【センティア全種吸い比べ】一体型『アイコス イルマ ワン』で吸える! 新型アイコスを一番安く吸う方法は?

お財布にやさしい!

 

毎年値上がりし続けるタバコ。もちろん加熱式タバコも例外ではない。今回は最低価格の一体型デバイス『アイコス イルマ ワン』を使用して、新型「アイコス イルマ」シリーズで使える専用廉価版スティック『センティア』の全種吸い比べを実行した。

 

従来「アイコス」最大の弱点”掃除が面倒”を克服した「アイコス イルマ」シリーズを最低価格で楽める『アイコス イルマ ワン』

昨年8月に「アイコス イルマ」シリーズとしてフルモデルチェンジを果たした、加熱式タバコの代名詞「アイコス」。従来製品(アイコス 3 デュオ以前)は、スティックの中心にブレードを差すことで喫味の強さを実現していたが、そのブレードが汚れやすく、掃除をしないと味が落ちるという欠点があった。


しかし「アイコス イルマ/同プライム」は、デバイス内部のブレードを廃止、新たなる専用スティック「テリア」の内部に金属片を仕込み、誘導加熱するというものすごいテクノロジー「スマートコア・インダクション・システム」で、メンテナンスフリーを実現してしまったのだ。「テリア」のラインナップも「マールボロ・ヒートスティック」と対応していたこともあり、喫味もほぼ変わらず。もはや切り替え待ったなしの状況となった。コスト面を除けば。

写真左から『イルマ ワン』、「イルマ」「イルマ プライム」。「イルマ」「イルマ プライム」はどちらも「アイコス イルマ 数量限定ネオンモデル」(バイオレット/マゼンタ・価格 税込9,980円/6,980円・ 2022年5月17日から順次発売)

ズシッとした重厚感(171.5g)でさながらロールスロイス的な高級感のアルミボディを採用した「アイコス イルマ プライム(IQOS ILUMA PRIME)」の登場時価格は税込12,980円、「アイコス 3 デュオ」を一回り大きくしてフォルムを受け継いだ「アイコス イルマ(IQOS ILUMA)」(147g)にしても、税込8,980円。近年安くなっている加熱式タバコデバイス価格としては挑戦的な価格設定にため息が出た人も多いのではないだろうか。

 

2022年4月8日からは「アイコス イルマ プライム」が税込9,980円、「アイコス イルマ」税込6,980円と値下がりしたが、それでもやはり気軽なレベルとは言いにくい。

 

さらに従来アイコスとスティックに互換性がなく、「マールボロ ヒートスティック」と同じ価格設定の税込580円の選択肢しか無かったことから、「ヒーツ」でランニングコストを下げていた場合などは、手に入れるのに勇気が要る。

安いのにこの高級感

そうしたコスト面での諸問題を一気に解決するのが、フィリップ モリス ジャパン(東京都)『アイコス イルマ ワン(IQOS ILUMA ONE)』(121.6×30.6×16.4mm/68.5g・希望小売価格 税込3,980円・2022年3月22日発売)×専用スティック『センティア(SENTIA)』(20本入・税込530円・2022年4月4日発売)という組み合わせ。目下最新テクノロジーを使用した新型「アイコス イルマ」シリーズを楽しむのに、一番安価な組み合わせである。

『アイコス イルマ ワン』のメリット・デメリット

加熱開始のタイミングは自分で決める

ではデバイスとして、「アイコス イルマ/同プライム」と『アイコス イルマ ワン』は何が違っているのか。まず形状はセパレート型と一体型という違いがある。ワンは、以前の「アイコス 3 マルチ」的な立ち位置になる。ただマルチが連続10本使用だったというのにワンは連続20本使用可能という、成長を遂げていた。

 

心臓部は「アイコス イルマ/同プライム」と全く同じ「スマートコア・インダクション・システム」を採用しているので、同様の喫味を味わえる。


もちろんコストカットのためか、デバイス機能の一部はカットされている。まず「アイコス イルマ/同プライム」に採用されていた、スティックを差すだけで加熱を開始するオートスタートがない。ただ喫煙室に行く前にスティックを差すだけ差して、着いたらスタートさせたいという人には、かえって良いかも。

 

もう一つは、ホルダーを傾けてバッテリー残量を表示するスマートジェスチャー機能のカット。一体型なので本体で残量を確認すればいいからだ。記者的には従来もあまり使っていなかった機能なので、問題は感じなかった。

 

