ボール型の柔軟剤『ウールジーズ』! 敏感肌でも安心のケミカルフリーなロハス・アイテム!

もすれば強烈な香り方向ばかりに進化している柔軟剤。しかし化学物質満点のそれらは敏感肌の人間には大敵で、かゆみの元になることも珍しくない。そこで株式会社クロンティップ(東京都豊島区)の『ウールジーズ』(3個入り・希望小売価格 税抜3800円・発売中)である。洗濯物を衣類乾燥機にかける際、柔軟剤代わりに使うことによってケミカルフリーが実現できるドライヤーボールである!

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開発したのはエコ系企業のソフトバイネイチャー社。素材は100%ニュージーランドウール。「あ、俺、ウールだめなんだ」と早合点するなかれ。このウールは毛が抜けることが無いので、ウールが肌に触れる心配はない。他にも化学物質を一切使わずにハンドメイドで作られているので、敏感肌にはかなり安全とのこと。

柔軟剤の最大の使用目的である静電気防止もしてくれる上に乾燥時間も25%短縮ということで、電力的にもエコな製品。

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雑貨テイストなおしゃれな箱を開けると出てくるのは大きめの白いテニスボールのような物体、1箱3個入り。弾力もまたテニスボールのようで、知らない人だったらテニスボールと誤解してしまいそうな代物。

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1個あたりの重さは約55グラム。これを乾燥機に入れるとよく乾くし静電気も除去してくれるというのだから、正直信用出来ないが……。

 

独立した乾燥機のほうが検証しやすいので、コインランドリーに出かけて検証してみた。洗濯物を入れ、ボールを3個。目安として4kg以上になる場合は6個入れたほうが良いそう。

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回転する乾燥機内をポンポンとボールが跳ねているのがわかる。音がやかましかったらどうしようと警戒していたが、音は大したこと無かった。この程度のポンポン衝撃でシワが延びるものなのだろうか。

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ボールが跳ねる分だけ洗濯物を絡ませずに乾きやすくしているというふうには思えた。けれど20分程度の乾燥で一度取り出してみたが、シャツ類は乾いているもののタオルなどの厚手のものは今ひとつ乾燥しきっていなかったので、結局30分近く運転してしまい、それほど乾燥が早いということは実感できなかった。

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一方で、静電気防止効果は確かにあった。ウールのボールなど静電気の塊になりそうなものだが、なぜか洗濯物は全てさらさらの静電気レス状態。これは不思議。では柔軟剤のように柔らか仕上げになったかというとこれまた微妙。確かに全く使わないよりははるかに柔らかい。しかし市販の弾力を感じさせる強力柔軟剤に慣れていると頼りなく感じた。

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しかし、逆に従来の強力な柔軟剤を用いた洗濯乾燥に疑いを抱いたのも確か。というのもタオル類のボヨヨンとした感触を得るために化学物質が添加され、ふんわり仕上がるのは良いけれどそのぶんワックスをかけたように吸水性が下がるというのも実感していたからだ。

この『ウールジーズ』を使うと、タオル類の吸水性は抜群に良くなる(というか本来の吸水性に戻る?)。シャツ類のシワが起きにくいというのはあまり実感できなかったが、吸水性アップは強く実感した。

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従ってこの『ウールジーズ』はタオルや肌着、タオルケットやシーツなどの直接肌に触れて吸水性が重要視される洗濯物に関しては使う価値があると思う。アレルギー・アトピーなどで柔軟剤が使えない家族がいる場合でもこれなら安心。ロハスな暮らしを求める方にはうってつけだろう。

 

また香りが全くないのも寂しいというなら、ボールにアレルゲンになりにくいエッセンシャルオイルを直接数滴かけて、熱風ではなく送風モードで運転すると香りづけも可能である。

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問題のコスト面だが、3800円は確かに一見高い。しかしこれ、1000回以上使用可能なのだ。使い続ければ一回3.8円になるので、コストパフォーマンスは良い。過剰な性能の柔軟剤にうんざりしている人、布アレルギーを持つ人にとっては良い買い物になるはずだ。ただしご注意! ドラム式洗濯機でしか使用できないアイテムである。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:ウールジーズ

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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