全然つかないのに、強力に“くっつく”!?『ふしぎテープ』本やケーブル類を束ねて整理しておくのに、とても便利!

タッとくっつくのに、モノにはつかない。くっつくのはテープ同士だけ。

そんな「ふしぎ」なテープが、仁礼工業株式会社(東京・立川市)が製造・販売するこの結束用樹脂テープ『ふしぎテープ』だ。おそらく極めて限られた用途に使用されるテープなのだが、これが使ってみるとなかなか便利で面白いのである。

1

ずれない!しかも重ねれば、かなりの強度

一見すると、ただの白い紙テープにしか見えないが、製造メーカーの仁礼工業は合成樹脂製造の専門メーカーだけあって、この『ふしぎテープ』も樹脂製である。

触った感触は、ちょっと表面が滑らない感じで、薄くて丈夫。樹脂なので、水に濡れてもへっちゃらで、テープ同士なら、濡れたままでもピタッと貼り付く。貼り付いたテープ同士は、簡単にはがすこともできるが、このテープの最大の特長は、貼り付いたテープ同士ははがすことができても、ずらすことはほとんど不可能だということなのだ。その特性が、結束用という用途には、非常に有効なのである。

2

何はともあれ、さっそく何かを結束してみよう。机のまわりにあるプリンターケーブル。紙テープを巻く要領で簡単に束ねられ、おお! 確かにしっかりと結束されている。

この『ふしぎテープ』、手で切ることはできるが、簡単に切れるというほどヤワではない。まして、2重3重に巻き付ければ、かなりの強度になる。重い本や、家具などを結束するときは、重ねて巻き付けておけば安心だ。

3

水に強く、食品にも安全に使える

紙のような手触りなので、テープにペンなどで字を書いておけるのも使えるポイント。

何より、この結束を解くときは、いとも簡単にテープをはがすことができる上、テープ同士しかくっつかないので、束ねる商品を傷めたり、接着剤で汚したりする心配がないのがいい。テープ同士以外にはくっつかないということは、本や封筒などの紙製品にも、そのまま直接巻き付けることができる。本などは、ひもで縛ったりすると、どうしても傷がついてしまうが、この『ふしぎテープ』なら、簡単にクルクルと巻き付ければ、それだけでしっかりと結束され、はずすときも楽チンだ。

4

ちなみに、水に強いというので、『ふしぎテープ』にじゃぶじゃぶと水をかけ、結束作業をしてみたが、乾いているときと何も変わらない。本当に水に強く、くっつく力も落ちないのだ。実に不思議で面白い。

はがしたり貼ったりする方向に力をかけると、全然くっつかないのに、横にずらす方向になると、がっちりとテープ同士が噛み合って、非常に強力な力を発揮する。使う前は、こんなテープ、別に必要ないかなと思っていたが、これは持っていると何かと便利。ひもや粘着テープなどを使う気がしなくなる。

5

テープ同士はくっつくが、商品にはくっつかない『ふしぎテープ』。洋服を軽く束ねたり、書類を束ねておいたりするにも思わず使ってしまう。また、再利用もできるため、一度はがしても何回か繰り返して使用できる。さらに厚労省の食品衛生検査もクリアしているので、食品に使用することもできる。水気のある野菜などを束ねることなど、朝飯前のことである。きっと使い始めたら、もっともっと用途が広がるような気がする、とても“使えそうな”テープだ。

6

商品ラインナップは、テープ幅18mm、30mm、40mmの3種類があって、それぞれテープを固定しカットするディスペンサーが付いているタイプと付いていないタイプがある。ちなみに、18mm幅のテープのみだと、長さ35m巻で税別400円である。詳しい価格などの情報は、公式サイトに掲載しているので、興味のある方はぜひ参考にして欲しい。

使用前にあまり興味がなかった記者も、実はこの『ふしぎテープ』を2本購入してしまった。ためした結果、あまりにも便利だったからである。うそだと思うなら、あなたも1つ試してみてはいかが?

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイトはこちら

記者

アバター画像

渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

この記者の記事一覧

トラックバック