それよりも記者は、充電したチャージャーでホルダーを充電するという二重充電感が解消されたのが、気持ちの面ですっきりした。ホルダーでは2本ずつでチャージャーに充電しなければならないのが、20本=1箱分、吸おうと思えば連続で吸えるというのもシンプルでいい。さらに「アイコス イルマ/同プライム」ではフル充電まで約135分かかっていたが、約90分まで短縮されたのが隠れたメリット。

 

タバコに気軽さ・シンプルさを求める人には、むしろ向いているのかも知れないのが『アイコス イルマ ワン』である。

お手頃530円の専用スティックシリーズ『センティア』全種吸い比べ

20本入りで価格はすべて税込530円となる専用スティックシリーズ『センティア』。現行製品は全部で6種類だ。「テリア」は全13種類存在するので、半分以下に絞り込まれているが、近いうちにそのラインナップは拡充予定だという。ちなみに「アイコス 3 デュオ」以前の機種では吸うことができないのは「テリア」と同じ。

 

『センティア・ディープ・ブロンズ』【レギュラー】

濃いめのロースト感でおなじみの、「マールボロ ヒートスティック リッチ レギュラー」「テリア リッチ レギュラー」の流れを汲む「ヒーツ ディープ ブロンズ」の直系。実際に吸ってみると、人によっては強すぎると感じることも多かったロースト感が控えめになっており、実に吸いやすい。スロートキックも強めで飽きないうまさ。レギュラー味としては定番になるだろう。

 

 

『センティア・クリア・シルバー』【レギュラー】

「マールボロ ヒートスティック スムース レギュラー」「テリア スムース レギュラー」の流れを汲む「ヒーツ クリア シルバー」の直系。マイルドなレギュラータイプとしての完成度は高いが、クセがなさ過ぎと感じる人もいるかも。

 

 

『センティア・アイシー・ブラック』【メンソール】

紙巻きでも人気の高いブラメン「マールボロ ヒートスティック ブラック メンソール」および「テリア ブラック メンソール」の流れを汲む屈強ハーバルメンソールであり、「ヒーツ アイシー ブラック」の直系。吸い込む舌から喉への経路がビリビリする苦み系の冷涼感、強めのキック感でノックアウトしてくれる。

 

 

『センティア・フロスト・グリーン』【メンソール】

「マールボロ ヒートスティック メンソール」、「テリア メンソール」の流れを汲む、「ヒーツ フロスト グリーン」直系。辛めのペパーミント感で、『センティア・アイシー・ブラック』ほどではないが、喉奥をしっかりキック。甘み控えめ、雑味無しが好きな人に。

 

 

『センティア・フレッシュ・エメラルド』【メンソール】

控えめ清涼感でおなじみの「マールボロ ヒートスティック ミント」および「テリア ミント」の流れを汲む、「ヒーツ フレッシュ エメラルド」直系。タバコ葉の味と清涼感の両立タイプ。スペアミント感も感じることができるが、その甘みはあくまでほんのりだ。「スマートコア・インダクション・システム」で雑味が抑えられた分、後味すっきりとした仕上がりに。

 

 

『センティア・フレッシュ・パープル』【フレーバーメンソール】

「マールボロ ヒートスティック パープル メンソール」「テリア パープル メンソール」の流れを汲む、「ヒーツ フレッシュ パープル」直系。「センティア」唯一のフレーバーメンソールは、人気の高いベリー系メンソールだ。これも甘さを控え、ぶどうなどの果皮感とともに大人のパープル感に抑えられているのが好印象。ベリーはあくまで脇役としてキラリと光っている、そんなバランス。

 

 

『アイコス イルマ ワン』×専用スティック『センティア』でふところにやさしい喫煙生活を

現状は『アイコス イルマ ワン』を導入、専用スティック『センティア』を使うという組み合わせが、イニシャルコスト、ランニングコストともに、もっとも安価だ。以前の機種での廉価版スティック「ヒーツ」で味が不満だった人も、再考の余地あり。

 

というのも「アイコス イルマ」シリーズの「スマートコア・インダクション・システム」は雑味をグンと抑えるので、クセも少なく非常に吸いやすくなるからだ。『センティア』も「テリア」とはまた違ったシンプルなタバコ味として、別のおいしさが確実にあった。スティック選びに迷いがある人は、一度ためしてみると良いと思う。

 

『アイコス イルマ ワン』の入手は、全国のIQOSストア、ショップ、オンラインストアや、たばこ取扱店にて。

『センティア』は、全国5店舗のIQOSストア(札幌、梅田、心斎橋、広島、福岡)および29道府県(北海道・東北・関西・中国・四国・九州)の取扱店で可能だ。

 

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記者

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 清水葉子/Official images

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