サントリー『明日のレモンサワー/ウメサワー』ウッチャン・テッチャンが言うなら飲むしかない!?

どうせ飲むなら楽しく飲みたい!

 

ウッチャンナンチャンの内村光良主演、出川哲朗が得意のツイストダンスを見せるテレビCMで話題の缶チューハイ『明日のレモンサワー/ウメサワー』。特徴的なイラストのパッケージが明るく楽しげで、つい手に取りたくなる。RTD市場が拡大している中、新製品は激戦区だが、この缶チューハイは勝ち抜くことができるのか?

話題先行な面もあるが飲みやすくサッパリした味わい

昨今は構造的な不況も相まって、外食でお酒を飲むよりも宅飲みが一般的になって久しい。特にRTD(Ready To Drink=購入して、すぐ飲める缶入りアルコール飲料)市場は拡大が続いており、新製品も続々市場投入される激戦区だ。そんなRTD市場に、また新たに新商品が登場した。サントリースピリッツ株式会社(東京都港区)の缶チューハイ『明日のレモンサワー/ウメサワー』(350ml・希望小売価格 税抜141円・2017年9月5日発売)は、“明日に向けて、今日を明るく楽しもう!”をコンセプトに新発売されたRTDだ。

 

実は、この「明日のレモンサワー/ウメサワー」は今年4月に期間限定で販売されていた。印象的なパッケージデザインと、プリン体ゼロ・糖類50%オフというのがウケ、このほど通年商品として新発売されたのだ。

 

何はともあれ、まずは以下の動画を見ていただきたい。

すでにテレビCMとして、全国でオンエアされているので目にした人も多いだろう。ウッチャンナンチャンの内村光良と出川哲朗を起用して話題を集めているCMだ。“平成の無責任男”役のウッチャンと、“レモンの妖精”役のテッチャンがミュージカル風に歌って踊って楽しそうなイメージ。舞台はサラリーマンの聖地・東京の新橋にあるSL広場をイメージしたという。

レモンサワーといえばEXILEというイメージを刷新できるか!?

 

そして、このシリーズのもうひとつの特徴はパッと目を引く印象的なパッケージデザインだろう。缶の前面・背面に男女の楽しそうにチューハイを飲んでいるイラスト。これは人気イラストレーターの小野トモコの手によるもので、明るく楽しい気分を表現するイラストとともに「すっきりソルティレモン」「すっきり国産梅」と味をわかりやすく表記している。

男性のイラストは……、う~む、どうやらこれは“昭和の無責任男”植木等さんをモチーフにしたのではないだろうか。なお、女性のイラストは「レモンサワー」と「ウメサワー」で少し衣装が変わっているという芸の細かさ。

成分表示を見ると、「レモンサワー」が100mlあたり43kcalで「ウメサワー」が47kcalと、少しだけ「ウメサワー」のほうが高め。

 

それでは、まずは「明日のレモンサワー」をテイスティング。

『明日のレモンサワー』

アルコール度数は5%とビール並みだが、それを感じさせないスッキリとした軽さを感じる。レモンということで、酸っぱいのではないかという懸念があったが、意外にも飲みやすい印象を受けた。それでいて、甘さは程よく控えられている。もちろん、期間限定発売当時と同じく「プリン体ゼロ」「糖類50%オフ」は踏襲され、さらにアミノ酸合計500mgが配合されている。

 

『明日のウメサワー』

こちらもアルコール度数は5%。国産梅を使用したということで、梅の心地よい酸味が口に広がり、清涼感が高い。レモンサワーよりも少し甘めかなという印象だが、こちらも甘さは控えられていてさっぱりとした飲み口だ。なお、こちらにはクエン酸が合計2,200mg配合されている。

テレビCMやパッケージデザイン等、宣伝のマーケティングに長けているサントリーらしい商品。もちろん、この「明日のレモンサワー/ウメサワー」は手堅く洗練された味を実現しているものの、どうしても宣伝が先行している感は否めない。まあ、自信のある商品だからこそ、宣伝で売り込むのもひとつの見識なので否定はしないが。余談だが、せっかく内村さんと出川さんという「劇団SHA.LA.LA」コンビを起用したのだから、一緒に南原清隆さんも見たかったというオールドファンの記者のような人がいることも付け加えておきたい。

 

 

 

 

オススメ度:(良い商品です)
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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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photo by 尹哲郎

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