思春期臭とオヤジ臭に特化の『男の消臭元』が限定解除!9月からレギュラーアイテムとなった、その効果は?
今年5月に、小林製薬株式会社(大阪市)から期間限定で発売された『男の消臭元』が、この9月から同社の芳香消臭剤「消臭元」のレギュラーアイテムに加わった。男が自分の臭いを意識し、人に嫌な思いをさせないよう、いわゆるスメハラの加害者にならないよう気を付けることは、おおいに結構なこと。
ただし、臭いに関しては、個人の好みや許容範囲の差がとても大きいので、この記事はあくまでも記者個人の感想であり、考えであることを、予めお断りしておきたいと思う。
オヤジ臭がする「大人のアクアグリーン」
レギュラーアイテムに加わった『男の消臭元』は2種類。
1つは鮮やかな緑のボトルに入った「大人のアクアグリーン」。こちらはオヤジ臭、つまり加齢臭に特化した芳香消臭剤で、メーカーのリリースによると「 ナチュラルなフローラルを中心にすっきりとしたシトラス、温かみのあるアンバーをブレンド」した香りなのだそうだ。「消臭元」に共通の、太いろ紙からは、強い香りが部屋中にあふれだす。
さっそくこの「大人のアクアグリーン」を記者の書斎にセットしてみると……。
これが何とも「オヤジくさい香り!?」がするのである。これはオヤジ臭対策の芳香消臭剤のはずではなかったのか?それが記者の第一印象だ。
記者個人の好みの問題もあるのだが、家族や部屋を訪ねた友人などにも感想を聞くと、好意的な感想を言ってくれた人は残念ながら一人もいなかったのが事実。香り自体には目をつむるとしても、もう少し自然に上品に香ってもらいたいもの。同時にこれだけニオイが強いと、本当に消臭しているのかどうかすら、わからなくなってしまうと思うのだ。
もちろん香りの“量”は、ろ紙を引き出す長さで調整はできるが、最小限にしても、この緑のボトル「大人のアクアグリーン」の使用は、記者には合わなかった。
「はじけるクールブルー」は、まだ使えそうだが…
そしてもう1つのレギュラー入りした『男の消臭元』は、思春期臭に特化した「はじけるクールブルー」である。
こちらは爽やかなブルーのボトルに入っていて、リリースによると「ホワイトフローラルの香りにグリーンアップルの爽やかさを効かせることで、清潔感のあるフレッシュで若々しい男性をイメージした香り」なのだそうだ。
記者の書斎でさっそく使用してみると、これは「大人のアクアグリーン」に比べると、はるかに使えそうな香りがする。香りが強烈すぎる点は同じであっても、こちらは“オヤジくささ”を感じず、多少爽やかである。好みが合うようなら、こちらの商品なら使ってもいいと思える。
ただ、冒頭でも断ったとおり、あくまでも記者の個人的な使用感としては、この2つの商品はどちらも香り方が強すぎる。トイレ用に置くにはいいかもしれないが…それでも強い。これを仕事場やリビングなどに置いて、仕事をしたり、食事をしたりする気にはならない。せっかくのいい香りのコーヒーや紅茶が、この芳香剤の中では台無しになるだろう。
わざわざ「男」の臭いを加齢臭・思春期臭に分類し、それぞれに特化した商品に仕上げているのはいい。しかし、この商品はそれ以前の問題があるように感じられたのである。
さて、この商品、売れ行きはどうなのだろう。残念ながら、記者の家族や友人たちには不評だったわけだが、人の好みはわからないもの。好みの香りとして、これを部屋のなかに置く人もきっといるのだろう。
『男の消臭元』は、全国のスーパーやドラッグストアなどで、400ml入りボトルがどちらも税別420円となっている。また、インターネットでも入手可能。