『い・ろ・は・す もも』出荷量日本一の山梨県の桃を使用した瑞々しくすっきりした甘みに、飲んだら魅了された!
コカ・コーラ社による、各地の名産果実(野菜)のフレーバーを使用したシリーズ最新作は、山梨県産桃を使用した『い・ろ・は・す もも』(555ml・希望小売価格 税抜130円・2015年10月6日発売)となった。
これまで「い・ろ・は・す」が発売したのは、愛媛県産温州みかんを使用した「い・ろ・は・す みかん」、長野県産ふじりんごを使用した「い・ろ・は・す りんご」、物議を醸しだした個性的な味わいの熊本県産トマトを使用した「い・ろ・は・す とまと」などがあった。
今回は生産量全国1位を誇る山梨県産の桃を使用。ちなみにその桃は山梨県観光部が制定したブランド「やまなしブランド」の一つ。他には富士山、温泉、もも、ぶどう、ジュエリーなどがラインナップされている。
ただ桃フレイバーの天然水と聞くと、どうしても脳裏に浮かんでしまうのがJTの「桃の天然水」。1990年代末に登場、CMで華原朋美が「ヒューヒュー」という流行語を生み出したことでも知られる一大ブームを巻き起こした”ももてん”。
特に今年の2月にJTが飲料販売事業から撤退の発表があり、「桃の天然水」はいづこへ!? と話題になり、5月には缶コーヒーブランド「ルーツ」とともにサントリーが”ももてん”を引き受けたという背景があったため、余計に。
そうした諸々のことを思い浮かべながら飲んでみる。味わいとしては「桃の天然水」をさらにすっきりさせた印象。「い・ろ・は・す」シリーズの流れを汲んだ、水の味わいを残すごく自然なピーチフレイバーが飲みやすい。水色もほとんど白濁せずに限りなく水に近い。
フレッシュな桃の果肉を絞った時のような瑞々しく芳醇な甘みが五臓六腑に染み渡る。暑い季節が終わり、冷たいドリンクをグビグビ飲み干す機会も少なくなったが、これは自らちょっと運動してからでもごくごく飲みたくなる美味しさ。
ちなみに天然水仕立てではあるが、ゼロカロリーではないのに注意。一本で100kcalを超えるので、水代わりに飲むと体重が増えてしまうことだろう。
なるほどこれで、サントリー・ブランドの一つとなって再出発するだろう「桃の天然水」と一騎打ちすることになるのだろうか、と感慨に耽りながら飲んでもらいたい!