『マルちゃん 縦型ビッグ しば田 中華そば』しょう油と貝の旨味ハーモニーの波間に鴨、淡麗味がキリッと旨い!

京は調布、仙川の地で行列を作らせているのが鴨だし淡麗ラーメン店の「しば田」。その店主が腕によりをかけて監修したのが東洋水産『マルちゃん 縦型ビッグ しば田 中華そば』(96gうち麺70g・希望小売価格 税抜205円・2015年6月22日発売)である。蕎麦に鴨は当たり前だが、ラーメンに鴨は少数派。無類の鴨南蛮そば好きの記者が確認する。


この「しば田」という店は開店2年にして講談社発行「業界最高権威 TRY認定 ラーメン大賞2014-15」の「新人大賞部門」で、見事総合1位という偉業を成し遂げたお店。

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路線としては昔ながらの中華そば系に分けられるが、ダシに鴨を用いているところが異色。

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さてフタから後入れ特製スープを外して、極細丸麺の油揚げめんの上に湯入れ。ブロック上のゼラチンブロックというギミックは前にも見たことがあるぞ。

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麺が細いせいか、調理時間は2分と短い。かやくは焼き豚とメンマとネギ。香りはこの時点では鴨南蛮風の香り。ラーメン的ではない。

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調理時間を終えて後入れの特製スープを投入する。ここでしょう油の香りがグッと前に出てくる。そして鴨の香りもふんわりとするのだが、それと同時にアサリの香りが入ってくる。芯はしょう油の香りなので、さながらそば屋のラーメンのような雰囲気。

 

スープを一口。こ、これはかなり淡麗な鶏ガラしょうゆ味。それでもって鴨アブラの風味と貝の旨味がハーモニーを奏でる。かなり美味しい。和風だけど。さらに麺をすするとその細麺は硬く歯ごたえがあり、これまた蕎麦系統の美味しさ。

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焼き豚が鴨のようにデザインされている上、加熱した時の鴨肉のようにパサッとしているのにニヤッとしてしまう。キリリとした淡麗しょうゆ味は濃い目で、実にソリッドなラーメンである。というか限りなく蕎麦に近いラーメンだ。

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話題性としては鴨なのかもしれないが、記者の印象に残ったのは貝の旨味。濃いしょう油と貝の味がせめぎ合い、その波間に鴨がプカプカ浮いている感じ。なのであまりに鴨味を期待すると少々肩透かしを食らうだろう。

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それでも和風中華そばとしてはかなり美味しい部類。少々値は張るが名店監修としては安い部類でもある。アッサリ、すっきりしていつつしょうゆ味はガツンという淡麗ラーメンを食べたいのならオススメだ。

オススメ度:(買っても損はない)
公式サイト:マルちゃん 縦型ビッグ しば田 中華そば

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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