この何にでも使える感じは“洋風サイバシ”といったところ!  あれば便利な万能調理器『Omegavispen(オメガビスペン)』

める、混ぜる、つぶす、すくう ・・・どんな料理にも使える「万能調理器」というキャッチコピーは、確かに嘘ではないが、いささか大げさでもある。それを言うなら、日本人にとって箸(はし)ほど万能な調理器はないだろう。つかむ、混ぜる、切る、炒める ・・・、とりあえず「菜箸」があれば何とかなる。

同様に、この『Omegavispen(オメガビスペン)』、一家に1つあると、これはなかなか便利に使える。何より軽くて、料理がグッと身近に親しみやすくなる。必需品ではないが、ないよりはあった方が“ずっと”いい。そんな調理器だ。

catch

見た目は小さなオタマで、すくうカップの部分がギリシャ文字のオメガ(Ω)型になっている。商品名の『Omegavispen(オメガビスペン)』は、まさにそのまま。「オメガ型の泡立て器」という意味のスウェーデン語だ。そう、『Omegavispen(オメガビスペン)』は、スウェーデン生まれの調理器なのである。

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このオメガ型の部分を横から見ると、外側のフレームよりも少し角度が付いていて、素材の弾力性を活かし、鍋やボウルに対してフィット感を生み出す。

それと、この部分がとても小さくて軽いことが、「万能感」を醸し出す。「菜箸」だってそうだ。箸の先端部分が重かったら、使いにくくて仕方がない。先端が軽いことは、調理器の印象を大きく変える。

それはともかく、グタグタと言葉で説明するよりも、ここで動画を見ていただいた方がいいだろう。

素材は、ナイロン70%とグラスファイバー30%のコンポジット。軽くてしなやかな上に、耐熱温度は200℃~-30℃。普通の天ぷらや揚げ物であれば、油の中に入れても大丈夫だが、熱いフライパンや鍋に入れっぱなしで使うのはやめた方がいい。こうした部分も、菜箸と共通だ。

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さっそく、いくつかの料理に実際使ってみると、この使い勝手の良さがよくわかる。卵を混ぜたり、オムレツを作ったり、チャーハンを炒めてみたり、スープの素材を作ってみたり・・・。軽くて、ヘッドが柔軟でバネがある、これが料理を楽しくする。

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日本では菜箸1つあれば、とりあえずかなりの料理ができるのと同様、この『Omegavispen(オメガビスペン)』1つあれば、かなりの料理ができることは間違いない。これは、いわば“洋風サイバシ”なのである。しかしだからといって、菜箸があれば、ほかの調理器具がなくてもいいかと言われると、そういうわけにもいかないだろう。

これで「調理器をたくさん持つ必要がなくなった」というようなことを言う人がいるが、それはありえない。マッシュポテトを作るならマッシャーの方がいいし、ホイップクリームを作るなら泡立て器の方がいい。それでも、日常的には、『Omegavispen(オメガビスペン)』があれば、すべて済んでしまうかもしれない。すべてを100点ではできないが、すべてを80点ぐらいでやってしまう。それが万能調理器なのだろう。

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しかも、小さく軽くて、片付けるのも邪魔にならず、洗うのも楽で、一家に1本あれば、間違いなく便利な調理器である。過度に期待もせず、かといって、あなどれない万能調理器『Omegavispen(オメガビスペン)』。色はレッドとブラックの2色で、価格は税込1365円である。

 

記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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