『毛通れま栓 洗面台の排水口用』コンタクトやピアスをもう吸い込ませない&髪ゴミで配管を詰まらせない二役!
洗面所で顔を洗っている時についうっかりピアスや指輪、コンタクトレンズなどの流れてはいけないものがスルッと排水口に吸い込まれてしまい絶望したことはないだろうか。株式会社小久保工業所(和歌山県海南市)による『毛通れま栓 洗面台の排水口用』(4個入・希望小売価格 税抜150円・発売中)はそんな排水口リスクを一気に解消するアイデアグッズである。
もちろんこの『毛通れま栓 洗面台の排水口用』には、髪の毛などを流してしまうことによって排水管を詰まらせてしまうことを防ぐという役目もある。つまり大事な小物と詰まりの原因となる余計な髪の毛などのゴミを流さずに、水(湯)だけを流すというもの。そんな上手い話が実現できているのは、その構造にある。
構造と言っても丸く成形された軟質ウレタンフォーム。通常のものよりは目が荒く、取り出してよく見れば3つほど大きめの穴も空いており、向こう側が透けて見える感じのもの。これをどうするかというと排水口の穴の中にポンと入れるだけ。4個入りの中身は端がくっついているのでハサミで切って一個ずつ使う。
セットするのには何のコツもいらない。モコモコしたそれを詰め込むだけである。確かにこれならピアスや指輪、コンタクトレンズなど、排水口に吸い込まれて愕然とする小物たちを確実にキャッチしてくれる。洗面所でノーリスクの洗顔が可能になればストレスははっきりと軽減される。
もう一つの役目である髪の毛などの排水管を詰まらせがちなゴミのキャッチも構造上問題ないのは目で見てわかる。もちろん試してみたが、しっかり上部でキャッチ。たまった髪の毛は指でスッととって捨てることが出来た。
ただ、こうした髪の毛流出防止ツールは排水口にかぶせるプラスティック製のものや、不溶性の紙を使用したシールタイプのものなど数あるが、それぞれ問題はある。プラスティック製のものは隙間が開きやすくズレやすいので、髪の毛をかっちり取ってくれるとは言いがたいし、シールタイプは紙の部分が水を通さない分排水機能が落ちるという難点がある。
この『毛通れま栓 洗面台の排水口用』は小物流出機能は別として、排水ぶりに不安が残るので実験してみた。不使用時の水の排水具合をチェック後、『毛通れま栓 洗面台の排水口用』を使用してどの程度排水機能が落ちるか実験。
実感としてはほとんど1割位の排水機能の低下で済んだ。これはすごい。ただこれ、『毛通れま栓 洗面台の排水口用』を使用しているだけの状態なので、実際の使用時となると話は異なってくる。髪の毛などのゴミをキャッチした上でも流れが良いかが今回の検証のポイントだ。
髪ゴミがたまるとやはり排水機能は加速度的に落ちる。感覚として3割は排水速度が落ちる。特に粘度のある石鹸やシャンプーなどを使うと途端に排水速度は落ちる。やはりこれが限界か。
もちろんこれをどう考えるかという問題もある。排水速度を落とすことなくノンフィルターで排水していけば気持ちいいかもしれないが、その分配管づまりリスクは加速度的に高まる。一方この『毛通れま栓 洗面台の排水口用』を使用していれば、髪などのゴミは溜まりやすくなりまめな除去は必要になるが、配管づまりリスクは無くなる。
この2つを天秤にかけ、自分がまめな人間だと自負できるなら、実に効果的に配管づまりを守ってくれる。さらに小物流出も防ぐというおまけ付き。入れっぱなしでノーメンテナンスを希望する人には薦められないが、日常的に髪ゴミをさっと処理する習慣のある人にならお薦めできるアイテムだろう。