『ペプシスペシャル レモンミント』フレーバーコーラ初のトクホ!クセのない飲みやすさはむしろ王道の味わい!
先だって主力商品の一つNEXブランドから「STRONG」ブランドへの切り替えを発表して話題を呼んだサントリーの「ペプシコーラ」。そのトクホ路線でありつつ味も良いことで定評のある「ペプシスペシャル」から期間限定フレイバーの『ペプシスペシャル レモンミント』(490ml・希望小売価格 税抜150円・2015年7月28日発売)が登場した。トクホコーラ初のフレーバー商品とのこと。では試してみよう。
ペプシ・コーラといえば、コカ・コーラに比べてもともとレモン味が強い昭和の喫茶店のレモンスライス入りコーラのような味わいが特徴。ただ「ペプシスペシャル」に関してはもともとレモン風味が強くなく、王道コーラに近い味わいで非常に飲みやすいものだ。そこにミントはともかくレモンを加えるというのは、ほんと、ペプシはレモンが大好きである。
トクホの内容は、ドリンク・シーンではお馴染みの難消化性デキストリン。食後血糖値の急上昇を抑え脂肪の排出を促すことによって肥満を予防する機能。トクホ・コーラ界では「キリン メッツコーラ」と「ペプシスペシャル」の二つで最大コーラブランドの「コカ・コーラ」が参戦していない不思議な構図。一節によるとトクホ認可を受けるためには成分を明示しなくてはならず、秘伝のレシピを公開したくないというコカ・コーラの思惑があるらしいのだ。
ということで「メッツコーラ」との一騎打ちとなるトクホコーラ市場。そしてフレーバーコーラとしてはこの『ペプシスペシャル レモンミント』が初となる。トクホもそうだが、ゼロカロリーコーラであるという利点も忘れてはならない。
さて肝心の味だが、少々拍子抜け。レモン風味に関しては引退する「NEX」や新ブランドの「ペプシストロング」と比べれば控えめ。ミントに至ってはよくよく味わわないと気が付かないくらい。爽快感はあるのだが、ミントの突き抜ける爽快感はなく、あくまで後味をスッキリさせる程度のレベル。相当のレモン味を覚悟していただけに肩透かしを食らった印象だ。
ただこれ、とても美味しい。本来のコーラ味のコーラにミントの葉っぱを乗せた程度のミントぶりだが、「ペプシスペシャル」の良い所を失わず、ほんの少し爽快感だけを高めているところはかなりポイントが高い。その点ではコカ・コーラファンでも違和感なく味わえるのがこの『ペプシスペシャル レモンミント』。
気になる甘みもアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウムの王道人工甘味料三羽烏で、クセはほとんどない。天然由来ではあるけれど好みの分かれるステビアを使用していないので実に自然な甘み。もちろん人工甘味料であるということははっきりわかるが、それでも嫌な味わいはない。
結論としてはこれでトクホ機能付きのゼロコーラならもう言うことはない。期待しすぎなければ爽やかな夏向けテイストも心地いい。コカ・コーラファンを含め、全コーラファンに一度は体験してもらいたいすっきりコーラである。