『クルティア』タテヨコ自在!360度回転ヘッドで誰でもキレイに仕上げられるコンパクトな修正テープ登場!

正液よりも手軽で簡単に使えるのが修正テープ。ところがかなり正確に軌道を描かないとキレイに仕上がらないという欠点があった。そんな声に応える新製品がゼブラの『クルティア』(直径23mm×高さ65mm・希望小売価格 税抜230円・2015年9月21日発売)。テープを繰り出すヘッド部分が360度回転することで自由度の高い修正が可能だ。

 

通常の修正テープの場合、紙に対して垂直に近い角度に立てて、一気に真っ直ぐな軌道で動かさなくてはならない。セロテープ状に本体内部に巻いて収められている修正テープは、紙に粘着する白いテープと二手に分かれ、台紙の役割を果たしたテープは再び本体内に巻き戻されていくというのが仕組み。

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このメカニカルな仕組み、上手くいくときはいいのだけれど、一旦失敗すると巻いてしまい込まれるはずのテープがたるんでまとわりついてしまったり、思った通りの軌道とは違う方向に突き進んでしまっても後戻りできないという目にあったり、結構散々な目にあったりする。

記者もたまに使うが、何となく修正テープのご機嫌を伺いながら使わなくてはならないのに、よく苛立つ。コツがいるのだ、コツが。それでもテープがたるんでデロデロになってしまうとちょっとばかりキレそうになる。

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そんなこんなな問題は、すべて融通の利かないヘッド部分のせいというのが、この『クルティア』の言い分。残念にも曲がってしまった場合でも、軌道修正が効くという。それでは実際に試してみよう。

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まず最初に驚いたのがそのコンパクトさ。メカニカルな仕組みゆえに結構大型な製品が多い修正テープの中では非常に小さい。間違えてカートリッジを手に入れてしまったかな? と思うほどだ。さらに使わないときはタテ置きできるというのも素晴らしい。デスク専有率は異常に低いのは認めざるをえないだろう。

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それでも使い心地が良くなくては意味がない。使う場合は本体下部をグッと押し回して先端を出して使う。使わない時は内部にしまっておく。いよいよ修正作業開始。軌道を真っ直ぐ引く分にはもちろん何の問題もない。色は純白。郵便ハガキや再生紙、クリーム色の用紙だと浮き出てしまうだろう。

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さらに少し軌跡を曲げながら使ってみる。少々の曲がりは確かに回転ヘッドが吸収してくれるので、キレイに仕上がりやすいのは確かだ。ただ調子に乗って「急カーブ!」などとやると、途端にテープの巻き込み機構がおかしくなり、余剰テープがまとわりついてしまう結果となった。

360度と謳われているだけにグルンと一回り修正テープで円を描いてみたかったのだが、どうもそこまでは要求してはいけない模様。まあ実際の使用場面でそんなことを要求されることもないのだけれど。

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タテに引く、ヨコに引く、斜めに引く。自在なコントロールが可能だけれど、途中でグルンと曲げると途端にテープ巻き込みエラーとなる。繰り出し部分にはガイドが付いていて、そこに沿うようにテープが出てくるのだが、曲線を描くことによってレールから外れてしまうのだ。

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それでも良かったのが、本体をグッと引っ張るだけで簡単に内部メカにアクセスできること。いとも簡単にテープの巻き込みミスを修正できるのだ。このメカ部分を隠していて分解できないタイプの修正テープだとこの作業はかなり手間。その度カートリッジを変えていたらコストもバカにならない。

ちなみにその要領でカートリッジ交換も楽々。豪快にもプラスティックのガワを残してほとんど交換になってしまう。むしろ使い捨てでもいいのではないかと思うくらい90%以上が交換になる。

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ただ、「専用詰め替えテープ」は150円とお手頃なのでランニングコストを考えたら使用したほうが良い。本体はクリアな樹脂製で、黒・青・緑それとマゼンダの4種カラーリング展開。値段的に高級感はないが、ポップな色味は楽しい。

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あらゆるものがコンピュータ化され、修正液/テープを使う機会もぐんと減った昨今だけれど、まだまだいざという時のための修正テープは必要だ。価格的にも使いやすさもバランスが取れた一品だと思う。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:クルティア

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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