のチーズと卵黄のコク)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:カルボナーラ278円(税込)

・内容量:140g

原材料は、ショルダーベーコン(国内製造)、ショートニング、鶏卵加工品、チーズ、食塩、生クリーム、脱脂粉乳、砂糖、でん粉、香辛料、香味油/増粘剤(加工でん粉、キサンタンガム)、調味料(アミノ酸)、カゼインNa、リン酸塩(Na、K)、フィチン酸、着色料(クチナシ、アナトー)、発色剤(亜硝酸Na)、(一部に卵・乳成分・豚肉を含む)。

透明感のあるブルーを基調とした「青の洞窟」シリーズ。カルボナーラも濃厚で本格的なイタリアンを連想させる。

イタリア語で「炭」を語源とするカルボナーラ。パルメザンチーズとペコリーノチーズ、生クリームに卵黄のコクを加えた濃厚な味わいが特徴だ。

チーズクリームのソースとベーコンの香りがとても印象的だ。味は卵黄が効いており、チーズは意外にも控えめであるが、黒胡椒が効いており風味のアクセントになっている。見た目ほどの濃厚さはないが、それがかえって品のあるまろやかさに繋がっており非常に美味しい。

 

価格は140gで278円(税込)であり、コストパフォーマンスは1g当たり1.9円で、満足度は高い。

 

青の洞窟「アラビアータ」(イタリア産完熟トマト果肉の旨味と唐辛子の辛み)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:アラビアータ278円(税込)

・内容量:140.2g

原材料は、トマト・ジュースづけ、トマトペースト、たまねぎ、植物油脂、香味料、オニオンペースト、食塩、砂糖、にんにく、魚介エキス、ローストガーリック、香辛料/増粘剤(加工でん粉)、調味料(アミノ酸)、酸味料、乳化剤、着色料(パプリカ色素)、(一部に小麦・大豆を含む)。

透明感のあるブルーを基調とした「青の洞窟」シリーズ。アラビアータにはお好みで使用できるパセリが付属している点が嬉しい。

完熟トマトの旨味に、にんにくとオリーブオイルの風味と、唐辛子のピリッとした辛いアクセントが効いた美味しさが特徴だ。

酸味がある完熟トマトの香りが心地良い。ピリ辛であるが、オリーブオイルの風味とにんにくのまろやかさが重なり、非常にバランスが良い仕上がりだ。パセリはお好みで使用できる。

 

価格は140gで278円(税込)であり、コストパフォーマンスは1g当たり1.9円で、こちらも満足度は高い。

 

予約でいっぱいのお店「LA BETTOLA」シリーズ(S&B)

予約でいっぱいの店として有名な、銀座「ラ・ベットラ」。同シリーズは落合務シェフの自信作が「予約なし」で味わえる点が特徴である。同シリーズの裏面にはアレンジレシピが掲載されており、どれも非常に美味しそうで作ってみたくなる料理ばかりであり、嬉しい情報だ。

 

LA BETTOLA「いかすみソース」(濃厚ないかすみと完熟トマトが奏でる深い味わい)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:いかすみソース209円(税込)

・内容量:120g

いかすみリゾットのアレンジレシピが紹介されており、こちらもとても美味しそうである。

 

原材料は、トマト・ジュースづけ(アメリカ製造)、ソテー・ド・オニオン、いかすみペースト、乳等を主要原料とする食品(乳脂肪、パーム油、パーム核油、その他)、白ワイン、アンチョビエキス、オリーブオイル、コーン油、食塩、魚介エキス、いかエキス、ガーリックペースト、いか発酵調味料、小麦粉、砂糖、赤唐辛子/増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸)、塩化Ca、香料、アナトー色素、(一部に小麦・乳成分・いか・大豆・豚肉を含む)。

シリーズのパッケージはパスタの写真を中央に大きく使用し、人気店の本格的なイタリアンを連想させるイメージで統一されている。

いかの旨味と香りをいかした「いかすみソース」と「完熟トマト」を合わせ、旨味とコクを引き出した深い味わいが特徴だ。

まろやかなかいかすみの香りが心地よく、非常に食べやすい仕上がりである。品が良く、クセもないため、いかすみが苦手な人にもおすすめできる。

 

価格は120gで209円(税込)であり、1g当たり1.7円と、コストパフォーマンスも優れており、満足度も高い。

 

LA BETTOLA「ボロネーゼ」(じっくり焼いて煮込んだ牛ひき肉の旨味とパルミジャーノ・レッジャーノのコクが織りなす深い味わい)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:ボロネーゼ179円(税込)

・内容量:135g

アレンジレシピの紹介は半熟卵のボロネーゼドリアだ。やはり非常に美味しそうである。

 

現材料は、牛肉(カナダ、編めるか)、トマトペースト、トマト・ジュースづけ、ソテー・ド・オニオン、コーン油、赤ワイン、食塩、チーズフード、バター、野菜ペースト、ビーフエキス、チーズ、砂糖、オニオンエキス、ブラックペッパー/増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、塩化Ca、香料(一部に乳成分、牛肉を含む)。

パスタの写真を中央に大きく使っている点は同シリーズ共通であり、香りが漂ってきそうである。

じっくりと焼いて煮込んだ粗挽きビーフに、完熟トマトと赤ワイン、パルミジャーノ・レッジャーノを組み合わせた深い味わいが特徴だ。

このシリーズは、とにかくクセがないのが特徴的だが、それを物足りないと感じるか、シンプルな味わが良いと考えるかで好みが分かれるところだ。チーズもトマトもあっさりした味付けで、濃厚さはなく非常にさっぱりした味わいだ。品がありシンプルであるために、箸はどんどん進む。要するに非常に美味しいのだ。

 

135gで179円(税込)、1g当たり1.3円で、コストパフォーマンスは極めて素晴らしい。